<南シナ海>「共同開発の申し入れがあっても応じない」中国との対立姿勢を改めて示す―フィリピン外相

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110703-00000011-rcdc-cn
Record China 7月3日(日)18時43分配信


1日、フィリピンのロサリオ外相代行は、領有権争いが続く南シナ海で石油共同開発の申し入れがあったとしても拒否すると言明した。写真は中国の南シナ海ガス田・東方1-1関連施設。

2011年7月1日、フィリピンのロサリオ外相代行は、領有権争いが続く南シナ海で石油共同開発の申し入れがあったとしても拒否すると言明した。2日、環球時報が伝えた。以下はその抄訳。

【その他の写真】

中国によるベトナム石油探査船調査の妨害活動と石油採掘プラットフォーム設置の動きに伴い、南シナ海問題が激化している。ベトナムに加え、フィリピンも中国の動きに不快感を表明。中国が求める二国間対話での解決ではなく、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)で話し合うことを求めるなど対立を深めている。

8月30日から9月2日にかけアキノ大統領の中国訪問が予定されているが、フィリピン政府関係者は訪中は南シナ海問題での和解を意味するものではないと話している。ロサリオ外相代行も1日の記者会見で、7日から9日にかけ中国を訪問するが、南シナ海問題を議題にすると発言している。(翻訳・編集/KT)

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最終更新:7月3日(日)19時15分

まぁ東シナ海の共同開発が完全に中国に主導権握られてしまったので、
中国、東シナ海ガス田は「生産段階」 企業幹部が認める
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110309/p3
同じ過ちをフィリピンは繰り返したくないでしょうね。アメリカとフィリピンは、政治家レベルでは関係改善に動いているようです。
2011/06
米、比支援を鮮明に 相互防衛、南シナ海適用

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110625-00000109-san-int
 【シンガポール=青木伸行】米、フィリピン両政府は、南シナ海での中国の覇権拡大に対処するため、同盟関係のテコ入れに本格的に着手した。23日(米東部時間)にワシントンで開かれた外相級会談で、「米比相互防衛条約」を南シナ海での「有事」にも適用し、比軍の装備の増強、更新を米側が支援することで合意した。南シナ海は「米中冷戦」の様相を呈している。

 クリントン国務長官との会談などで、デルロサリオ比外相は、中国の脅威に対し「いかなる攻撃的な行動をもとる用意がある」と強調。米側は、南沙(スプラトリー)諸島の領有権をめぐる中比の武力衝突を念頭に、米比相互防衛条約(1951年)に基づきフィリピンを防衛することを明確にした。

 また、フィリピンの老朽化した艦船など装備を増強、更新するため、米側は装備などを供与する。クリントン長官は「必要な装備をどう供与するかを決める作業をしている」としている。同外相はゲーツ米国防長官とも会談し、具体的な「装備リスト」を基に協議したとみられる。

 フィリピンの装備は質量ともに脆弱(ぜいじゃく)で、旗艦であり唯一のフリゲート艦「ラジャ・フマボン」にしても、第二次大戦中に就役した米海軍の“お古”だ。アキノ大統領は約2億5200万ドルの予算を、装備の増強、更新などに割り当てる方針で、すでに米沿岸警備隊の退役した巡視船を数隻購入している。

 合意の重要なポイントはしかし、米比相互防衛条約南シナ海にも適用されるとの認識を、米側が明示したことだ。これまでは、南シナ海に米国が「手を出す」かどうか、「戦略的な曖昧さ」が残されていた。合意は、中国の覇権拡大に対する米比両国の認識が、「安全保障上の課題」から「軍事的な脅威」に移行したことを意味する

 今後は、同盟関係の強化が、運用面にどう反映されるのか、注目される。

 振り返ると、米軍のスービック海軍、クラーク空軍両基地からの撤退(91年)に伴い、米比基地協定が失効し、同盟関係とフィリピンの軍事力は弱体化した。

 その間隙(かんげき)を縫い、中国が南シナ海に進出すると、米比両国は「訪問米軍に関する地位協定」(VFA)などを結び、関係回復に動いた。だが、米国は後方支援基地の復活を望んでいるとの観測もあり、それを模索する動きが浮上する可能性もある。

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「訪問米軍に関する地位協定」(VFA)に関してはこんな問題がありました。
2006/01
<比強姦事件>米政府が海兵隊員の引き渡し拒否

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060117-00000089-mai-int
 米海兵隊員がフィリピン人女性を強姦した罪で起訴された事件をめぐり、フィリピン外務省は17日、米政府が、海兵隊員の引き渡しを拒否したと明らかにした。フィリピン外務省の発表によると米側は「『訪問米軍の地位に関する協定』に基づき、米政府は、訴訟手続きが終了するまで、海兵隊員の身柄拘束を続ける」と述べた。
毎日新聞) - 1月17日18時54分更新

この後がどうなったのかは、こんなページがありました。
「訪問米軍の地位に関する協定」破棄
http://www.asia2020.jp/philippines/vfa.htm

[...]
1月13日にフィリピン司法当局は強姦罪で起訴された米海兵隊員4人に対する身柄拘束令状を発給したが、16日にアメリカは引渡し拒否を回答した。こうして、VFAの破棄を求める決議案は可決されたわけである。
 2月2日には、フィリピン上院筋がアメリカとの地位協定見直しに向けた日比議員合同の協議会設置を急いでいることを明らかにしている(『琉球新報』2006年2月3日付朝刊)。

手元の新聞記事でその後の事を追おうと思ったのですが、よく分かりませんでした。