沖縄差別発言は「でっち上げ」 更迭の元米高官が反論

http://www.asahi.com/international/update/0415/TKY201104150096.html
2011年4月15日11時44分

 沖縄県民に対する差別的な発言をしたとして、米国務省日本部長を更迭されたケビン・メア氏が14日、「私の発言ではなく、沖縄の米軍基地再編を阻止しようとする意図を持ったグループによるでっちあげだ」と否定した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルのサイトで、ビデオに出演して語った。

 メア氏は昨年12月3日、首都ワシントンのアメリカン大学の学生ら十数人に対して講演。一部の学生が発言録として記録した内容として、「合意形成を装いながら、できるだけ多くの金を取ろうとする。沖縄の人々は、東京に対する、ごまかし、ゆすりの名人だ」などと発言したとされた。

 メア氏は、「決して言っていない」と指摘。講義では「日本は合意に基づいて意思決定を進める。良いところでもあるが、時に弱点もある」と前置きし、「沖縄は政治的に非常に複雑な場所で、もし政府が地元の合意と理解を得なくてはならないという立場を取ると、現実にこの15年間が示すように、再編計画を前に進められない」と話した、と説明した。

 メア氏はまた、「沖縄の人々は、怠惰でゴーヤーも育てられない」と言ったとされたことには「完全なでっちあげだ」と否定した。発言は表に出さない「オフレコ」の条件だったし、学生たちは講義から約2カ月半後に発言録を作った、と主張。「何の信頼性もない」と述べた。

 メア氏が自らの発言について、公の場で説明したのは初めて。これまで説明しなかった理由は、今回のビデオでは語っていない。ただ、関係者によれば、メア氏は発言録が公になった当初から、記者会見などの場で説明する機会を国務省側に求めたが、受け入れられないまま更迭されたことに不満を持っていたという。メア氏は6日付で同省を退職した。(伊藤宏)

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 沖縄県仲井真弘多知事は15日の記者会見で、前米国務省日本部長のケビン・メア氏が更迭の理由となった県民への差別的発言を否定したことについて「沖縄に(総領事として)おられたころからかなり個性的な発言をされていた。(差別的発言の報道後に駐日米)大使が来て謝罪に近いことを言われたが、この人物の謝罪は報道されていない」と述べ、不快感を示した。

概要が出ていたので、
「沖縄は怠惰すぎてゴーヤーも作れない」メア氏発言概要
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110314/p2
信じたのですが、今になってでっち上げだったとは。