仏軍がリビア反体制派に武器供与、安保理決議違反の恐れも

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110630-00000623-reu-int


 6月29日、フランス軍リビアの反体制派に武器を供与していたことが明らかに。写真はアビジャンの反体制派兵士。22日撮影(2011年 ロイター/Mohamed Abd El-Ghany)

 [パリ/ミスラタ(リビア) 29日 ロイター] 北大西洋条約機構NATO)主導の対リビア軍事作戦に参加するフランス軍が今月、反体制派に武器を供与していたことが分かった。NATO加盟国による武器供与が明らかになったのは初めて

 フランス軍報道官は武器の供与を認め、「人道的な状況が悪化していることに加え、自衛できない市民らが危険にさらされている地域があると判断したため、人道支援物資を投下した」と説明。その上で「市民らが自衛できるよう軽火器や弾薬を送った」と述べた。

 仏紙フィガロは関係者の話として、ロケット砲やライフル、機関銃、対戦車ミサイルがパラシュートで投下されたと報じていた。同報道官によると、医薬品や食料も投下されたという。

 フランス軍の武器供与は、国連安保理決議が定めた武器禁輸に違反する可能性があり、国連の外交官らは安保理リビア制裁委員会による事前の同意がなければ、いかなる武器移転も決議に違反するとしている。

 英政府高官は武器供与について、「正当化できる状況も考えられるが、安保理決議に関する問題など多くの問題が浮上する。われわれがなすべきことではない」と懸念を示した。

 一方、フランスのアロー国連大使は、武器供与は市民を保護するためのものだと強調し、安保理決議の武器禁輸に違反しないと主張した。

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トリポリに最大規模空爆
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110525/p2
の時に書きましたが、
リビア空爆】反体制派への武器供与は決議違反 国連リビア制裁委
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110331/p2
とかもありましたが、
2011年03月19日
リビア攻撃を認める決議採択:安保理
http://blog.livedoor.jp/sun_news/archives/1575852.html
によると

リビア当局が抗議行動へのデモ参加者に対する強圧的な行動を取っていることに対し安全保障理事会文民を保護するためにあらゆる措置をとることを承認する決議を採択した。

という事なんですよね。どちらの判断が優先されるか分かりませんが、あらゆる措置をとることを承認すると言った以上カダフィの命運は尽きてると思うんですよね。