PKF:「自衛隊の参加検討を」 政府懇談会が中間報告

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110705k0000m010073000c.html?inb=ra
 政府の「PKOの在り方に関する懇談会」(座長・東祥三副内閣相)は4日午前の会合で、停戦監視など国連平和維持軍(PKF)本体業務への自衛隊参加を検討すべきだとする中間報告をまとめた。

 PKF本体業務は01年の国連平和維持活動(PKO)協力法改正で参加凍結を解除したが、その後も自衛隊の派遣はない。

 中間報告は「引き続き実現に向けて検討していく必要がある」と指摘した。検討課題としてPKO協力法が定める武器使用基準など参加5原則の扱いを挙げ、「国連活動に迅速かつ効果的に協力し、派遣要員が安心して活動できる制度や能力を整備する」ことが必要とした。

 一方で、大規模なPKOの増加による部隊・要員や機材不足の深刻さを指摘。「国際的な平和維持活動はわが国の国益につながるものであり、積極的に役割を果たす責務がある」と訴えた。

 東氏は会合後、記者団に「今回は論点整理の段階だ。参加5原則見直しなどの方向性を議論するには、政治的なリーダーシップが必要になる」と指摘した。

 懇談会は国際貢献の強化をテーマとして昨年10月に設置。外務、防衛両省の副大臣や関係省庁の局長級幹部を中心に検討を進めてきた。

毎日新聞 2011年7月4日 21時29分

PKO参加五原則は
紛争当事者間の停戦の合意
日本の参加に対する紛争当事者と受入国の同意
当該PKOの中立的な立場の厳守
上記①〜③のいずれかの原則が満たされない状況が生じた場合の業務の中断、要員・部隊の撤収
要員の生命等の保護のための必要最小限の武器(小火器)の使用

らしいですが、
「PKO活動、常に中立あり得ぬ」 国連事務総長が発言
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110520/p5
という発言がありました。その後の報道でも
PKOに戦車、砲兵隊も=国連、異例の強力部隊検討―スーダン係争地

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110627-00000004-jij-int
 【ニューヨーク時事】南北スーダンが領有を争う産油地帯アビエイに展開する予定の国連平和維持活動(PKO)部隊について、国連が戦車隊や砲兵隊も加えた強力な構成にする方針であることが分かった。複数の国連外交筋が26日までに明らかにした。

 PKOをめぐっては2000年前後から自衛以外にも、市民保護などのために軍事力を行使することが認められてきたが、それでも機関砲を備えた装甲車を配置する程度。今回検討されている態勢は極めて異例と言える。

 国連外交筋は「5月にアビエイを武力占拠した北部政府軍に対し、再度の進攻は決して許さないという強い警告を発する狙いがあるのだろう」と分析した。

 部隊にはエチオピア軍単独で4000人余りが参加する。PKOの活動本格化までにはたいてい最低数カ月かかるが、南北間の緊張が依然高まっているため、安保理PKO決議案を通した後、部隊は約3週間という前例のないスピードで、現地入りする予定だ。外交筋によると、エチオピア軍は既にスーダン国境付近に待機しているという。

 PKO派遣は20日の南北スーダンの合意に基づくもの。安保理は27日にも決議案を採決に付する見通し。 

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と2000年くらいから自衛以外の軍事力を使っていたということらしいです。こんなんでPKFにまともに参加できるのかと思ってしまうのですが。