シリア情勢について少しまとめてみようかと。

この記事あたりがよいでしょうか。

<シリア>和平会議は12月以降 参加条件折り合わず

毎日新聞 11月6日(水)11時55分配信

 【ローマ福島良典】シリア内戦の政治解決を目指すブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表は5日、内戦終結のための国際和平会議を開催するめどが立っていないことを認めた。スイス・ジュネーブの国連欧州本部で米国、ロシア両国の高官らと会談後、記者会見で明らかにした。年内開催を目指して外交努力を続けるが、シリア反体制派の出方次第で越年の恐れもある。

 ブラヒミ代表は記者会見で「和平会議の日取りを発表したかったが、残念ながらできない」と述べた。開催のめどが立たない理由について「問題の一つは、分裂している反体制派だ」と指摘した。また、アサド政権の友好国であるイランの参加の是非について、米露など関係国の間で意見が割れているという。

 反体制派の主要組織「シリア国民連合」のジャルバ議長は、和平会議参加の前提条件としてアサド大統領退陣の具体的な行程表の提示を求めている。この点についてブラヒミ代表は「和平会議は前提条件なしに開催されるというのが米露と国連の合意だ」と語った。

 ブラヒミ代表は月内に予定される反体制派の会合を踏まえ、25日に再度、米露との3者協議を開き、和平会議の日程を詰めたい考えだ。ブラヒミ代表は「年末までに和平会議を開催できるよう努める」と述べた。

 5日は国連と米露の3者協議後、他の国連安全保障理事会常任理事国とシリア近隣諸国(トルコ、イラク、ヨルダン、レバノン)を交えた拡大会合、シリアで人道支援にあたる赤十字国際委員会(ICRC)と国連関係機関を招いた会合が開かれた。

 米露は当初、和平会議の5月開催で原則合意したが、アサド政権と反体制派の参加条件が折り合わず、ずれ込んできた。9月以降、シリアにおける化学兵器廃棄の手続きが進んでいることを受け、米露などは今月23日の和平会議開催を目指していた。

ブラヒミ氏2013年5月に辞意をほのめかしていたそうですが、まだ続けていたんですね。和平会議の開催のめどがたたない理由として、
 1.分裂している反体制派
 2.イランの参加の是非について関係国の間で意見が割れている
とあげていますが、
1.アルカイダ系の、「ヌスラ戦線」と「イラク・シリアイスラム国(ISIS)」の間の対立があるそうですが(<ザワヒリ容疑者>シリアのアルカイダ系対立解消求める)、そもそもザワヒリ容疑者は「イラクイスラム国」はシリア内戦から手を引くべき表明しているそうです(シリア内戦、アルカイダ系組織確執深まる 調停を拒否)。しかしアルカイダ系を和平会議の中でどのように扱うつもりなのかはよく分かりませんでした。
2.どうもアメリカがイランの参加を求めているというような感じです(米とイラン、シリア情勢議論 和平会議にイラン参加か)。すると他の国のどこかが反対しているという事になりますが、イランとの核をめぐる会合でシリアのことを話していたという報道もありました。すると仏人分析家、「ジュネーブ会議でのフランスの妨害はイスラエルの影響」の記事などが参考になるかもしれません。

月内に反体制派の会合が予定されているそうですが、会合が終わったのかどうか分かりませんが要求は政権移行の優先度が高いようです。シリア反体制派、条件付きで和平会議参加を表明

5日になにやら会合が開かれたと書いてありますが、この記事が6日のものなのでこの記事は会合の結果を踏まえたものなのでしょう。この一文がなぜここに挿入されているのかよく分かりませんが。

米露が当初和平会議の5月開催で合意したということですが、当時の記事は
ブラヒミ・シリア特別代表“辞意” アサド政権は「協力拒否」
シリア特使「初めての希望」 国際会議開催へ米ロが合意
シリア:米露合意の国際会議 反体制派、成果に懐疑論
などがありました。

リンクが切れている記事が当然あると思うのですが、見出しをググって探してください。またこちらのニュース検索サイトも参考になると思います。