新法廷で起訴の豪テロ容疑者、グアンタナモでの脅迫主張

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200703020019.html


2007.03.02
Web posted at: 16:46 JST

  • AP

ワシントン(AP) 米国防総省は1日、キューバグアンタナモ米軍基地に収容中のオーストラリア人男性デービッド・ヒックス容疑者(31)が、テロ支援罪で特別軍事法廷に起訴されたと発表した。同法廷は、米議会が昨年可決した設置法案に基づいて設置され、起訴されたのは同容疑者が初めて。一方、豪メディアは2日、グアンタナモ基地で脅迫を受けたとする同容疑者の主張を伝えた。

ヒックス容疑者は01年末にアフガニスタンで拘束された。アフガンのイスラム原理主義組織タリバーンや国際テロ組織アルカイダのテロ活動に加担し、訓練キャンプに参加したり、カブールの米大使館の偵察を受け持ったりした疑い。有罪の場合、終身刑を言い渡される可能性がある。検察側は、米主導軍に対する殺人未遂罪も主張していたが、これは却下された。

同容疑者は04年、ほかのグアンタナモ収容者9人とともに、戦争犯罪の共謀や殺人未遂などの罪でいったん起訴された。しかし、当時軍事法廷の開設を命じた大統領令について、連邦最高裁違憲の判断を下したため、裁判は行われなかった。米軍は今回の法廷設置法の下で、あらためて収容者60−80人を起訴する方針だ。

ヒックス容疑者の扱いをめぐっては、オーストラリアのハワード首相や連邦議会が米国に対し、早期釈放や迅速な裁判を求めてきた。

ヒックス容疑者は5年間にわたった拘束期間について、「米軍からひどい処遇を受け、供述を強要された」と主張している。報道によると、同容疑者は母親が英国出身。英政府はこれまでに、同国籍のグアンタナモ収容者9人の釈放を実現させていることから、同容疑者は英国籍の取得を望んでいる。その申請書類の中で、「虐待を受けた収容者の写真を見せられ、尋問に協力しなければエジプトへ送られて同じ目に遭うと脅された」などと述べているという。

やはりテロ容疑者への虐待疑惑はつきませんな。
■秘密収容所の16人不明 人権団体が米に説明要求
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070301/1172757132
この人たちもどうなったんでしょうね。