<パプア>独立活動家「このままでは民族根絶させられる」

文中赤字にした部分全く知りませんでした。って調べても出てないんですが↓
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121001-00000010-mai-int


インドネシアパプア州での独立活動に関わり、収監中の政治囚のリストを手にするフィレップ・カルマ氏。「住民投票の実現を」と訴えた=ジャカルタで2012年9月18日、佐藤賢二郎撮影

 【ジャカルタ佐藤賢二郎】インドネシア・パプア分離独立運動では「国家反逆罪」で有罪となった活動家ら約70人が投獄されている。その一人で活動家のフィレップ・カルマ服役囚(53)が病気治療で滞在中のジャカルタ毎日新聞の取材に応じ、「国際社会の介入で独立の是非を問う住民投票を実現してほしい」と訴えた。

【パプア:独立運動インドネシア特殊部隊が弾圧疑惑

 カルマ氏は「インドネシア人は我々と兄弟で平等だと言うが、それは虚言だ。独立を求めるパプア人の声は封じられ、人権侵害や差別が横行している」と語り、「このままではパプア民族は根絶される」と訴えた。

 公務員だったカルマ氏は04年の式典で使用が禁止されている独立パプア「国旗」を掲揚して逮捕され、懲役15年の判決を受けた。獄中での虐待などへの抗議行動が国内外に伝わり、パプアでの人権侵害の象徴的存在になった。国連は昨年11月、カルマ氏の拘束は国際法違反としてユドヨノ大統領に即時釈放を求めた。

 カルマ氏は「独立実現にはパプア人の団結が不可欠だが、インドネシアの治安当局がそれを阻んでいる」と述べ、国軍や警察が掃討作戦や独立派の切り崩しを進めていると指摘。5月以降の無差別銃撃事件について「予算削減を防ぎたい軍や警察が競って事件を起こし、独立派による治安悪化を演出している」との見方を示した。

 パプアでは、衛生環境の整備や教育の普及も遅れ、エイズ感染率は全国平均の約15倍に上るなどの問題を抱えている。カルマ氏は「弾圧やエイズでパプア人は絶滅に向かっている」と語り、国際社会の支援を訴えた。

 ◇パプアの分離独立運動

 旧オランダ領のニューギニア島西部(パプア)は1963年にインドネシア統治下に移され、69年に同国へ併合された。金、銅鉱山など天然資源が豊富だが地元への恩恵は限られ、貧困率は国内最悪。政府や外国資本の収奪に対する住民の不満は強く、63年以来、分離独立を求める小規模な武装闘争や非暴力の住民運動が続いている。ニューギニア島西部はパプア州西パプア州からなり、分離独立の動きは両州で見られる。

青字部分も知りませんでしたけど、分離独立でもめる原因になりそうですね。

数日前の報道では、

<パプア>独立運動、インドネシア特殊部隊が弾圧疑惑

毎日新聞 9月30日(日)18時7分配信


オーストラリア連邦警察によって対テロ作戦の訓練を受けた、インドネシア国家警察の特殊部隊「デタッチメント88」の武装警官=豪ABCテレビの報道番組「7.30」より

 【ジャカルタ佐藤賢二郎】インドネシアからの分離・独立を求める住民運動が続く東部パプアで、国家警察の対テロ特殊部隊が住民の弾圧に関与している疑惑が浮上し、部隊を支援するオーストラリアへの批判が高まっている。独立派は豪政府が「人権侵害に加担している」と非難。豪州でも支援中止を求める声が出ている

 ◇豪州が支援し誕生

 この部隊は「デタッチメント(分隊)88」。02年にバリ島で起きたイスラム地下組織ジェマ・イスラミア(JI)による爆弾テロ事件で豪州人を含む計202人が犠牲になったことを受け、03年、テロ対策の専門部隊として米豪両政府の支援で誕生した。部隊名「88」は豪州人の死者数に由来するとされ、豪州連邦警察などが訓練を担当。車両や装備の提供も受け、インドネシア全土でJIなどが標的の対テロ作戦に当たってきた。

 対テロ部隊はパプアの独立派で武装闘争を続ける「自由パプア運動」(OPM)の掃討作戦に参加。5月以降、政府側と独立派の対立が激化し無差別の銃撃事件が続発して計27人が死亡。6月にはパプア州都ジャヤプラで独立の是非を問う住民投票の実現を提唱していた地元指導者、マコ・タブニ氏が警官に射殺される事件が発生した。

 ◇運動指導者殺害に関与?

 インドネシア政府は海外メディアの入域を厳しく制限しているが、旅行者を装ってジャヤプラで現地取材した豪ABCテレビが8月末、目撃者の証言などを基に、マコ氏殺害に対テロ部隊が関与したと報じた。

 拷問を受けるパプア人と部隊員とされる武装警官が一緒に映る動画も入手。部隊が住民への拷問や殺害を続けていると指摘し、独立派幹部は「パプア人殺害の資金や装備を供給している豪政府も暴力の当事者」と訴えた。

 豪州のカー外相は「部隊の目的はテロ対策であり、内乱鎮圧ではない」と語り、インドネシア側に真相究明を求めると発言。豪政界では「関与が明確になったら支援を打ち切るべきだ」と要求が出る事態に発展している。

過去のエントリだと、
2010/10
■インドネシア:国軍兵士らパプア人集落焼き打ち 映像入手
西パプア亡命政府をニュース系 サーチエンジン(News & blog search engine)で検索
西パプア亡命政府というのはこの記事以降出てないみたいですね(しかし忘れてましたがインドネシアも色々とかかえてますね)。

独立派組織「自由パプア運動」OPMは以下の記事にありました。
2011/08

インドネシア・パプア州で独立運動再燃
(写真:産経新聞


 【シンガポール=青木伸行】インドネシア東端のパプア州ニューギニア島西部)で、分離・独立要求運動が再燃している。

 インドネシア紙によると、パプア州の州都ジャヤプラでは2日、数千人がインドネシアからの分離・独立と、現地に配備されている
軍の撤収などを要求し、デモを繰り広げた。警察当局は約700人を動員し、厳重な警戒に当たった。

 デモは西パプア州を含め7都市に及び、首都ジャカルタでも数百人が分離・独立を住民投票に付すよう叫んだ。独立派は「インドネシアのみならず国際社会の問題だ」と支援を訴えている。

 一方、政府は「運動は大きなものではない」(マルティ外相)として、国民と国際社会が過剰反応することを警戒している。

 インドネシアでは、東ティモールスマトラ島北端のアチェパプア州の分離・独立運動が火種となってきた。東ティモールは2002年に独立し、アチェの運動は小康状態にある。

 インドネシア独立後もオランダ植民地として残ったパプア州は、1960年代にインドネシアへの帰属が決まった。だが、民族・文化的にはパプアニューギニアに近く、独立派組織「自由パプア運動」(OPM)などが活動を続けている。

 ジャヤプラでは1日、武装集団が軍兵士を襲撃し4人が死亡、7人が負傷した。

 パプア州内では先月末、大規模な争乱で21人が死亡。県知事選をめぐる衝突とされ、OPMは襲撃への関与を否定している。

日本にとっては
■中国、インドネシア・パプアに関心示す 「第2列島線」南端の戦略拠点
と重要な場所でもあります。