スーダン大統領、今期で引退の意向 デモ波及防ぐ狙いか

http://www.asahi.com/international/update/0221/TKY201102210444.html

2011年2月21日21時17分

 【マナマ=古谷祐伸】スーダンのバシル大統領(67)が、2015年に予定される次期大統領選に出馬しない意向を示したと、与党・国民会議党(NCP)の幹部が21日に明らかにした。アラブ世界で広がる抗議デモが、経済危機で政府への不満が広がるスーダンに本格的に及ぶのを避ける狙いとみられる。

 AFP通信などによると、NCP幹部は「100%確実にバシル氏は出馬せず、他の人に道を譲るだろう。党首も辞める方針だ」と述べた。

 バシル氏は最近、若手党員との会合で、NCPが60歳定年制を導入しようとしていると明らかにし、「そこには自分も含まれる」と述べて引退をほのめかしていた。

 バシル氏は1989年のクーデターで実権を握り、20年以上続いた南北内戦後の和平プロセスの一環として2010年4月に実施された大統領選で再選された。

 だが、同国ではバシル氏への反発が強まっている。西部ダルフール地方の紛争への関与で、バシル氏は国際刑事裁判所から戦争犯罪容疑などで逮捕状が出ており、欧米諸国の経済制裁が続く。紛争のための軍事費が経済を圧迫し、物価上昇や外貨不足も深刻化しており、今年に入って大学生が抗議デモを実施している。

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キーワード:
国際刑事裁判所
クーデター
ダルフール地方
経済制裁
戦争犯罪
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http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110216/p3
でもスーダンの事についてふれました。

国際刑事裁判所(ICC)については
スーダン大統領を集団虐殺で訴追へ 国際刑事裁判所
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100204/p2
あたり参照。