<温家宝首相>国会演説の要旨

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070412-00000035-mai-pol

 12日午前に行われた温家宝中国首相の国会演説の要旨は次の通り。
■訪日の意義
 私の今回の訪問が氷を解かす旅になるよう願っている。友情と協力のために来た。両国の友好往来の時間の長さ、規模の大きさ、影響の深さは世界文明発展の歴史に類を見ない。
■歴史問題
 日本の中国侵略戦争は中国人民の心に言い表せないほどの傷と苦痛を残した。侵略戦争の責任はごく少数の軍国主義者が負うべきで、一般の日本国民も戦争の被害者だ。中国が歴史を鑑(かがみ)とすることを強調するのは、恨みを抱え続けるのではなく、歴史の教訓を銘記して未来を切り開くためだ。国交正常化以来、日本政府と指導者が何回も歴史問題について態度を表明し、侵略を公に認め、深い反省とおわびを表明したことを積極的に評価する。日本側が態度の表明と約束を実際の行動で示すことを心から希望する。
戦略的互恵関係
 両国指導者は戦略的互恵関係の構築で合意した。両国関係を新たな段階に推し進めるため
(1)相互信頼の増進
(2)小異を残し大同につく
(3)平等互恵、共同発展を目指す、などの原則を把握する必要がある。
東シナ海問題
 両国は係争を棚上げし、共同開発する原則にのっとって協議のプロセスを積極的に推進し、相違点の平和的解決のため実質的なステップを踏み出して(東シナ海を)平和・友好・協力の海にすべきだ。
■経済関係
 両国経済の発展は双方にとって脅威ではなくチャンスだ。まずエネルギー、環境保護、金融、ハイテク、情報通信、知的財産権などの分野で協力を強化すべきだ。
■地域協力
 両国は北東アジアの平和と安定を維持し、東アジアの地域協力のプロセスを推進する必要がある。エネルギーの安全、環境保護、気候変動、疾病予防、テロ対策、大量破壊兵器の拡散防止など地球規模の問題にも対応していく必要がある。
■台湾問題
 台湾独立は絶対に容認しない。日本側には台湾問題の高度な敏感性を認識し、(日中共同声明の)約束を厳守し、慎重に対処するよう希望する。
■国連改革
 中国は、日本が国際社会においてより大きな役割を果たしたい願望を理解し、国連改革を含む重要な国際問題と地域問題について日本側と対話を強化する用意がある。
■中国の発展
 中国は依然として発展途上国だ。社会生産力の発展に専念し、社会の公平と正義を推進しなければならない。平和発展の道を堅持し、調和のとれた世界の構築を推進していく決意は永遠に変わらない。
■結び
 日本には「風は吹けども、山は動かず」ということわざがある。両国人民の友好の土台は動揺することはない。アジアと世界の平和と発展のためにともに奮闘努力していこう。

温首相が原稿の一部を読み落とし、意図的との憶測も
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070412/1176396677
とかありましたがどこなんでしょうねぇ。

(ry
温首相の演説をめぐっては、歴史や台湾問題で厳しい表現が多かったため、日本政府が事前に「表現を弱められないか」と打診し、中国政府が拒否した経緯があった。
(ry

と書いてあったけど、そんなに厳しいかな。