タリバン、アルカーイダと接近? 部族地域で“復活”

http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070405/wld070405002.htm


自爆テロ急増

 アフガニスタン国境近くのパキスタンの部族地域では、タリバンが完全に息を吹き返したようだ。

 米誌タイム(4月2日号)によると、女性は全身を覆い隠す「ブルカ」の着用を命じられ、男性はひげを伸ばすよう命じられている。音楽やテレビは禁止され、米国やパキスタンのスパイだとして首が切断された住民の遺体も見つかっている。

 ただ、かつてのタリバンと明らかに異なっているのは、アルカーイダの手口である「自爆テロ」が急増している点だ。アフガンでは昨年、それまではほとんどなかった自爆テロが約140件も発生した。昨年9月以降、パキスタンからの越境攻撃は3倍に増えたとされ、タリバンのダドゥラー司令官は今月2日、ロイター通信に、「数千人の自爆テロ要員がアフガン全土に展開している」と述べた。

 2日付の米紙、ニューヨーク・タイムズは、アルカーイダの拠点がパキスタンの部族地域で再構築されていると報じている。地元情勢に詳しい関係者も「タリバンとアルカーイダとの接近」を指摘している

 タリバンは、インドと対峙(たいじ)するパキスタンの情報機関が、安全保障上の「後背地」としてアフガンを確保すべく、訓練して送り込んだといわれる。

 しかし、現在のタリバンに対するパキスタン政府の影響力はほとんどないに等しい。タリバンの主要構成民族であるパシュトゥン人はパキスタンからアフガンにまたがる広い範囲に暮らしており、アフガンのカルザイ政権の支配力も及ばない。まさに、タリバンは“操縦不能”の状態だ。
 タリバンはへルマンド州を中心とするアフガン南部で勢力を伸ばしており、英国などの国際治安支援部隊(ISAF)とアフガン軍は総勢5000人以上を同州に投入、「アキレス作戦」を展開している。しかし、米戦略国際問題研究所(CSIS)は2月に発表したリポートで「(情勢を)前進させるためには、劇的な変化が必要だ」と指摘、掃討は極めて困難との見方を示している。(佐藤貴生)

苦境のムシャラフ大統領 パキスタン
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070405/1175777192
とかでも「ネオ・タリバン」とかありましたなー。