リビア政権軍が志願兵を訓練、「打倒NATO軍」で女性も参加

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110428-00000787-reu-int


 4月28日、カダフィ政権軍と反体制派の戦闘が長期化するリビアのタルフナでは、女性を含む志願兵が政権軍の訓練を受けている。27日撮影(2011年 ロイター/Louafi Larbi)

 [タルフナ(リビア) 28日 ロイター] カダフィ政権軍と反体制派の戦闘が長期化するリビアで、ロイターの取材チームは27日、北西部のタルフナに入った。そこでは、「打倒北大西洋条約機構NATO)軍」の名の下にカダフィ政権軍に志願した市民らが訓練を受けていた。

【写真】カダフィ大佐に忠誠を誓う軍部隊

 タルフナは、首都トリポリの南東約85キロに位置する。リビア政府当局者によると、NATO軍との戦闘に備え、政府の支配下にある西部一帯で、市民に対し武器を用いた訓練が始まっている。

 閉鎖された医療施設の庭には、若者から部族のリーダーまで、幅広い年齢層の男性約80人が集まり、兵士らがマシンガンやグレネードランチャーの使用法を実演する様子を眺めていた。

 地元委員会のトップで、訓練を監督する立場の農業技術者ジャマル・イブラヒム・アブ・グララさんは、「われわれは、これまで400人を訓練し武器を与えた。NATO空爆がきっかけだった」と述べた。

 別の14の委員会でも、NATO軍の地上への進軍に備えた志願兵の訓練が実施されている。ただ、国連安全保障理事会の決議では、地上部隊は派遣しないとしている

 <10代で武器取り扱い訓練>

 NATO軍の空爆による攻勢で、政権軍は中部ミスラタ郊外への撤退を余儀なくされている。そのミスラタがあるミスラタ県の県境に接するタルフナの部族地域では、志願兵が空に向かって銃を撃っていた。

 カラシニコフ銃を手に芝生にたたずんでいたモハメド・ジュマアさん(22)は、家族を戦争から守るため、姉妹2人を含むきょうだい4人とともに志願。「われわれは皆、志願兵。女の子も一緒。反政府勢力が、ここに来るとは思っていない。NATOが地上からやってきて、石油を奪おうとしているんだ」と思いを打ち明けた。

 リビアでは、NATO軍の空爆が始まる前にも、10代の子どもたちは、学校で行われる武器取り扱い訓練への参加が必須だった。記者が訪れた6─12歳の児童が通う学校では、週に1度、軍事訓練が行われていた。

 校庭に目を向けると、カラシニコフ銃を解体しては、組み立てる5歳くらいの少年がいた。そのアル・マフムーディ君は、学校の訓練ではなく「父の銃です」と話した。

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http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110421/p3

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にも地上部隊の派遣否定の話題が出ていますが、NATOは国連安保理決議に従って地上への進軍は無いと思うのですが、地上進軍が無く、彼らの努力が杞憂で終わればいいのですが。

いろいろと細かい情報がありますね。
反体制派に内通者いる…カダフィ氏の娘が米紙に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110428-00000949-yom-int
 【ニューヨーク支局】米紙ニューヨーク・タイムズ(26日付電子版)によると、リビア最高指導者カダフィ氏の娘、アイシャ氏(36)は、24日にトリポリの邸宅で行われた同紙とのインタビューで、反体制派組織「国民評議会」の内部に政権側の内通者がいると述べた

 アイシャ氏は、カダフィ政権の元高官が多数、国民評議会に参加したと指摘したうえで、その一部は今も政権側と「連絡を取り合っている」と語った。複数の内通者がアイシャ氏らに対し、反体制派へ寝返ったように装っていると説明したという。

 アイシャ氏は、かつてのカダフィ氏同様に米国と敵対したイラク元大統領サダム・フセイン弁護団に加わったこともある。

 リビアは2003年以降、米国の要求に応じて大量破壊兵器開発計画を放棄したが、米国による武力行使を回避できなかった。アイシャ氏は「これが我々の得る見返りか。大量破壊兵器保有国は今後、リビアと同じ運命をたどらないよう、放棄に応じなくなるだろう」と対米批判を繰り広げた。

こんな情報もあります。
カダフィ派越境、チュニジア軍と交戦

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110429-OYT1T00661.htm
 【カイロ=加藤賢治】ロイター通信によると、リビアの最高指導者カダフィ氏派の戦闘員が29日、隣国チュニジア東部ダヒバに侵入し、チュニジア軍と交戦した。

 カダフィ派は最近、チュニジア国境沿いのリビア西部を支配する反体制派への攻撃を強めており、ダヒバに逃げ込んだ反体制派を追って越境した。

 住民らの証言によると、交戦でカダフィ派の数人が死亡、多数の負傷者が出たという。カダフィ派はリビア側からダヒバを越境砲撃し、建物数棟が破壊され、住民1人が負傷した。

 カダフィ派は28日にもダヒバに侵入し、チュニジア外務省はリビア政府に「領土保全を侵害する行為」と抗議していた。チュニジア国営通信によると、軍は国境地帯に兵士や軍用機を展開、警戒態勢を敷いていた。
(2011年4月29日22時10分 読売新聞)

チュニジアはそりゃ抗議しますよね。ちょっと酔ってきたんで言動怪しいですけど。