普天間移設2案「沖縄を愚弄」激怒する地元

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100326-00000135-yom-pol


ホワイトビーチ沖案に反対して拳を突き上げる市民総決起大会の参加者(沖縄県うるま市で)=吉村隆平撮影

 沖縄県外への移設を掲げた首相の“公約”は、反故(ほご)にされた――。

 米軍普天間飛行場の移設問題は25日、政府が米軍キャンプ・シュワブ(名護市など)陸上部など県内2案を軸に米側と交渉入りすることが判明し、県民が新政権に寄せた大きな期待は裏切られる形となった。「沖縄を愚弄(ぐろう)した」。県内には激しい怒りが広がった

 シュワブ陸上部案と並ぶのは、勝連半島うるま市)のホワイトビーチ沖埋め立て案。うるま市では同日夜、同案に反対する市民総決起大会が開かれ、集まった約650人が気勢を上げた。

 主催者側が「鳩山総理は『最低でも県外』と表明した。沖縄を愚弄する政治に怒りをもって抗議する」との決議案を力を込めて読み上げると、満場の拍手で採択した。住民の女性代表、青年代表たちが埋め立て反対を訴えるメッセージを読み上げるたび、「そうだ」などのかけ声とともに大きな歓声が起きた。

 政党代表として来場した民主党沖縄県連の新垣安弘幹事長は、壇上でメッセージを読み上げる番が回って来ると、「民主党への怒りがわき上がっていると思う。本当に申し訳ない」とおわびするしかなかった。

 県連の議員団は24日、平野官房長官と面談し、県内移設反対を訴えたばかり。メンバーだった地元選出の山内末子県議は辺野古に反対しながら、同じ海を埋め立てる案なんて自公政権より悪い。なぜ県外移設に本気で取り組んでくれないのか」と唇をかんだ。

 名護市の稲嶺進市長も25日夕、市役所で記者団に「首相は県民の思いを大切にすると繰り返し言った。その約束は何だったのか。あきれて物が言えない」と怒りを抑えきれず、声を震わせた。稲嶺市長は、同市辺野古のシュワブ沿岸部を移設先とする現行計画にも、陸上部案にも反対している。「私も、市議会も、県議会も、地元住民もダメと言っている。実現可能性はゼロに近い」と強くけん制した。

 現行計画を容認する辺野古の住民でつくる「代替施設推進協議会」の宮城安秀会長(54)も「(陸上部案は)ヘリが集落の上を飛び、普天間の危険性をそのまま辺野古に持ってくることになる。とんでもない話。全区民を上げて反対する」と憤りを隠さなかった。

民主党が信じられないのは最初からだと思うのですが、僕は海外の人に簡単に迎合するようなことはあまり好きではないですが、沖縄の人には真摯に手を差し伸べるべきだと思います。

一方、中国からみると沖縄が台湾とともに第一列島線に含まれている実態
http://mikitogo.at.webry.info/200907/article_14.html
はいかんともしがたく、台湾、中国の問題が片付かないと、基地の問題もどうしようもないんじゃないかとも思います。沖縄の方にとっては基地があること自体が危険で、基地が抑止力になるというなら、戦争が起こりそうなところに持って行けということになるんでしょうが。

戦争が起こりそうかどうかということについては、
中国軍内で“クーデター”「台湾と開戦すべし」
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080312/1205316576
というのもありました。周知のように開戦にはいたりませんでしたが。
最近では、
中国軍将官から次々飛び出す大胆発言 軍の存在感アピールか
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100317/p2
には、日米台ともに中国の戦力の方が台湾を上回っていると認めているということを付きえ加えておきました。

また、
中国核弾頭、国内で頻繁に移動 事故の危険も
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100318/p1
では、『アジアの安全保障を2049年までに確実にするという目標の下に08年に創設された』プロジェクト2049の意見を取り上げました。2049年というとどんだけ先だよ!という感じですが。

台湾有事に関してアメリカが想定するシナリオは
海上封鎖や上陸シナリオ=中国の台湾有事行動想定−米国防総省
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100320/p1
にあげました。

アメリカは台湾に対しては武器売却をしています。売却した武器はこちら↓
米との人権対話取りやめへ=対台湾武器売却が影響−中国
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100203/p2

またグアムにはグローバルホークを配備するようですね。
最新鋭偵察機、夏にもグアム常駐へ=米太平洋軍、4機配備−北・中国監視を強化
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20100322/p2
このエントリでは台湾の、経済的に孤立し北朝鮮のようにはなりたくないという意見を取り上げました。

また去年の普天間先送りは、東アジア各国で話題になっていました
普天間先送りで各国の反応
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091216/p3

台湾が経済的にどこまで中国と一体になれるか、また中国が民主主義に近づいて、台湾の意見を認められるかが、結局重要なのかなと思います。ただ香港の普通選挙でさえ2017年まで行われないようですから、
香港普通選挙、17年実施を基本承認=民主派は反発崩さず−中国全人代常務委
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080104/1199463639
一筋縄ではいけません。

ただ日本も国家強度のジレンマ
http://d.hatena.ne.jp/lightcyan/20061202/1165030616
に陥るほどやわな国では無いと思います。というか自分の国の問題は自分で解決できる国であるべきだと思う。

憲法9条が日本を守っているという幻想が日本から基地を遠ざけ、一種の外界である沖縄に基地を集めてしまっているのかもしれない。そう思うと沖縄の方には大変申し訳ないと思います。

日本と同じ核被害訴え=鳩山首相を安保会議に招待−カザフ外相

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100325-00000105-jij-int
 来日したカザフスタンのサウダバエフ外相は25日、都内で講演し、日本が広島、長崎に原爆を投下されたのと同様、カザフも旧ソ連の核実験場にされた過去を持ち「共に核兵器の被害国だ」と述べ、核に対する共通の問題意識があると訴えた。

 カザフには1991年の閉鎖までセミパラチンスク核実験場が存在した。同外相は「カザフ人150万人とドイツに匹敵する面積が被害を受けた」と批判するとともに、日本による被爆者支援に謝意を表明した。

 また、日本の国連安保理常任理事国入りを支持カザフが提唱する欧州安保協力機構(OSCE)のアジア版「アジア信頼醸成措置会議(CICA)」について「6月7〜9日、イスタンブールで首脳会議が開かれる。鳩山由紀夫首相もぜひ参加してほしい」と呼び掛けた。CICAには19カ国1地域が加盟、日本もオブザーバー参加している。

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全文は読んでいませんがCICAについては、
http://www.yomiuri.co.jp/adv/kazakhstan1/v1politics.htm
が詳しいようです。

本首脳会合には、カザフスタン、ロシア、中国、パキスタン、トルコ、モンゴル、キルギスタンタジキスタンアフガニスタンの各国首脳、インドおよびアゼルバイジャンの首相、イラン、エジプト、イスラエルパレスチナの特使、さらにオブザーバー国およびオブザーバー機関からの公式代表者が参加しました。

とのことです。

鳩山首相の提唱する東アジア共同体より西の方で、本当に重い問題を抱えた国という感じがします。鳩山首相はなんと返事をしたのでしょうか。