2011年アフリカの飢餓の状況を調べてみた。

追記:
新しい情報へのリンクを張っておきます。
2012年世界の食糧事情
2013年(ニュース系サーチエンジン:アフリカ 飢餓|貧困)
2014年(ニュース系サーチエンジン:アフリカ 飢餓|貧困)

News Serch Engine about Africa hunger
サーチエンジンは検索に一分位かかる時があります。あと、アフリカの飢餓状況を知る上で一番いいのは http://www.fao.org/hunger/jp/ のHunger Mapを見ることかと思います。

ソマリアを中心に飢餓がひどい状況になっているのは7月に書いたとおりですが、
ソマリア南部2地域に飢饉宣言、国連が緊急支援を訴え
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20110725/p1
その後ブログの更新が滞っていたこともあって、この件について何も書いていませんでした。

今回はその後どんな状態なのか、調べてみました。

まずこの記事。
16億円の追加支援表明=アフリカの干ばつ対応―玄葉外相

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110925-00000014-jij-pol
時事通信 9月25日(日)7時54分配信

 【ニューヨーク時事】玄葉光一郎外相は24日、国連本部で開かれた「アフリカの角」(ソマリアケニアエチオピアジブチ)の干ばつ対応に関する閣僚級会合で演説し、今年実施済みの1億ドル(約77億円)近い支援に加え、新たに約2100万ドル(約16億円)の食料援助を行うと表明した。

 アフリカの角では1300万人が国際支援を求めている。国連の潘基文事務総長は、今年は依然として7億ドルが不足しており、来年はさらに手厚い支援が必要になると指摘した。

最終更新:9月25日(日)7時55分

普通の「支援」と「食料援助」で違いがあるようですが、とにかく9月末の時点で7億ドルが不足していたんですね。実際にいつどんな発言をしたのか調べようと思ったのですが、見つかったのはこれくらいでした。

国連情報誌SUNブログ対応版さん
モガディシュでのソマリア人避難民の支援強化
http://blog.livedoor.jp/sun_news/archives/1624723.html
9月のはじめの時点で10億ドルの追加支援を要請という事です(もとの英文では $1 billion でした)。四捨五入されているのかなと思います。

で、ともあれ7億ドルという額が、どうかという事ですがこんな記事がありました。
2011/08
ソマリア>食糧危機深刻化 90日で乳幼児約3万人が餓死

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110805-00000037-mai-int
 【ヨハネスブルク高尾具成】干ばつや内戦の影響による食糧危機で飢餓が深刻化する東アフリカのソマリアについて、米政府は3日、過去90日間に5歳未満の乳幼児2万9000人以上が餓死したとの推計を発表した。今回の飢餓に関する死者数の推計は初めて。

 AP通信によると、推計は米疾病管理予防センターの調査に基づくもので、米国際開発庁が米議会で報告した。

 一方、国連は3日、ソマリア南部の二つの地方と首都モガディシオの3エリアを新たに「飢餓地域」と認定した。国連が同国で深刻な飢餓状態にあると認定したエリアは、これで計5地域となった。

 国連はアフリカ大陸北東部が過去60年間で最悪レベルの干ばつに見舞われているとし、ソマリア国内では320万人に緊急支援が必要と指摘。64万人の子供が深刻な栄養失調状態にあるとみている。

 また、赤十字国際委員会(本部ジュネーブ)は4日、110万人を救援するため、6700万スイスフラン(約69億円)の食糧支援の追加を国際社会に要請した。

 飢餓の発生しているソマリア中部と南部はイスラム過激派組織アルシャバブが実効支配し、世界食糧計画など国連機関の活動は難航している。だが赤十字ソマリアでの活動経験が長く、支援可能な状態が続いているという。

 国連などは、飢餓が来月にかけてソマリア南部全域に拡大し、年末まで続く恐れがあると指摘。国際的な支援の拡充を呼び掛けている。

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これは、11人助けるために6万9000円の食糧支援が必要という意味ですよね?(めんどくさいので円中心に考えます)で1人は6273円だと。

で、1人あたりの食料に関しては、こんな記事がありました。
ソマリア>PKOへの支援求める アフリカ開発銀総裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110803-00000073-mai-int
 【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ開発銀行のカベルカ総裁は1日、東アフリカのソマリアで深刻化する食料危機について、国際社会が91年からのソマリア内戦に終止符を打てなかったことが原因、と指摘した。その上で、避難民への食料提供の観点から、国際社会に対して、アフリカ連合(AU)による平和維持活動(PKO)への後方支援の強化を求めた。

 カベルカ総裁は渡航先の米国でAFP通信に「大惨事は過去60年で最悪とされる干ばつに起因するが、大部分は我々が内戦を終結させることに失敗したことによるものだ」と述べた。反省点として、国際社会の内戦への対応が遅れ、干ばつに対処できるような国政の安定化を実現できなかったことを挙げた。

 ソマリアの中部と南部を実効支配するイスラム過激派組織アルシャバブは、イスラム教の断食月ラマダン」が始まった1日以降、攻勢を強めている。AP通信によると、首都モガディシオで暫定政府を支援するAU部隊の拠点施設に1日、2人組が自爆を試みようと侵入。AU側が銃撃で爆発は阻止したが、撃ち合いとなりAU側の兵士2人も死亡した。

 避難民への食料支援として世界食糧計画(WFP)は1日までに、食料80トン以上モガディシオに空輸、赤十字国際委員会16万2000人分の食料3000トンを南部に供給したという。食料支援を警護するAU部隊の役割が死活的に重要になっており、カベルカ総裁は「(AU部隊は)人員、装備が不足している。後方支援も十分でない」と指摘、国際社会に装備面や輸送面での支援拡充を求めた。

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すると、162人で3トンで、1人は18.52kg
で、上とあわせて6273円で18.52kg=1人分となる訳ですね。これが相場としてどうなのかよく分かりませんけど、これを元に東アフリカが、どんな状況なのか想像してみたいと思います。

記事は色々とあるのですが、取り合えず8月分から。食料を緑現金を青とします。

国連、飢饉のソマリア首都に緊急物資を空輸

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110809-00000007-cnn-int
(CNN) 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は8日、飢饉(ききん)が深刻化するアフリカ東部ソマリアの首都モガディシオへ、5年ぶりに緊急物資を空輸した。

UNHCRの報道担当者によると、輸送機は8日午前、31トンの物資を積んでアラブ首長国連邦UAE)ドバイを出発した。物資は簡易テントとマット、毛布、水の容器、食器類を詰めたセット約2500組で、現地到着後ただちに配布される。

空輸は計3回予定され、2回目は同様の物資を11日に運ぶ。3回目には高カロリーのビスケットも届けられる。

UNHCRは通常、同国各地に設けた貯蔵庫へ陸路で補給物資を運んでいるが、その態勢を変更した。

モガディシオでは先週、政府軍やアフリカ連合AU)部隊と激しい戦闘を展開していたイスラム武装勢力が撤退し、治安が改善された。ただUNHCRによれば、空輸は治安状況とは関係なく、食料や水を求める住民約10万人が新たにモガディシオへ流れ込んでいる事態を受けて実施されている。同市内ではすでに37万人の避難民が飢餓に直面している。

同国の飢饉をめぐっては、米ホワイトハウスも8日、1億500万ドルの追加支援オバマ大統領が承認したと発表した。

ソマリアで支援食料盗難=毎月50トン、WFPが調査

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110816-00000091-jij-int
 【ジュネーブ時事】世界食糧計画(WFP)は16日、深刻な干ばつで飢饉(ききん)が発生している東アフリカのソマリアで、日本を含む国際社会が提供した支援食料の一部が盗まれて市場に流れている疑いがあることを明らかにした。

 盗難は国連が飢饉を宣言した首都モガディシオで発生。毎月届く5000トンのうち、1%程度の約50トンが市場で売られているという。WFPは調査に乗り出しているが、暫定政府軍と武装勢力の戦闘が続く「最も危険な地域」で、実態把握が難航している。

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ソマリア飢饉、子ども40万人が餓死の恐れ=英閣僚

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110818-00000600-reu-int
 8月17日、英国のミッチェル国際開発相は、深刻な飢饉(ききん)に見舞われているソマリアについて、国際社会が対応を強化しない場合、子ども40万人が餓死する恐れがあると警告した(2011年 ロイター)

 [モガディシオ 17日 ロイター] 英国のミッチェル国際開発相は17日、深刻な飢饉(ききん)に見舞われているアフリカのソマリアについて、国際社会が対応を強化しない場合、子ども40万人が餓死する恐れがあると警告した。

 国連食糧農業機関(FAO)は今月に入り、深刻な干ばつが続いているソマリア南部で、飢饉(ききん)が新たに3地域に拡大したと発表。同国では過去数十年間で最悪の干ばつに加え、紛争や食糧支援の不足により約360万人が餓死の危険にさらされている。

 ソマリアを訪問したミッチェル国際開発相は、首都モガディシオでの記者会見で「この恐ろしい飢饉で子ども40万人の命が失われないよう、各国が最善の努力を行うよう求める」と発言。その後、ケニアのナイロビでも「世界の対応は不十分だ。危険なほど足りていない」とし、国際社会の支援拡大を訴えた。

 また、英国はソマリアに対する追加支援も発表し、干ばつに襲われたソマリアケニアエチオピアへの支援額を計1億ポンド(約126億円)超に増やした

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ソマリア支援に270億円 イスラム諸国が拠出表明「これは文明の試練」

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110818/mds11081811020002-n1.htm
ソマリア支援に270億円 イスラム諸国が拠出表明「これは文明の試練」
2011.8.18 11:01

 トルコからの報道によると、イスラム協力機構(OIC)諸国は17日、トルコ最大都市イスタンブールで開いた緊急首脳会合で、飢饉(ききん)に見舞われたソマリア支援のため、3億5千万ドル(約270億円)の拠出を明らかにした。

 会合で演説したトルコのエルドアン首相は「隣人が飢えている際に安眠してはならない」とのイスラム教の教えを引用。「これは文明の試練だ」と述べ、欧米やイスラム諸国にソマリア支援を強めるよう求めた。

 OICのイフサンオウル事務局長は、近い将来、拠出額を5億ドルに引き上げたいとの考えを示している。

 東アフリカはことし前半、過去60年で最悪とされる干魃(かんばつ)に見舞われ、国連によると1200万人以上が食料難に陥った。ソマリアでは干魃に内戦も加わり、深刻な食料危機が生じている。(共同)

中国政府、ソマリア食糧援助で12億円寄付

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110822-00000012-xinhua-int
【新華サイト北京8月21日】 国連世界食糧計画北京市で21日、中国政府が国連のソマリアへの緊急食糧援助計画に応じて1600万米ドル(12億3000万円)を寄付したと発表した。

国連世界食糧計画の副幹事長は、「中国は世界食糧計画の重要な支援国となっている。何よりも印象に残るのは、中国が国内開発を強化すると同時に国連の行動に大きく貢献していることだ」と話した。

世界食糧計画によるソマリア支援では、これまでに150万人に食料を配給。支援物資は主にインスタント食品で、若年層の栄養不良改善を目的としている。

(翻訳 崔蓮花/編集翻訳 恩田有紀)

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すると食料が、

・食料80トン以上 →4320人分以上
・毎月届く5000トン →27万人分
・世界食糧計画によるソマリア支援では、これまでに150万人に食料 →2万7778トン
177万4320人分

現金

・1億500万ドルの追加支援をオバマ大統領が承認 →128万8418人
・支援額を計1億ポンド(約126億円)超 →200万8696人
ソマリア支援に270億円 イスラム諸国が拠出表明 →430万4348人
・緊急食糧援助計画に応じて1600万米ドル(12億3000万円)を寄付 →19万6087人
554万4710人

となり
総計731万9030人となりますが、現金の方の554万4710人はどうも多い気がします(それでも1300万人が援助を求めているわけで少ないわけですが)。

そこで思い出すと、最初の記事のとおり、「支援」「食料援助」は違うらしいので、普通の支援ではそれだけの人は多分救えないのでしょう。

まぁそれで7億ドルが不足という始めの記事ですが、7億ドル全てが「食料援助」だったとして計算すると(計算したときのドル円レートは覚えていませんが)、

・7億ドルが不足 →856万6957人分不足

となって数が合いません。もう少し計算してみます。

とりあえず、食料では人は救われるという事にして、国際支援を求める人から引き算します。

1300万人 - 177万4320人 = 1122万5680人

残り1122万5680人のためにある現金は、

・ 8億0661万円
・ 12億6000万円
・ 27億0000万円
・ 12億3000万円

                                • -

59億9661万円

足りないと潘基文事務総長が言っているのは、7億ドル*76.82で

537億7400万円

「足りない額:既にある額」の比率が、「足りない人数分:救える人数」の比率と同じとします。
x=救える人数と置いて、

537億7400万円59億9661万円=1122万5680-x:x
x=112万6240人

で、
救える人:救えない人の割合は、
1009万9440人:112万6240 といったところでしょうか。まぁ適当な計算なんで参考までに。

しかし、食料と現金どちらがいいんでしょうね。こんな記事もありました。
国連、飢饉のソマリア世帯に現金支給へ 食料配布困難で

http://www.asahi.com/international/update/0914/TKY201109140126.html
 深刻化するソマリア飢饉(ききん)をめぐり、国連は13日、ソマリア南部の約1万5千世帯に、現金や食料引換券を支給すると発表した。イスラム武装勢力支配下にあり、直接の食料配布の拡大が困難なため、さらなるてこ入れを図る。

 国連機関の中では比較的活動ができている国連児童基金ユニセフ)が、現地のNGOと協力して今月から始める。1家族に1カ月85〜120ドル(約6500〜9千円)を地元の送金業者を使って支給。学校などを通じて90ドル分の引換券も渡す。これらを使って市中で食料品を購入する原資にしてもらう。少なくとも半年は続ける方針だ。

 食事の炊き出しや食料配布に比べ、現金は武装勢力側にわたるおそれがあるが、国連は「深刻な栄養不足にある30万人超の子どもたちが死なないためには、こうした方法が必要。きちんと監視する」としている。4万世帯までの拡大を目指し、国際社会に1500万ドルの支援を訴えている。(ジュネーブ=前川浩之)

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ソマリア飢饉 国連が支援テコ入れ 常駐調整官派遣へ写(8/31)
・ 〈ロイター〉ソマリア飢饉、子ども40万人が餓死の恐れ=英閣僚(8/18)
・ 〈ロイター〉ソマリア南部で飢饉拡大、干ばつ・紛争・支援不足の3重苦(8/4)
・ 〈ロイター〉ソマリア南部2地域に飢饉宣言、国連が緊急支援を訴え(7/21)
・ 〈kotobank・用語解説〉ソマリア飢饉

しかし直接の食料配布の拡大が困難なら金をばら撒くしかないんでしょうけど、それにも限界があると思います。このような記事がありました。
ソマリアで深刻な食料高騰=G20に緊急対策要請―世銀

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110816-00000061-jij-int
 【ワシントン時事】世界銀行は15日、干ばつによる深刻な食料危機に陥っている東アフリカのソマリアで、穀物価格が2008年のピークを越えるなど食料価格の高騰が深刻化していると発表した。四半期ごとに発表している国際食料価格の動向についての報告書の中で指摘した。

 世銀によると、ソマリアの主要な国産穀物コーリャンの価格は約1年前に比べ最大240%、トウモロコシの価格は同154%上昇。コメや砂糖、小麦などの輸入食料価格も上昇している。

 ソマリアでは過去3カ月間で5歳以下の乳幼児が推計2万9000人以上死亡。「アフリカの角」と呼ばれる東アフリカ地域の全体では、60万人の子供が危機的状況に置かれているとされる。

 世銀のゼーリック総裁は声明で「現在、東アフリカほど、食料高騰や貧困、社会不安が結び付いて悲劇的な苦しみをもたらしている地域は他にない」と指摘。20カ国・地域(G20)が緊急に対策を打ち出すよう要請した。

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ソマリア首都に避難民10万人=干ばつで食料不足深刻に−国連

ソマリアで飢饉拡大=新たに75万人が被害も―国連

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110906-00000016-jij-int
 【ジュネーブ時事】国連食糧農業機関(FAO)は5日、東アフリカのソマリア南部バイドア一帯で同国では6地域目となる飢饉(ききん)が発生したと発表した。早急な援助を行わなければ、今後4カ月以内に約75万人が新たに深刻な食料不足に見舞われると警告している。

 バイドア一帯は同国の雑穀の80%以上を生産する穀倉地帯。しかし、今年の穀物生産高は過去17年間で最低水準となり、食料価格の高騰を招いている。FAOによると、同地域では5歳以下の乳幼児の58%が急性栄養失調になっている。

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しかし、救われない気持ちになるのはこんな記事。
世界の肥満人口、飢餓人口を超える=ICRC報告

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110927-00000001-xinhua-int
【参考消息】 AFP通信によると、赤十字国際委員会(ICRC)は世界の肥満人口が飢餓人口を超える一方で、食糧不足による栄養不良の問題も深刻さを増しているとして警鐘を鳴らした。

ジュネーブに本部を置くICRCはこのほど発表した「世界災害報告」で、世界の栄養問題に焦点を当てた。2010年、世界では15億人が肥満症となった一方で、9億2500万人が栄養不良に苦しんだ。

ICRCのアジア太平洋地域担当者は、インドのニューデリーで開いた記者会見で、「飢餓は食糧不足だけでなく、分配の不均衡や浪費、価格高騰などにも原因がある」と説明した。

(翻訳 孫義/編集翻訳 恩田有紀)

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ああ、どうなるんでしょうね。