米提案の軍ホットライン 中国慎重、でも少し前進?

http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070324/usa070324000.htm


 【北京=野口東秀】訪中した米軍制服組トップ、ペース統合参謀本部議長は23日、中国人民解放軍首脳との会談後、北京の米大使館で記者会見し、米中軍事当局間の専用線「ホットライン」開設について議論したことを明らかにした。中国側は慎重な姿勢を崩さず合意には至っていないが、ペース議長は設置に向けて中国軍首脳の理解が少しずつ得られつつあるとの見方を示した。

 米中間では、北朝鮮のミサイル発射の動きなどについて米側が一定の情報を中国側に提供するなど、信頼醸成と相互理解を目的にした軍事交流が活発化している。

 しかし1月の衛星破壊実験で宇宙開発分野での協力が頓挫するなどの事態が断続的に続いており、ペース議長は、台湾有事を含め緊急事態に備えた軍首脳間のホットラインを開設したい考えを中国側に改めて提示した。ペース議長は会見で「相手の意図を間違って解釈しないため、情報のやりとりを強化することが重要だ」と述べた。

 ホットラインは米側が数年前から提案してきた。軍事研究者によると、中国側にはホットラインで政治判断を迫られかねないことや回線を使用する軍高官の所在を把握されることへの懸念があるとみられる。

たしかにそれは中国から見たら恐いかも。