米がイスラエル入植活動凍結を求める安保理議長声明案提示

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110219-00000529-san-int
 【サンフランシスコ=松尾理也】イスラエルによる占領地でのユダヤ人入植活動をめぐり、米国がイスラエルに活動の凍結を求める国連安保理議長声明案をまとめ、アラブ側に提示したことが17日、わかった。米国はこれまで、安保理の場でイスラエルが一方的に非難される決議や声明が採択されることに強い拒否反応を示してきたが、エジプトで起きた政変で中東情勢が流動化するなか、反米感情激化を恐れ大幅な妥協を強いられたかたちとなった。

 当初、議長声明よりも強い拘束力を持つ安保理決議を求めていたパレスチナ側がこの妥協案を受け入れるかどうかはまだ未知数だが、少なくとも米国がこれまでのイスラエル寄りの立場を急激に変更した事実は、エジプトの政変が中東和平の行方にも影響を及ぼしつつある流れを明確に示したといえそうだ。

 中東和平の直接交渉中断の原因となっている入植活動をめぐっては、パレスチナ側が活動を違法と認定する安保理決議案を提出イスラエルのメディアはパレスチナ側が拒否権覚悟であくまで決議採択を求める姿勢を強めていると伝えており、18日午後に予定されている安保理会合までぎりぎりの交渉を続ける見通し。

 米国は拒否権を発動する構えを見せていたが、そこに起こったのがエジプトの政変。このタイミングで決議採択を阻む拒否権を発動すれば、民主化が前向きに動き出すかどうか微妙な段階にある中東情勢に、反米感情を植え付けるかっこうの材料となりかねない。

 このため、米国のライス国連大使はアラブ各国の国連代表部に対し、決議ではなく一段格下の議長声明にとどめるよう交渉する一方で、妥協の材料として、議長声明には入植活動の凍結を促す文言を盛り込むことに同意したという。

 オバマ政権はこれまで入植活動の凍結には何度も言及しているが、安保理の文書に盛り込まれることに対しては「どちらかを一方的に非難すべきでない」として否定的な態度を貫いてきた。

 国連外交筋は「これまで妥協を拒んだ末に米国やイスラエルを非難していればよかったアラブ諸国もまた、姿勢転換を迫られている。エジプト政変が中東和平の行方にも大きな影響を及ぼす可能性が強まっている」と指摘している。

【関連記事】
バーレーン治安当局、反政府デモ隊に発砲
街は血の海、まるで戦場 バーレーンの医師が絶叫
揺るがないサウジ王制 懸念はイランの影響力
米「深刻な懸念」 バーレーンに抑制求める
中東最長の独裁…カダフィ大佐世襲もくろむ?

これは思わぬ変化ですね。

まぁこういう記事があり、
ムバラク政権崩壊】イスラエル、過激派の弱体化を期待

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110216/mds11021608280001-n1.htm
2011.2.16 08:27

 イスラエルのメリドール副首相は15日、エジプトの政権移行の過程で「穏健派勢力が強まり、過激派勢力が弱まることを願っている」と述べ、ムスリム同胞団などのイスラム原理主義組織が勢力を伸ばす事態に警戒感を示した。AP通信の電話取材に語った。

 メリドール氏は、エジプト政変後の中東は「いまだ台風の目の中にある」として、情勢は流動的との認識を表明。エジプトが「平和と安定を維持する完全に民主的な政権」への途上にあるのかどうか判断するのは時期尚早だと語った。(共同)

関連ニュース

・ 【ムバラク政権崩壊】イスラエル、過激派の弱体化を期待
・ 【ムバラク政権崩壊】健康悪化説のムバラク氏 「家族と健在だ」と関係筋
・ 【ムバラク政権崩壊】軍、若者に結党促す 同胞団懼一人勝ち懼・懸念も
・ 【ムバラク政権崩壊】ムスリム同胞団が新党結成に意欲 副団長
・ 【ムバラク政権崩壊】ピラミッドに再び観光客 邦人渡航回復には時間
・ 【ムバラク政権崩壊】来週に内閣改造、野党も入閣へ 前大統領の海外資産凍結を要懼
・ 【歴史の交差点】東京大学教授・山内昌之 ムバラクの髪の毛

じゃぁ、こういう事やめろ、
エルサレムでまたユダヤ人住宅建設計画 イスラエル

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110215/mds11021508270007-n1.htm
2011.2.15 08:27

 イスラエルが首都と定めるエルサレムの市当局は14日、同国が第3次中東戦争(1967年)で占領・併合した東エルサレムでのユダヤ人住宅124戸の建設計画を承認した。イスラエルのメディアが伝えた。

 パレスチナ側は東エルサレムを将来の独立国家の首都と位置付けている。国際社会は東エルサレムで一方的に住宅建設を進めるイスラエルを繰り返し批判しているが、エルサレム市当局は批判を無視し、7日にも13戸の建設計画を承認した。

 今回の建設計画は東エルサレム北部ラモットの120戸と同ピスガトゼエブの4戸。(共同)

関連ニュース

・ 新たにユダヤ人住宅計画 東エルサレムに13戸
イスラエルの入植問題を安保理提起へ アラブ連盟外相級会合
アラブ諸国ユダヤ人入植地建設問題めぐり対応協議へ 
・ 入植凍結でイスラエル説得を断念 中東和平で米高官
・ 日本の入植凍結要求を歓迎 パレスチナ首相会見

と書こうと思っていたのですが、
(一回目は
新たにユダヤ人住宅計画 東エルサレムに13戸
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110210/p2 )
エジプトの政変がアメリカを動かしてしまうとは。こういう動きは歓迎したいですね。

追記:
こういう事もありました。
イスラエル軍がガザ砲撃、3人死亡

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110218-00000001-yom-int
 【エルサレム=加藤賢治】イスラエル軍は17日未明、パレスチナ自治区ガザ北部を越境砲撃し、パレスチナ民兵3人を殺害したと発表した。

 民兵イスラエルとの境界フェンスに近づき、爆発物を仕掛けようとしたため砲撃したとしている。