イスラエルスーダンにも火をつけるとか、大丈夫なの?

しかし英国詳しいですね。サンデー・タイムズはタイムズの日曜版で、信頼してもいいのかな。

<イスラエル>スーダン空爆は予行演習…対イラン想定 英紙

 【ロンドン小倉孝保スーダンの首都ハルツーム南部の軍需工場が爆撃された事件で英紙サンデー・タイムズは28日、西側軍事筋などの話として、作戦はイスラエル空軍がイランへの核施設攻撃の予行演習を兼ねて空爆したと報じた

 同紙によると、爆撃作戦は24日未明、イスラエル軍のF15戦闘機8機で行われた。うち4機が1トン爆弾を2発搭載、他の4機は護衛役だった。また、墜落など不測の事態に備えて、救出部隊としてイスラエル軍のCH53ヘリコプター2機が事前にスーダンの現場周辺で待機。そのほかスーダン防空レーダーに対し妨害電波を出すため空軍機1機、紅海上で燃料を供給するための給油機1機が作戦に加わった

 イスラエル南部の基地から出撃した戦闘機は、紅海を南下してエジプトの防空システムをすり抜ける形でスーダン領空に侵入し、ハルツーム南部に到達した。往復約3860キロ、計4時間の飛行だった。

 この軍需工場では、イランが指導する形で、イランの弾道ミサイルシャハブが製造され、パレスチナ自治区ガザに密輸される予定だったという。今回の作戦はガザへの武器密輸阻止のほか、将来、イランの核兵器開発が明確になった場合、イラン国内の核施設を空爆する電撃作戦の予行演習も兼ねていたと西側軍事筋は明かしている。イスラエルからイラン中部までの直線距離は、イスラエルからハルツームまでの距離とほぼ同じ

 ハルツームでの爆発では2人が死亡。スーダン政府は「イスラエル軍が実行した」と主張しているが、イスラエル軍はコメントしていない。

まぁスーダンの方は、可能であればいつでも報復するという立場のようですね。航空機の数は同じかどうか判断できませんが。

「軍需工場爆発はイスラエルによる空爆」、報復辞さない構え スーダン


スーダンハルツームで文化・情報相の記者会見後に、軍需工場で見つかった兵器の残骸の映像を見る男性(2012年10月24日撮影)。

【AFP=時事】スーダン政府は24日、首都ハルツーム(Khartoum)のヤルムク(Yarmouk)軍需工場で起きた爆発・火災について、イスラエル空爆によるものという見方を示した。スーダンのアフメド・ビラル・オスマン(Ahmed Bilal Osman)文化・情報相は記者会見で「われわれはイスラエル空爆したと考えている」「時と場所を選んで報復する権利を留保する」と述べた。

炎を上げる軍需工場(2012年10月24日)

 文化・情報相によると、24日午前0時(日本時間同6時)ごろ、レーダーに探知されにくい航空機4機が軍需工場を爆撃した。爆発物の残骸からイスラエルの関与を示す証拠が見つかったという。

 イスラエルの軍部と外務省はコメントを出していない。イスラエルは、パレスチナイスラム原理主義組織ハマスHamas)の戦闘員に活動拠点を提供しているとしてスーダンを非難してきた

 スーダンは、2011年4月に同国南部のポート・スーダン(Port Sudan)で、イスラエル攻撃ヘリコプターがミサイルと機関銃で車を攻撃した証拠を持っているとしている。イスラエルはこの件についてコメントを拒否したが、イスラエル当局者はスーダンを経由した武器密輸への懸念を示していた。2009年1月にも、スーダン東部で武器を積んでいたとされるトラックの車列が外国の航空機によって同様の攻撃を受けたことがある。【翻訳編集】 AFPBB News

スーダンの非難に関しては、

米のテロ支援国指定、北朝鮮解除されて4か国に

 【ワシントン=本間圭一
 テロ支援国は、昨年10月に指定を解除された北朝鮮を除き、イラン、シリア、キューバスーダンの4か国となった。
[...]

とある位で、スーダンが具体的に何をしているかは今まであまりなかったような。というかスーダンそのものが内戦を抱えていて、中国と、関係を持っていたという気がするのですが。自分のブログ内ではこんな記事が。
スーダンと軍事協力強化=中国
中国語学科を卒業すればスーダンでは就職確実!?
スーダン陸軍がアフリカ最強に? 中国がロケット砲輸出か

しかし、今は同じイスラム教同士、イランと関係が深いみたいですね。イランがイスラエルを非難してます。

イラン、イスラエルの対スーダン空爆を非難

イラン外務省のメフマーンパラスト報道官が、「スーダンに対するシオニスト政権イスラエル空爆は、この政権の野蛮な体質を証明す
るものである」と語りました。

メフマーンパラスト報道官は24日水曜、スーダンの首都ハルツーム近郊にある兵器製造工場へのイスラエル軍の爆撃を非難し、「こ
のような侵略行為は、決して正当化できるものではなく、またイスラエルの野蛮な体質を物語っている」と述べています。

また、「イスラエル軍の攻撃は、国際法に対する違反であるとともに、各国の主権や領土保全を侵害するものである」としました。

メフマーンパラスト報道官はまた、「イランは、世界の平和と安定を維持する地域の監視機関が、イスラエルによるスーダンへの侵略行為に対する然るべき責務を果たし、今後におけるその開発を防止するよう求める」と語っています。

スーダンオスマン情報大臣は24日、イスラエルの戦闘機4機がハルツーム近郊の兵器製造工場を攻撃した事実を認め、「スーダン
は、この侵略行為に対し反応を示すことは、わが国の権利であると見なしており、然るべき折に、適切な場所において、報復措置に出
る」と述べました。

また、「イスラエルによる今回の侵略行為により、2名が死亡、他2名が負傷した」としています。

イランの期待している地域の監視機関というと、アラブ連盟ですかね。アフリカ連合は声が大きかったカダフィ大佐がもういませんからね。

イラン国営通信「軍艦がスーダン到着」、イスラエルけん制か
ハルツーム/ドバイ 29日 ロイター] イラン国営通信(IRNA)は、同国の軍艦2隻が29日、スーダンに到着したと伝えた。スーダンは先週、首都ハルツーム南部にある武器工場がイスラエル空爆を受けたと発表していた。

IRNAは、スーダン入りした軍艦について「周辺諸国への和平と友好」を示すとともに、海上テロリズムと海賊行為から航路の安全を確保することが目的」としている。

ハルツーム南部にある武器工場では23日夜に火災が発生し、2人が死亡。スーダンの情報相は、軍用機4機が工場を空爆したと発表、空爆イスラエルが行ったとしていた。

イスラエルのバラク防相は同国メディアに対し、スーダン側の発表について「話せることは何もない」と述べた。

イスラエルは、スーダンがイランやイスラムスンニ派の過激派とのつながりが深いことから、スーダンを通じてパレスチナ自治区ガザ地区へ武器が密輸されているとみている。

しかし、アデン湾にはソマリアの海賊対策で艦船がいるのではと思うのですが、トラブルはなかったのでしょうか。

まぁスーダン南スーダンが独立してそちらとの関係でもめている部分も多いので、スーダンの報復がいつどういう方法で行われるのかは不透明ですね。