パレスチナ 「国家承認」へ加速も イスラエル拒絶 米に不信感増幅

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110522-00000107-san-int
産経新聞 5月22日(日)7時55分配信

 【カイロ=大内清】イスラエルのネタニヤフ首相が20日、ヨルダン川西岸からの原則撤退を求めるオバマ米大統領の提案を一蹴したことで、パレスチナ側がちらつかせる9月の国連総会での「国家承認」を同提案で思いとどまらせようという米国の狙いは、裏目に出る可能性が強まっている。

 そもそもパレスチナ側は、1967年の第3次中東戦争以前の境界線を交渉の前提とするのは当然だと受け止めている。ネタニヤフ氏がそれさえも拒絶したことは、米国主導の和平プロセスへのパレスチナ側の不信感をさらに増幅させることになりかねない。

 「もちろん、国連には行くことになる」。アッバスパレスチナ自治政府議長の側近の一人は21日、ロイター通信にこう述べ、総会でのパレスチナ国家承認を模索する動きを加速させる考えを明らかにした。

 米国が国連での国家承認に難色を示すのは、総会に先立ち、安全保障理事会でこの問題を取り上げざるを得ないためだ。米国がここで拒否権を行使すれば、パレスチナ国家の樹立そのものに反対していると受け取られ、アラブ諸国との関係が悪化しかねない。

 オバマ氏の19日の中東政策演説には、そうした状況に追い込まれる前に「67年境界線」案を軸に和平交渉を再開させ、自らの主導権を発揮したいとの思惑があったとみられる。

 今回の演説について自治政府高官からは「オバマ氏は(67年境界線案を)受け入れるようイスラエルに強く迫るべきだ」などと、同案に基づく交渉再開に一応の期待感も表明された。そこには、国連で承認を取り付けても、イスラエルとの合意なしでは実質的な独立国家として機能するのは難しいとの現実認識がある。

 しかし、西岸への入植を推進する右派のネタニヤフ氏にとって提案は容認し難く、今回の拒絶でオバマ氏との関係が決定的に悪化し、交渉再開に向けた動きは袋小路に陥った。

 パレスチナ側としては、当面は国連承認を目指すという“脅しカード”を振りかざし、米国とイスラエルからの譲歩を狙うことになる。

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最終更新:5月22日(日)7時55分

南米諸国、相次ぐパレスチナ国家承認=和平交渉に一石も、イスラエルは反発
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20101208/p4
とかもありましたが、どうなるんでしょうね。自立できない国家が増えるだけという意見もあるかもしれませんが。