米政府、パレスチナ挙国一致内閣と「取引しない」

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070318i315.htm


 【ワシントン=貞広貴志】米国のハドリー大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は18日、CNNテレビのインタビューで、パレスチナ自治政府の「挙国一致内閣」について、「テロ放棄、イスラエル生存権の承認などの原則を受け入れていない。米国はこの政府と取引しない」と述べた。

 特に新内閣が施政方針で、「イスラエルに対する抵抗権」を正当化したことを「問題だ」とし、対イスラエル政策を改めるまで米政府が新内閣を協議対象として認めない方針を明確にした。

(2007年3月19日0時59分 読売新聞)

とありますが、その後こういう記事も出てますね。

■米国、パレスチナ新政府ハマス以外の新閣僚とは接触余地
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070319-00000677-reu-int


 3月18日、米国はパレスチナ新政府について、ハマス以外の閣僚との接触余地を残す姿勢を示した。写真はパレスチナ政府の閣僚ら(2007年 ロイター/Loay Abu Haykel)

 [エルサレム 18日 ロイター] 米国とイスラエルは18日、パレスチナ新政府についても経済支援の凍結を継続することで合意したが、米国はハマス以外の閣僚との接触余地を残し、イスラエルと一線を画す姿勢を示した。

 イスラエルオルメルト首相は、現時点ではパレスチナ建国に関するアッバスパレスチナ自治政府議長との会談は選択肢にないとの見解を明確にし、新政府がイスラエルを承認して暴力を停止するまで同政権を拒否するよう、国際社会に呼びかけた。

 イスラエルは、ハマス以外の閣僚も含め、パレスチナ新内閣を全面拒否する姿勢を明示している。

 ハドリー大統領補佐官(国家安全保障担当)は、パレスチナ新政府とは協議しないと述べたが、エルサレムの米領事館は、ハマス以外の閣僚との接触は状況に応じて行われるとしている。

まぁイスラエルハマス以外の閣僚とも対話拒否みたいですが、僅差ですが世論調査結果は違うようですな。

パレスチナ自治政府と対話を=世論調査過半数が支持−イスラエル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070319-00000175-jij-int


 【エルサレム19日時事】19日付のイスラエル紙イディオト・アハロノトが掲載した国内世論調査で、過半数パレスチナで先に発足したイスラム原理主義組織ハマス主導の自治政府と対話を行うべきだとの見解を示した。

 調査は18日、イスラエル人517人を対象に実施。新自治政府の連立内閣とイスラエルが対話すべきかを質問したところ39%が対話を主張、17%がハマスと異なるアッバス議長の支持基盤ファタハのメンバーとは対話に応じるべきだとし、計56%が交渉に前向きな姿勢を示した。一方、40%は一切交渉を行うべきでないと答えた。