韓国海軍、駆逐艦に射程500キロ以上の巡航ミサイル配備へ 

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110208/kor11020812270002-n1.htm
2011.2.8 12:23

 8日付の韓国紙、朝鮮日報は、韓国海軍が今年中に射程500キロ以上の国産巡航ミサイル天竜」を、黄海側の第2艦隊に所属する駆逐艦などに実戦配備する計画だと報じた。韓国政府筋の話として伝えた。

 昨年11月の延坪島砲撃を受け、北朝鮮による新たな武力挑発に備えた措置で、将来的にはイージス艦世宗大王」にも配備するという。

 同紙によると、天竜は昨年までに開発が完了し、北朝鮮の地対艦ミサイルの射程圏外から朝鮮人民軍の指揮所やミサイル基地を攻撃することが可能。韓国が現在、開発中の3千トン級の潜水艦からも発射できる

 韓国は、米国との協議で開発・配備できるミサイルの射程が300キロに制限されているが、巡航ミサイルは対象外。天竜のほかにも射程千キロと同1500キロの国産巡航ミサイルを開発しているとされる。(共同)

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朝鮮日報日本語版にも記事あります。
韓国軍:韓国製艦対地巡航ミサイルを配備へ

http://www.chosunonline.com/news/20110208000027
記事入力 : 2011/02/08 09:57:47

 韓国軍当局は、海軍の艦艇から北朝鮮の指揮所などの戦略目標はもちろん、地対艦ミサイル基地も攻撃できる射程距離500キロ以上の「天竜」艦対地巡航ミサイルの開発を、昨年までに完了した。さらに今年中に、西海(黄海)に配備されている4500トン級韓国型駆逐艦などに実戦配備する計画だという。

 これまで、地上の目標を地上から攻撃する韓国製地対地巡航ミサイル「玄武3A・B・C」(射程距離500―1500キロ)の開発および実戦配備の事実は知られていた。しかし、艦艇から発射できる韓国製艦対地巡航ミサイルの開発完了と配備の事実が明らかになったのは、今回が初めて

 艦対地ミサイルは地上発射型に比べ、広範囲に移動しながら撃つことができるため、射程に収められる範囲が広い。天竜ミサイルは、西海海上からはもちろん、東海(日本海海上からも西海岸にある北朝鮮の地対艦ミサイル基地などを正確に攻撃できる。しかも、現在開発されている3000トン級の重潜水艦から発射することもでき、生存性に優れている。

 韓国政府の消息筋は7日、「過去十数年間の韓国製地対地巡航ミサイルの開発成功を土台として、艦対地巡航ミサイルの開発も予想より早く完了した。北朝鮮のさらなる挑発に備え、西海第2艦隊に配備されている韓国型駆逐艦を手始めに、今年中に世宗大王など韓国型イージス艦にもこのミサイルを配備する計画」と語った。艦対地巡航ミサイルが配備されれば、延坪島砲撃挑発のように北朝鮮からの挑発があった際、空軍の戦闘機を動員しなくとも、北朝鮮の海岸砲や地対艦ミサイル基地などを韓国の艦艇から精密攻撃できるため、北朝鮮の追加挑発を抑制する効果があると評価されている。これまでは、黄海道の海岸などに配備された北朝鮮の「シルクワーム」地対艦ミサイル(最大射程95キロ)に発射の兆候があった場合、韓国海軍の艦艇は北のミサイルの射程圏外に待避するなどしていた。しかし今回、北のミサイルの射程圏外から、北のミサイル基地を攻撃することができるようになった

 天竜巡航ミサイルは、世宗大王など韓国型イージス艦(7600トン級)、4500トン級韓国型駆逐艦のうち、韓国型垂直発射装置(KVLS)を搭載している一部の艦艇に配備される。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報朝鮮日報日本語版

まぁ朝鮮日報には射程300キロの制限については何も書いてありませんが。