人権侵害の象徴、中国が「労働矯正」廃止へ

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070301id21.htm


 【北京=杉山祐之】中国の英字紙チャイナ・デイリーは1日、中国共産党政権の人権侵害を象徴する代表例として知られてきた労働矯正制度が廃止されると報じた。

 今年10月、全国人民代表大会全人代=国会)常務委員会で関連法審議を行うという。

 労働矯正は、毛沢東が右派を徹底的に粛清していた1957年に制度化されたもので、裁判もないまま、恣意(しい)的な行政権限で公民の身柄を長期拘束する手段だ。反体制派を簡単に消せる制度とも言える。

 82年の政府通知などによると、矯正対象は、刑事処分の必要はない反共産党分子や犯罪者ら。当局の「決定」「通知書」によって武装警察官が警備する労働矯正管理所に送られ、「強制的教育改造の行政措置」を受ける。収容期間は最高4年間にもなる。

 公的機関のインターネットサイトによると、中国には03年時点で約300か所の労働矯正管理所があり、約26万人が収容されていた。同制度は、中国紙が「ブラックホール」と呼ぶほど不透明で、司法との間にも大きな矛盾があり、中国国内でも廃止論が高まっていた。

(2007年3月1日21時39分 読売新聞)

法輪功の人とかはどうなるんでしょうか。