エジプト軍最高評議会「2カ月以内に改憲の国民投票」

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110215/mds11021500570002-n1.htm
2011.2.15 00:54


政権崩壊を受け、大統領府ではムバラク氏の肖像画が取り外された(AP)

 【カイロ=大内清】14日の中東の衛星テレビ局アルアラビーヤによると、エジプトのムバラク政権崩壊で実権を握った軍最高評議会は13日民主化運動を主導する若者らと会談し、「10日以内に改憲案をまとめ2カ月以内に国民投票を行う」と明かした

 また、カイロでは14日、公共交通機関の職員や警察官など数千人が待遇改善などを訴えてデモやストライキを実施。最高評議会は同日の声明で、「国の安全と経済を傷つける行為だ」として中止するよう警告した。

関連ニュース

・ 【ムバラク政権崩壊】「軍政は6カ月以内」 軍最高評議会、憲法停止と議会解散

あれ?こういう記事もあったのですが、どっちが正しいんでしょうか。まぁ
エジプト 改憲・選挙、具体策示されず 民政移行残る課題

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110214-00000019-maip-int


カイロのタハリール広場で、反政府デモの犠牲者を悼む市民たち=2011年2月13日、伊藤智永撮影

 【カイロ樋口直樹】ムバラク政権の崩壊でエジプトの実権を握った軍最高評議会が13日、今後の民主化プロセスを明らかにした。旧政権を支えた人民議会(国会)を解散、憲法を停止するとともに、憲法改正や人民議会選挙、大統領選挙への道筋を示した。反政府デモ参加者や野党はおおむね歓迎している。だが、6カ月の民政移行期間中、改憲案などに民意を反映させるための具体策や選挙日程などはまだ示されておらず、課題は残る

 ◇憲法改正

 「革命の勝利だ」。民主化プロセス発表を受け、05年の前回大統領選でムバラク氏と争った野党「ガッド党」創設者、アイマン・ヌール氏は地元メディアに語った。抗議デモの拠点、カイロのタハリール広場でも「軍と国民は一体だ」とのシュプレヒコールが続いた。

 だが、憲法改正の行方を不安視する人は少なくない。連日抗議行動に参加した技術者、エッサムさん(56)は「軍部もムバラク政権の一部だったことに違いはない」と指摘。「憲法改正委のメンバーはまだ分からない。民意は本当に反映されるのか」と不安げな表情を見せた。

 憲法改正は、民主的な選挙を行う上で死活的な意味を持つ。最大野党の穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団」は54年に非合法化されたうえ、07年の憲法改正宗教政党の活動が禁止されたため、憲法や関連法令の改正無しには公正な選挙に臨めない

 同胞団が合法化されれば、議会選挙で大きな勢力を得る可能性が高いが、合法化されない場合、不満が鬱積し政情不安の要因にもなり得る。

 一方、5期30年に及ぶムバラク政権を制度的に支えた、大統領選の厳しい立候補条件の緩和や、多選規制も重要課題だ。大政党の後ろ盾が無くても、無所属候補が公正な選挙で戦える制度づくりがカギとなる。

 ◇選挙日程◇

 軍最高評議会は民政移管のスケジュールについて「今後6カ月間、または人民議会選挙、諮問評議会(大統領の助言機関)選挙、大統領選挙が行われるまで暫定的に統治する」と明らかにした。だが、憲法改正案の提示▽国民投票による承認▽両議会選挙▽大統領選挙−−の具体的な日程には触れていない。

 こうした民主化プロセスが、ムバラク前大統領時代に発足したシャフィク内閣の下で進められることにも反発がある。タハリール広場に残り続ける人々は「前政権の残滓(ざんし)の一掃」を訴え、「暫定政権」に指名されたシャフィク内閣を拒否している。

 現地ジャーナリストの一人は「軍を賛美する国民の声の裏側には、自分たちを裏切らないでほしい、という思いがある」と言い、国民に軍政への一抹の不安があると解説する。

【関連記事】
エジプト:ムバラク前大統領辞任 軍が最後通告
エジプト:「歓迎」イスラエル首相
エジプト:軍評議会を評価 米大統領
エジプト:「おまえが台無しに」ムバラク氏長男ら一触即発
エジプト:最大5.34兆円 ムバラク氏、資産移動か

青字は
「エジプトとの友好関係、今後も継続」12日の菅首相
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110215/p2
のコメントへのレスとして強調しています。

07年の件を含めて憲法の問題に関しては
憲法が早期退陣の障害に=回避策めぐり論議―エジプト
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110211/p1
に書いていますが、どうも内容に食い違いがあるような。

アイマン・ヌール氏の名前はほかの記事でも出ています。
警官が野党指導者襲撃 エジプト、軍が拘束

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110215/mds11021501330004-n1.htm
2011.2.15 01:33

 エジプトの野党ガッド党によると、党首で、2005年の大統領選で次点だったアイマン・ヌール氏が14日、南部ルクソールを視察中に、刃物を持った警官3人に襲われた。けがなどはなく、軍が3人を拘束した。

 ガッド党は、崩壊したムバラク前大統領の旧体制の支持勢力による犯行と非難している。(共同)

ムスリム同胞団に関してはこんな記事があります。やはりムスリム同胞団イスラエルとの平和条約は批判するようで、
エジプト 平和条約「改定が必要」 ムスリム同胞団幹部

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110214-00000027-maip-int


毎日新聞の取材に応えるエジプトの穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」最高幹部の一人、ラシャド・バイユーミ氏=2011年2月14日、和田浩明撮影

 【カイロ和田浩明】エジプトの穏健派イスラム原理主義組織で最大の野党勢力ムスリム同胞団」最高幹部の一人、ラシャド・バイユーミ氏(75)は14日、毎日新聞と単独会見。ムバラク前大統領の辞任で実権を掌握した軍部が維持を打ち出している、79年締結のイスラエルとの平和条約に関し、「国際条約は尊重するが、妥当性について国会などに諮るべきだ」と語り、改定が必要との認識を示した。

 同条約は中東で敵対国に囲まれるイスラエルにとって安全保障上、重要性が高い。イスラエルの「後見役」である米国も維持を求めている。親米路線を維持したムバラク氏の失脚で同胞団の台頭を懸念する米国は、今後さらに警戒を強めそうだ。

 バイユーミ氏は同胞団執行部のナンバー2でカイロ大教授イスラエルとの平和条約に関し、「中東の包括和平の必要性をうたっているが、実現していない」と不満を表明。「国際法上、改定は可能だ」と述べ、国会などに諮り一般国民の声を反映させるべきだと主張した。具体的な改定内容への言及は避けた

 一方、軍最高評議会が13日発表した憲法停止や議会解散、選挙実施などの措置については「部分的に賛成できる」と評価。軍部から対話を求められれば「できるだけ協力する」との姿勢を示した。

 その上で、治安機関による人権弾圧の象徴だった非常事態令の解除や、政治犯の釈放、腐敗政治家の摘発を「喫緊の課題だ」として早期対応を要求した。

 また、今後の政治参加については、大統領選での候補擁立や政権参加については否定。国政選挙には出るが、「権力掌握を狙っているとの印象を与えないためにも、過半数確保を図るつもりはない」と述べた。

【関連記事】
エジプト:憲法・選挙、具体策示されず 民政移行、不透明
エジプト:ムバラク前大統領辞任 軍が最後通告
エジプト:「歓迎」イスラエル首相
エジプト:軍評議会を評価 米大統領
エジプト:「おまえが台無しに」ムバラク氏長男ら一触即発

その前にはこういう記事があったのですが。

しかし話し変わりますが過半数確保するかどうかは国民が決めることだと思うのですが、そこのところあまり民主主義というものを考えてないんでしょうか。
防相同士が電話会談=ネタニヤフ首相、平和条約順守を歓迎―エジプト・イスラエル

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110213-00000055-jij-int
時事通信 2月13日(日)20時22分配信

 【エルサレム時事】イスラエル国防省報道官は13日、バラク防相とエジプトのタンタウィ国防相(軍最高評議会議長)が12日夜に電話で会談したことを明らかにした。会談内容は不明だが、エジプトのムバラク政権が反体制デモで崩壊して以来、両国当局者の接触が明らかになったのは初めて

 イスラエルとエジプトは1979年の平和条約締結後、良好な外交関係を築いてきた。イスラエルムバラク後の体制に警戒感を抱いているが、これまで両国の間に目立った緊張関係は生じていないもようだ。

 イスラエルのネタニヤフ首相は13日の閣議で、エジプトとの平和条約は、「両国間のみならず、中東全体の平和と安定の礎石となっている」と強調。エジプト軍が12日、平和条約順守を言明したことを歓迎した。

【関連記事】
チュニジア革命の「詩」と統治の「散文」〜アラブ政変の裏側〜
〔写真特集〕イスラエル軍ガザ支援船襲撃
〔写真特集〕エジプト反体制デモ
〔用語解説〕「エジプト軍」
〔用語解説〕「エジプト」

最終更新:2月13日(日)21時38分

Yahoo!ニュース関連記事

・ 対エジプト関係、懸念せず=イスラエル国防相時事通信) 1時3分
イスラエルとの平和条約を維持〜エジプト軍映像(日本テレビ系(NNN)) 13日(日)11時51分
・ <エジプト>平和条約維持、イスラエルが歓迎 首相声明(毎日新聞) 13日(日)10時41分
・ エジプト軍「国際条約を順守」、イスラエルとの和平維持写真(ロイター) 13日(日)10時16分
ムバラク大統領辞任 軍「選挙で文民政権移行」(産経新聞) 13日(日)7時56分

ここら辺は気になるところですね。

後は関係ないですけど、エジプト関係で。

エジプト政府系メディア、手のひら返す 革命称賛の報道

http://www.asahi.com/international/update/0215/TKY201102140452.html
2011年2月15日1時46分

 【カイロ=貫洞欣寛】約30年にわたって強権支配を続けたムバラク政権が倒れたことで、政権べったりの報道を続けてきたエジプトの政府系「御用」メディアが、手のひらを返したように一斉に民主化を求める市民の動きを伝え始めた。

 ムバラク大統領ら政権幹部の動向を常に1面で報じてきた政府系紙アハラムは、12日付で「市民が政権転覆」「エジプト人ら、史上初の民衆革命を祝福」の大見出しを掲げて「革命」をたたえた。

 同紙はこのところ徐々にデモ隊に好意的な報道を増やしていたものの、反政権デモが始まった日の動きを伝えた1月26日付の1面トップはレバノンでの暴動に関する記事だった。カイロでの反政権デモは3〜4番手ニュースの扱いで、見出しは「数千人が失業問題などで平和的デモ」。一方、独立系紙マスリルヨウムは同じ日、1面全てをデモの報道で埋め、赤い文字で「警告」の見出しをつけ、大きな違いを見せた。

 エジプト国営テレビもこれまで、反政権デモ隊の数を必ず「数千人程度」「少数が」などと過小に報道したうえ、「外国勢力の陰謀に気をつけよう」「外国メディアにスパイが紛れ込んでいる」などと外国人敵視の空気を作り上げていた。

 しかし、11日夕の大統領辞任発表後から、国営テレビ局前のデモ参加者にマイクを渡し、政権批判を次々と生中継で語らせ始めた。中には「国営テレビがウソばかり伝えるから、みんな(衛星テレビ局)アルジャジーラしか見ないんだ」と叫ぶ人もいた

関連トピックス

・ エジプト

PR情報

キーワード:
エジプト人
手のひら
ムバラク大統領
ムバラク政権
カイロ
こんな記事も
・ 特集:中東政変
・ テレビ・ラジオ記事一覧
・ 〈コラム〉中東ウオッチ
・ 中東記事一覧

「テレビが嘘ばかりなのはエジプトも日本も同じですが、わかってますか?」とかTwitterでも見た気がしますがw まぁ新聞に書いてあることなら正しいと言う気はありませんが、新聞を批判するなら書いてあることぐらい知っておこうよというのがこのブログの趣旨です。

追記:
こういう記事もありました。
ムバラク政権崩壊】国連安保理、非公式に初協議 民主化、人権でミゾ

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110215/erp11021501300000-n1.htm
エジプトのムバラク前大統領(ロイター)
 【ニューヨーク=松尾理也】ムバラク政権が崩壊したエジプト問題について、国連安全保障理事会が非公式に初めて協議を行っていたことが13日、明らかになった。議論の内容をたどると、中東で起きた歴史的変化に国際社会がいかに緊張し、混乱を好機に変えようと立ち回ろうとしているかが浮き彫りになってくる。

 国連外交筋によると、協議は政権崩壊がニューヨークに伝わった11日昼、ちょうど開かれた月例昼食会の場を利用して行われた。安保理は通常、関係国から要請が上がった議題しか取り上げないのに加え、一義的には内政問題であるエジプトの混乱についてはこれまで沈黙を守ってきたが、昼食会で潘基文事務総長が情勢報告のかたちで問題を提起したことで、変則的ながら初協議が実現した。

 まず各理事国は国連の役割について、外国からの干渉に敏感なアラブの風土をも考慮し、現時点ではあまり前面に出ることは好ましくないとの見解で一致。その上で、円滑な政権移行の実現に向け選挙支援や憲法改正作業へのアドバイス、長期的な開発援助の実施などの必要性を認めた

 意見が分かれたのは、民主化や人権問題に関する支援に踏み込むかどうかについてだった。英仏独などが必要性を強調したのに対し、わが身にどんな形で火の粉が降りかかるかわからないアフリカ諸国はおおむね沈黙を守ったという。明確にクギを刺したのは中国。「支援はいいが、開発援助に限るべきだ」と、民主化のうねりの波及に強い警戒心をあらわにした。

 たまたま他の会議への出席のためニューヨークを訪れていたドイツのウェスターウェレ外相は席上、「ベルリンの壁崩壊を思い起こさせる歴史的瞬間だ」と、最大限の形容を用いて今回の事態の重要性を論じた。

 英国は「中東の独裁政権が倒れればイスラム原理主義国家になると信じられてきたが、今回の事態は、ひょっとして(民主主義国家という)第3の選択が可能ではないかとの期待を抱かせる」と指摘した。

 中東和平に与える影響についての議論も活発にたたかわされた。エジプトの変化は、むしろパレスチナ問題の解決にプラスではないか−。そんな意見がロシアをはじめ各方面から上がったという。

 今回の政変でイスラエルに動揺が走っているのは周知の事実だが、独裁政権でもイスラム原理主義国家でもない「第3の道」が見え隠れしていることに、「実は(ガザ地区を支配する)ハマスや(レバノンに勢力を張る)ヒズボラといったイスラム原理主義勢力が受けた衝撃も大きい」というのがその論拠だ。

 こうしたなか、ロシアは、持論である中東への安保理使節団の派遣を強く主張。他の理事国の間にも一定の支持が広がる中、中東和平への影響力を維持したい米国は「拙速な行動で混乱を招いてはいけない」と予防線を張った。

 議論は2時間あまり続き、ほぼすべてがエジプト問題に費やされたが、米国は積極的に発言せず、聞き役に回った印象が強かったという。ライス国連大使が西海岸へ出張し不在だったこともあるが、国連外交筋は「最終的には民衆の側に立ったものの、実際には米国は態度を決めかね、決断を前に二転三転していたという事情を示すものではないか」と推測している。

まぁ一介のニュース読みは中東情勢など予想もできませんが。