【リビア空爆】UAE、ベルギーなども参加通知 計12カ国に

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110323/erp11032308460005-n1.htm
2011.3.23 08:45

 国連報道官によると、アラブ首長国連邦(UAE)、ベルギー、ウクライナノルウェー、スペインが22日までに、リビア武力行使を容認する国連安全保障理事会の決議履行への参加を国連事務総長に通知した。これで参加通知は計12カ国となった。

 空爆や監視飛行などの多国籍軍の軍事行動や人道支援活動を行うとみられる。

 21日までに英国、フランス、米国、デンマーク、カナダ、イタリア、カタールが同様の通知を行っている。(共同)

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リビア空爆】英戦闘機が攻撃中止 民間人犠牲を回避
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110321/p1
の攻撃開始後、情報が増えてますがテーマ別で、
賛成するような意見。
リビア空爆】「犠牲構わぬ。カダフィ氏消えるまで空爆を」反体制派の市民が支持
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110323/p1
攻撃側の内部事情
米英と仏に不協和音 宙に浮く指揮権の移譲先
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110324/p1
ととり上げてきましたが、今回は国際的な意見をということで。
リビア空爆】「欧米は二重基準ウガンダ大統領が批判

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110322/mds11032209430005-n1.htm
2011.3.22 09:43

 東アフリカ・ウガンダのムセベニ大統領は21日、米国などで構成する多国籍軍リビア攻撃について、欧米側は「リビアには飛行禁止区域設定を推進するが、バーレーンなど親欧米体制の状況には目をつぶる」として「二重基準を使っている」と批判する声明を出した。ロイター通信などが伝えた。

 ムセベニ氏は、アフリカ連合(AU)がリビア情勢の調停に向けて新設した5カ国大統領から成る特別委員会のメンバーの一人。同委員会の委員長を務めるモーリタニアのアブドルアジズ大統領は、外国による武力介入に反対する姿勢を強調している。(共同)

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この5カ国の委員会は存在すら知りませんでした。Googleニュースで探しても詳しく書いてるところはないような。AUリビアの関係は
リビアへの軍事介入 ロシア・中国が遺憾の意を表明

http://www.asahi.com/international/update/0320/TKY201103200281.html

 【パリ=稲田信司】米英仏を中心とする多国籍軍リビアへの軍事行動を開始したことに対し、ロシアや中国が20日までに遺憾の意を表明し、アフリカ連合(AU)は即時停戦を要求するなど、国際社会の賛否が割れている。「リビア国民を救う」という大義の裏に透けてみえる「カダフィ政権の打倒」という多国籍軍側の本音に、不信感があるからだ。

 攻撃が開始された19日、ロシア外務省のルカシェビッチ報道官は「軍事行動は遺憾である」との声明を発表し、リビアのすべての当事者や戦闘参加者に対し、一般市民への被害防止と早期停戦のために努力をするよう求めた。同報道官は20日には、多国籍軍の攻撃によって民間人に死傷者が出ているとして「節度なき軍事力行使の停止」を呼びかける声明を出した。

 20日には、中国も姜瑜・外務省副報道局長が「リビア情勢が早く安定を取り戻し、武力衝突のエスカレートによる多くの一般市民の死傷が回避されることを希望する」との談話を発表し、多国籍軍を非難はしなかったものの、否定的な考えを示した。

 多国籍軍による軍事介入の大義について、フランスのサルコジ大統領は19日、パリ首脳級国際会議直後の事実上の「開戦宣言」で「殺意の狂気に満ちた政権から一般市民を守るため」と説明。英国のキャメロン首相も同日、「独裁者(カダフィ大佐)が自国民を殺すのを放置しておくわけにいかない」と述べた。

 リビア主権国家であり、外国が政治指導者の交代を強制することは国際法上難しい。そこで、カダフィ氏が自国民保護の責任を果たさず、人権を侵害しているという論理で軍事介入を認める国連安保理決議にこぎ着けた。

 だが、米英仏をはじめ多国籍軍の多くの国はすでに、最高指導者カダフィ大佐に退陣要求を突きつけている。フランスに至っては、反体制派でつくる「国民評議会」を正式に認知し、カダフィ政権と断交した。軍事介入の真の狙いはカダフィ氏を追い落とすことにあるとの見方が強い。

 アフガニスタンで多くの兵士が死亡し、軍事介入に懐疑的な世論が強いドイツは、軍事行動に関しては同盟国である米英仏と距離を置いた。

 英仏などが軍事介入への支持を強く迫っていたAUも、リビア問題委員会が20日、「深刻な人道問題を招く」として、攻撃の即時停止を求める声明を発表した。リビアがAU予算の約15%を負担する有力国であることへの配慮に加え、体制変革という目的がちらつく軍事介入への警戒感もあるとみられる。

AU予算の関係があるわけですね。

中国は、
リビア攻撃に遺憾表明=早期安定で外交努力へ―中国

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110320-00000056-jij-int
時事通信 3月20日(日)13時11分配信

 【北京時事】中国外務省の姜瑜・副報道局長は20日、「(欧米諸国の)対リビア攻撃に遺憾の意を表明する」との談話を発表した。談話は「中国は一貫して国際関係での武力行使に反対しているリビア情勢の速やかな回復・安定と、武力衝突による市民の犠牲拡大を回避するよう望む」としている。

 中国は国連安保理で、リビア上空に飛行禁止区域を設定することを認める決議に、「一部の内容は(受け入れが)極めて困難だ」(李保東国連大使)として棄権した。軍事介入の長期化に強い懸念を抱いている。

 欧米諸国の軍事介入に対し中国内には、「石油資源が豊富なリビアでの権益獲得狙いだ」との声もある。同時に、中東情勢に触発された民主化要求集会が呼び掛けられる中、西側の対中東影響力の拡大は、中国の民主化機運を高める恐れもあり、避けたいところだ。 軍事介入には、中国が協力関係を強めるアフリカ連合AU)が反対しており、中国は今後、早期停戦に向けた外交努力を積極化するとみられる。

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〔用語解説〕「リビア

最終更新:3月20日(日)13時11分

リビア介入、国連は動くか 「国民を保護する責任」初適用も
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110301/p2
で、『「拒否権行使はおろか、採決で棄権という選択をしても国際的にきわめて厳しい立場に追い込まれるのは確実」(外交筋)』とありましたが、中国は棄権してもきわめて厳しい立場には追い込まれてないわけですね。

ロシアは、
ロシア大統領、リビア問題めぐりプーチン首相を批判

http://www.cnn.co.jp/world/30002221.html
パリ(CNN) ロシアのメドベージェフ大統領が、リビア攻撃に関する発言をめぐってプーチン首相を批判した。メドベージェフ氏がプーチン氏を公然と批判するのは異例。

プーチン首相は21日にミサイル製造工場のあるボトキンスクを訪れ、リビア上空の飛行禁止区域設定と軍事行動を承認した国連安全保障理事会の決議について「明らかに不完全で欠陥がある」と酷評した。さらに主権国家に対して誰がどんなことをしても許される」ことがこれではっきりしたと述べ、「誰かが誰かに特定の地を解放するためと呼びかけて行かせた中世の十字軍を思い出させる」「論理性も良心も見受けられない」などと発言した。

メドベージェフ大統領はこの数時間後、プーチン首相の名指しは避けながらも、「『十字軍』などといった、実質的に文明の衝突をもたらすような表現を使うことは容認できない」と批判し、「リビアで現在起きていることはすべて、リビア指導者の戦慄すべき行為、そして国民に対して犯した犯罪の結果だ」と語った。

飛行禁止区域設定の決議は17日の安保理で採択された。ロシアはメドベージェフ大統領の指示で棄権したが、プーチン氏は拒否権を行使すべきとの考えだったとみられる。

メドベージェフ大統領は拒否権を行使しなかった理由について「この決議が誤りだとは考えていない。決議はリビアの事態に関するわれわれの認識をおおむね反映していると考える」と説明した。

メドベージェフ大統領とプーチン首相の関係はこれまで「二人三脚」と呼ばれてきたが、2人とも2012年の大統領選に出馬する可能性が取りざたされている。まだいずれも出馬表明はしていないが、表明の時期とどちらが先に表明するかをめぐり、憶測が飛び交っている。

さっきもリンクしたエントリですが、
リビア介入、国連は動くか 「国民を保護する責任」初適用も
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110301/p2
で、

2005年に開かれた国連首脳会合は、「保護する責任」と命名した新たな概念で合意した。国家主権は住民を保護する責任を伴い、国家がもしその責任を果たせないときは国際社会が代わって責任を果たすべきだという考え方だ。

とあってプーチン首相の言う「主権国家に対して誰がどんなことをしても許される」とは違うと思うのですが。

まぁ報道がすべて信じられるとは思っていませんが、最初の頃の状況は、
UPDATE:リビア、内戦に突入か−カダフィ大佐の息子が警告
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110221/p2
の最後の記事などをどうぞ。
ロシアの件は続報もあります。
「大統領と不一致なし」露のプーチン首相が十字軍発言で釈明

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110323/erp11032311560008-n1.htm
2011.3.23 11:53


スロベニアを訪問し、栄誉礼を受けるロシアのプーチン首相=22日、ブルド(AP)

 多国籍軍リビア攻撃をロシアのプーチン首相が「十字軍」と非難した一方、メドベージェフ大統領は攻撃に一定の理解を示し、首相発言を批判するなど2人の見解が衝突したことについて、首相は22日、訪問先のスロベニアでの記者会見で「外交を指揮するのは大統領。不一致は起こらない」と釈明した。インタファクス通信が報じた。

 「双頭体制」下で大統領が首相を公然と批判したのは異例で、特に「十字軍」と首相が述べたことは「容認できない」と強調していた。メディアが、来年の大統領選に向け両者の本格的な対立が始まった可能性があるとみて大きく報道、首相側は火消しを図った形だ。(共同)

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あとロシアにはこういう記事もあります。
ロシアが求めるリビア停戦、24日の国連安保理会合で協議される可能性=仏外務省

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000837-reu-int

 [パリ 22日 ロイター] フランス外務省は22日、24日開催の国連安全保障理事会の会合で、ロシアが求めているリビアの停戦について協議される可能性がある、と明らかにした。

 仏外務省の報道官は記者会見で「24日の安保理会合で協議される可能性がある。ロシア外相もしくは外相代理が議題に挙げると思う」と述べた

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原油先物2ドル強上昇、西側のリビア攻撃で中東情勢悪化の懸念
米英仏軍がリビアに対地攻撃、カダフィ大佐は抗戦呼び掛け
カダフィ大佐安保理決議を順守すべき、軍事行動を警告=米大統領
リビアが即時停戦を表明、米英仏は慎重な見方示す
リビア政権への軍事行動、数時間以内に実施も=仏政府報道官

北朝鮮
北朝鮮多国籍軍によるリビア攻撃を非難
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000044-yonh-kr

【ソウル22日聯合ニュース北朝鮮は22日、欧米などの多国籍軍によるリビア攻撃を「反人倫犯罪」と非難し、先軍政治の正当性を主張した。朝鮮中央通信が伝えた。

 北朝鮮外務省報道官は同日、朝鮮中央通信のインタビューに対し、リビア核放棄方式とは、安全保証と関係改善という甘い言葉で相手を武装解除させた後、軍事的に襲う侵略方式だということが明らかになった」とし、地球上に強い権力と横暴な振る舞いが存在する限り、力があってこそ平和を守護できるという真理が改めて確証されたと述べた。

 また、「われわれが選択した先軍の道は1000万回正当であり、その道で培われてきた自衛的国防力は朝鮮半島で戦争を防ぎ、平和と安定を守護するこの上ない大切な抑制力となっている」と強調した。
hjc@yna.co.kr

朝日新聞だとこういう記事になりますw
リビアへの米欧攻撃 北朝鮮「反人倫犯罪」と非難

http://www.asahi.com/international/update/0322/TKY201103220339.html
 【ソウル=箱田哲也】北朝鮮の外務省報道官は22日、米欧によるリビアへの軍事攻撃について「主権国家の自主権と領土保全を乱暴に侵害し、リビア人民の尊厳と生存権を無残に踏みにじる最大の反人倫犯罪」と非難した。朝鮮中央通信が22日伝えた。北朝鮮メディアが今回のリビア情勢を報じたのは初めて。

 リビアの核開発計画の放棄を受けて国交を正常化した米国は、北朝鮮に再三、リビアをモデルにするよう呼びかけてきた。北朝鮮外務省の報道官は「米国が唱えるリビア核放棄方式は、安全の保証と関係改善という甘い言葉で武装解除させた後、軍事的に襲いかかる侵略方式であることが世界にあらわになった」と指摘した。

 リビア北朝鮮はともに米国のテロ支援国家指定を受けていたが、2006年と08年にそれぞれ解除された。

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リビアへの軍事介入、意思確認へ 米英仏やアラブ諸国写(3/19)

と先軍という言葉がすっかり抜け落ちています。
イランも
イラン・ハメネイ師、多国籍軍リビア攻撃批判

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110322-OYT1T00866.htm
中東

 【テヘラン=久保健一】イランの最高指導者ハメネイ師は、イラン暦の新年を迎えた21日、北東部マシャドで演説し、欧米など多国籍軍によるリビアカダフィ政権に対する軍事攻撃について、「彼らの目的は国民の保護ではなく、リビアの石油だ」などと述べて批判した。

 一方でハメネイ師は、アラブ圏で起きている反体制デモについて、「イスラム(国家樹立)を目指した広範な国民運動である」として、支持する考えを改めて表明した。
(2011年3月22日19時12分 読売新聞)

まぁイランも自らもデモの問題をかかえ複雑なわけですが。