“Racists Go Home!”, “Go Crawl Back to the Net!” -- Anti-Racism Protestors Confront the Zaitokukaiを日本語訳した。

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The Asia-Pacific Journal: Japan Focus

“Racists Go Home!”, “Go Crawl Back to the Net!” -- Anti-Racism Protestors Confront the Zaitokukai
レイシストは帰れ!」、「ネットに這って戻れ!」在特会に立ち向かう反レイシズム活動
2013年4月22日
Matthew Penney

韓国人を殺せ!

韓国のゴキブリを叩き潰せ!

エイズの韓国の売春婦は出て行け!

やつらの手足を引き裂いて家を燃やせ!

やつらを吊るし、毒をもって、大虐殺しよう!

2013年の最初の月、在日特権をゆるさない市民の会または在特会はとても過激になっていた。上の引用は2013年の在特会のスローガンやプラカードからである。今、反レイシズムの抵抗者や一般市民が攻撃を食い止めようとする兆しがある。

在特会は2006年に設立された。オンラインメンバーは1万2千人をこえると主張している。彼らは日本の韓国人コミュニティーの持ついわゆる"特権"をなくす事を主題としている。Alexis Duddenはそのグループの歴史と主張の攻撃性について2010年の 日韓関係の記憶と難点(Memories and Aporias in the Japan-Korea Relationship)の記事に詳細に述べている。Tessa Morris-Suzukiは最近のいくつかの抵抗活動に関して、ヘイトスピーチの自由ー安倍晋三と日本の公共空間(Freedom of Hate Speech: Abe Shinzo and Japan's Public Sphere)で述べている。

東京都新宿区の新大久保は、多くの韓国料理店と韓国のポップカルチャー商品を売る店のため、在特会の抗議のメインターゲットになっている。その他の主要なターゲットは大阪の鶴橋の韓国人街である。安倍晋三首相やその他の保守派が彼らの政治的議題を押し進めるのに北朝鮮の脅威や日本人拉致を使っている間、在特会の主要な標的にされたのは、日本の韓国人や朝鮮人だった。最近の北朝鮮瀬戸際外交のような問題や、尖閣/釣魚諸島での中国との行き詰まりのような問題はすっかり二次的なものになっている。3月31日の新大久保をターゲットにしたデモを、彼らは日韓関係の全ての断交を求める掛け声で開始した。同じ日の鶴橋で、若い少女が"日本人"には南京大虐殺を、今回は地元の韓国コミュニティを対象にして繰り返す準備ができていると警告した。

ビデオの中のこの少女についてはあまり分かっていないが、ジャーナリストの安田浩二氏は4月18日発行の週間文春で、彼女は中学生で在特会の運動家と関係のある極右の国家主義者の娘であると報告している。彼女の父親は娘の説に何もおかしな事などないと信じている。彼は"韓国が我々に喧嘩を売ること…我々の国旗を焼いたり竹島を武力で奪ったりすること"は"先天的"なものだと主張している。安田氏は多くのこのような示威行動にもかかわらず、彼女の言葉の持つ過激な本性と響きわたる大量虐殺の呼びかけには衝撃を受けたと報告している。彼はそれを、このグループが最も進んだ極右として自分たちの領域を確保する拡大の兆しと見ている。メンバーの一人は安田氏に彼らは新大久保と鶴橋のデモを、オンラインの注目を集め、悪名を勝ち取り、メンバーを増やすのに使うと話した。

在特会の抵抗は通常は、ほんの少しの参加者を集めるだけだ。安田氏は平均で50人と推測している。グループの殆んどは韓国を強く憎むオンライン空間に留まっていると、さかもとるみは'韓国人よ、家へ帰れ!'現代日本でデジタルに成立するサブカルチャーとしてのインターネットナショナリズム(‘Koreans, Go Home!’ Internet Nationalism in Contemporary Japan as a Digitally Mediated Subcultureで述べている。在特会や右翼メンバーまたはインターネットで呼びかけられた不特定多数のネチズンを含んでの、最も大きな公の集まりは2010年に数百人もしくは3,4千人(報告によって異なる)が、韓国ドラマの放送の過多への抗議のため東京のフジテレビのビル前にあつまって行われた。これは北朝鮮のミサイルのような通常の悩みの種を押しやって、最も人をひきつける提案になってしまった。そして在特会と関連の活動家は、田母神俊雄渡部昇一または小林よしのり、というような権威に好まれる、新しいナショナリストの対決の"普通"の論理としては理解されなかった。講談社ノンフィンクション賞と日本ジャーナリスト会議賞を「ネットと愛国」の著書で受賞したオンラインの権利の専門家である安田氏は在特会の熱狂は"アベノミクス"やTPPのような正統の政治に望みをほとんど感じない、過小評価された個々人の感情のはけ口になっていると示唆する。安田氏は"ワーキングプア"の中の経済的または社会的疎外感が、一部の人の階級への恨みを他の人種への恨みに置き換えていると主張する。この説は2007年に議論を呼んだエッセイ(essay)で、社会的な大変動と、心を砕く不安定な雇用からの開放を可能にする暴力を引き起こす戦争を望んだ赤木智弘氏の文章を反映している。

こういう環境の社会的背景で、在特会はオンラインの痛烈な批判の詰まった領域からの注目を得るために、ますます過激化する言葉に訴えている。チャンネル桜は主要なオンラインの右翼のビデオネットワークで、そのレギュラーの司会は渡辺昇一(南京大虐殺(Nanking Massacre)-によると"もともと'大虐殺'のような概念は日本には存在すらしなかった…しかし中国人は、彼らは略奪し、彼らは殺し、彼らはどんな事でもするだろう")のようなコメンテーターである。しかし、チャンネル桜でさえ今では在特会は過激すぎると考え、2012年に関係は断絶した。

"主流"の新しいナショナリストにとってすら触れるには熱すぎるので、在特会は日本の文化的な"主流"とは絶縁以上の状態に見える。日本と周辺との関係が、歴史や領土の議論、また他の要因によって緊張している間、在特会の抵抗の歴史は、大衆的な韓国のドラマ、音楽、そしてその他のポップカルチャーの代表例の日本人客の間での劇的な増加、それにいたる所に存在する"韓国的"な焼肉レストランの開放的なブランドという形で、親韓的な感情が増えるのを実感するだろう。多くの場面で韓国の"ブランド"は人気といっていい。2011年のAP通信の1000人を対象にした世論調査では、韓国がアメリカ、ドイツに続き、日本にとって三番目に"好きな国"になった。韓国を訪れる外国人の数は2000年から2倍に増え、日本人とそれに続いて中国人はその中の最大のグループである。韓国の人気は2012年8月に議論のある島である独島/竹島への李明博大統領の訪問で揺らいだが、80年代、90年代の韓国の、日本製品の遅れた模倣品というイメージに比べれば、日本のカルチャーマーケットと着想の領域とポップカルチャーファンタジーの中に立つその国は、劇的に成長してきた。

この産経新聞記事ナショナリストの立場をとり、韓国文化の輸出は日本の市場に"依存"していることを示そうと試みているように、この韓国が情報源の統計の引用が示すとおり韓国の輸出の売り上げ、たとえば映画、フィルム、テレビドラマ、またその他のポップカルチャーの代表例の80.8%は日本の消費者向けである。産経はこの数字を"依存"を示すのに使っているが、これれは単に日本で韓国のポップカルチャーの魅力が広く行き渡っていることを示しているだけである。

またスポーツに関連した"ソフト"なナショナリズムが、日本と韓国の間に"対抗意識"の噴出によって感情を傷つけるより、日韓の間に肯定的な感情を増やしているという指標もある。フィギュアスケートのキムヨナ選手は日本でよく好まれる韓国人のリストのトップにいる。韓国では同様に浅田真央選手が最も人気の選手である。日本と韓国のネチズンはお互いをけなしあって格闘しているが、主流派とっては彼女らの競争は友好的なものなのである。

安田浩二氏は在特会が行進している間、通行人たちは、普通は目をそむけたり、道を渡ったり、さもなければその醜さを無視しようと努力していると述べている。しかしグループの言葉が凶暴性の中でエスカレートしていくにつれ、本当の民衆の反発が一緒に起こるようになってきた。3月31日には反レイシズムの抗議者達と普通の市民からなる一つの別のグループが、新大久保と鶴橋で在特会に立ち向かった。


Taku Ichiroutweetしたところによると、K-Popファンや普通の通行者たちのような非運動家を含む反レイシストが抗議者に加わり、在特会メンバーに数で勝り大声で言い負かした。Giellrim(訳注:geillrim)というツイーターは鶴橋でカウンターデモの人数が150人を越え、在特会は60人だったと報告している。

国会議員(民主党)でありジャーナリストで6万3千人のフォロワーがtwitterにいる有田芳生氏は反レイシズム抗議者を組織している個々人のなかの一人である。彼はその後日本の社会は反レイシズムヘイトスピーチその他の関連問題に関して不十分な意識しかもってない事、また反レイシズムのデモはさらに多くの一般大衆の熟慮を促すとツイートした。有田氏は自身が頻繁な脅迫−"お前を殺す"から"今日は家族のことをチェックしたか?"までの全て−のターゲットになってきたなぜなら彼は在特会に対して遠慮のない意見を言っているからとレポートした。しかし彼は意見を撤回したりせず、今は彼らに対する新しい運動の象徴の中心になっている。

レイシズムデモによって進歩主義者達の間に生み出された緊張への対応として、澤藤統一郎や梓澤和幸のような活動家弁護士は在特会の過激な言葉を現在の法の下でも告訴に持ち込めるかどうか議論している。彼らの抗議は、通常は暴力的な行動を止めるが、暴力的な言葉には何もしない警護の警察に囲まれている。有田氏はすでに国会での議論を立ち上げているので、暴力につながりかねない野放しの脅迫の取り締まりにつながる望みがある。

週刊文春は全体的に保守志向であるが、'朝鮮人を殺せ!'新大久保'ヘイトスピーチ'団体ってなにもの?の記事で在特会が最終的には主流の出版社による批判的な精査を受ける兆候があると載せた。その中で、安田は新大久保の韓国人居住者の"この手の事が(ほとんど毎週)起こることで、私は日本での生活に不安を感じる"という言葉を引用した。別の女性は涙ぐんで"私の日々の生活の中で日本の人々はいつも友好的で礼儀正しいかったが、汚い言葉で私たちを攻撃するそれ以外の人々がいると知ったときショックを受けた"と語った。通りすがりの一人の在特会メンバーが、彼女は"売春婦"だと叫んだ。より多くの人々がこの下劣な言葉に気づきつつある今、在特会が恥を感じ通りから消え怪しげなウェブの一角に追いやられる希望がある。

Matthew Penney はモントリオールコンコルディア大学の歴史学助教授である。彼はAsia-Pacific Journalのコーディネーターの一人。

この主題に関連するAsia-Pacific Journalの他の記事

Rumi Sakamoto and Matthew Allen, "Hating 'The Korea Wave'" Comic Books: A Sign of New Nationalism in Japan

Matthew Penney, Nationalism and Anti-Amercanism in Japan

Mikyoung Kim, Human Rights, Memory and Reconciliation: Korea-Japan Relations

John Lie, Zainichi Recognitions: Japan's Korean Residents' Ideology and Its Discontents

全体的にネットから生まれた反韓運動を批判している感じですが、その反対の根拠もネットに依拠している感じでなんとなく変な気がします。

別に在特会を諸手をあげて歓迎するわけではありませんが、どうも中立じゃない気がします。FIFI_Egyptさんも言っているように、韓国の問題と在日コリアンの問題は少し違うんですよね。

また途中に出てくる、twitterの、Taku Ichirou氏とgeillrim(凛七星 『友だち守る団』代表)氏は、レイシストをしばき隊の側の人間だとおもうんですけど(このネーミングセンスどうして We want to hit racistとか英訳してくれなかったんでしょうか)。また有田芳生先生も朝鮮総連との懇談を思いっきり暴露していて、国会議員ではありますが、あっち側の人間なんですよね。

それと日本のテレビ局が批判される理由も、(韓国ではなく)日本が、日本を(歴史問題だけでなく)批判して、韓国を持ち上げるような意図がそこはかとなくみえてしまうからで、テレビ番組表もこういうの見ればどんだけ韓国ドラマやってんだよと誰でも思うと思うんですが。韓国人ですらそう思っているようです

まぁ簡単に解決する問題ではないと思うんですが、ここに訳を置いておきます。