バーレーンの野党が議会ボイコット-デモは激化

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110216-00000005-wsj-int
 【マナマ(バーレーン)】バーレーンでは15日、前日のデモで死亡した男性の弔いが大規模な抗議活動に発展し治安部隊と衝突し、新たな死者が出た一方、野党が議会をボイコットした。こうした衝突は、チュニジアに始まりエジプトのムバラク大統領辞任につながったアラブ諸国の騒乱の激化を表している。

 AP通信によると、ハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王はテレビ演説で、死者に対する哀悼の意を示し、死亡した状況を調査すると言明したほか、メディアやインターネットに対する国の管理を緩和するといった改革を進めることを約束した。

 暴動が続くなか、野党のシーア派のウィファーク会派の議員らは議会をボイコットした。同会派は、バーレーン議会40議席中18議席を占めている。騒乱解消に向けた交渉の相手がいなくなるため、この動きはスンニ派の王族にとって新たなハードルだ。

 15日朝には、前日のデモのけが人が運ばれたサルマニヤ病院に数千人のデモ参加者が集まった。ペレット弾による傷で亡くなった(病院発表)シーア派の若者を追悼するためだ。目撃者によると、治安部隊は群衆を追い払うためのペレット弾を至近距離から男性に発砲した。

 デモ参加者が埋葬のために男性を病院から運び出そうとすると、治安部隊が介入し、群衆を追い払おうとした。警察は催涙弾とペレット弾を発砲した。病院の救急病棟に催涙ガスが充満したという。

 内務省によると、2人目が死亡したのはこの混乱のさなかだった。当局は前日、治安部隊は適切な武器しか使っていないと強調していた。

 午後には、マナマの金融街の中心にある「真珠広場」をデモ隊が埋め尽くし、国旗を持った若者がはしごを使って石碑によじ登るといった場面が見られた。

 アル・ダイ村のナシーマと名乗る女性は、シーア派と治安部隊の衝突によって、デモ隊の決意が強固になったと語り、「われわれは投獄を恐れていない。死も恐れない。自分の血と息子を進んで差し出す」と訴えた。

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Googleニュースをみたら続報ありました。
バーレーン、議会にも体制改革要求
政府、一定の譲歩避けられず

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C9381959FE3E5E2E2848DE3E5E2E0E0E2E3E39C9CE2E2E2E2
2011/2/17 12:27

 【カイロ=松尾博文】デモ発生から4日を経たバーレーン情勢は政権側がデモ隊の強制排除に踏み切る一方、野党勢力は首相公選制など具体的な政治改革要求を打ち出し、急速に緊迫の度を増した。中東全域で民主化圧力が強まる中、体制改革を求める流れが政治の舞台でも明確になり、強硬手段に出た政権側も最終的に一定の譲歩が避けられないとの見方は強い。事態収拾の成否は政権側の対応が鍵を握る展開となってきた。

17日、バーレーン首都マナマの「真珠広場」で、治安部隊から逃げるデモ隊=AP

 16日の日没後もデモ隊が占拠を続けるマナマ広場にはテントが設置され、食料が差し入れられる光景もみられた。デモ隊側は治安部隊の強制排除にあくまで抵抗し「長期戦」をにらむ構えもみせる。

 そうした中、国民議会の定数40のうち18議席を占める野党勢力が具体的な改革要求に動いた。16日にイスラムシーア派系野党の代表が記者会見で明らかにした要求項目は首相公選制導入を盛り込む新憲法制定が柱。首相が公選されることになれば、国民の7割を占めるシーア派勢力が優位に立つのは確実で、スンニ派支配の現体制を抜本から変えることになる

 2002年公布の現憲法は、下院に当たる国民議会議員の直接選挙は定めているものの、首相や閣僚は国王が任命すると規定。上院に相当する諮問評議会議員も国王が任命することになっている。このため、シーア派系野党は現憲法下で、シーア派の声が反映されないとの不満を強めていた

 ハマド国王は15日の国民向け演説で改革の推進を約束した。ハリド法務・イスラム問題相は野党勢力が審議拒否をやめるなら要求について議論に応じる用意を示しており、政権内にも議会勢力との交渉に一定範囲で応じて、混乱の早期収拾を探る動きもみられる。

 ただ、バーレーンシーア派の発言力が増せば、同じシーア派国家であるイランの影響力が強まりかねない。サウジアラビアなど周辺国の間では、急速に警戒感が広がる

 他方、首都中心部の広場でデモを展開する反体制派の中には、さらに過激な声もある。体制改革にとどまらず、体制からの「転換」を求めようというものだ。政権側と野党が政治の場で歩み寄りを探ったとしても、事態は今後「ムバラク大統領の即時退陣」以外の打開策を拒絶したエジプト政変と同様の推移をたどる可能性もある。

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中東・北アフリカに広がる混乱、国別の状況は今(+αでまとめ)
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110216/p3
では、

バーレーン

国営通信によると、13日のデモで警察が襲撃を受け、少なくとも警官3人とデモ参加者1人が負傷した。14日にもデモが計画されている。

だけでしたが、これが詳しいようですね。