シリアの宗教指導者、「欧米が軍事介入なら自爆攻撃で報復」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111011-00000701-reu-int


 10月11日、シリアのイスラムスンニ派の高位聖職者アハマド・ハサン氏は、米国や欧州諸国がシリアに軍事介入を行った場合、自爆攻撃を仕掛けると警告。写真は2009年6月撮影(2011年 ロイター/Khaled al-Hariri)

 [ベイルート 11日 ロイター] シリアのイスラムスンニ派の高位聖職者は、米国や欧州諸国がシリアに軍事介入を行った場合、自爆攻撃を仕掛けると警告している。反政府デモの弾圧を続けるアサド政権には国際社会の批判が高まっており、米国と欧州連合(EU)はシリアに対する制裁を強化している。

 中東の衛星テレビ、アルジャジーラの放送によると、イスラム法学者のアハマド・ハサン氏は9日夜、シリアを訪問していたレバノンの代表団に対し、欧米がシリアまたはレバノン空爆した場合、自爆攻撃で報復すると発言。攻撃者はすでに欧米に渡っているとし、「今日からは目には目を、歯には歯をだ」と述べた。

 ハサン氏はアサド大統領から任命を受けたイスラム法学者で、息子が1週間前、北西部イドリブで銃で武装したグループに殺害されている。

 シリアに対する経済制裁は強化されている一方、カダフィ政権の崩壊を目指して北大西洋条約機構NATO)がリビアで実施したような軍事介入は、シリアに対しては計画されていない。

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宗教指導者が自爆攻撃で報復ってのは、ありがちのようでもあるのですが、Wikipediaによると
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2

アサド大統領の出身部族はイスラームの少数宗派であるアラウィー派に属しており、多数派であるスンナ派を抑える形になっている。

とあり、そのアラウィー派は一応シーア派に属しているんですよね(かなりイスラム教そのものと違うという説もあるのですが)。なぜアサド大統領はスンニ派の宗教指導者を任命したのかという疑問はあります。