「核問題」盛らず 南北、コメ支援で合意

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070423-00000009-san-int

 【ソウル=久保田るり子平壌で行われていた韓国と北朝鮮の南北経済協力推進委員会は22日、韓国による北朝鮮への40万トンコメ支援を5月末から実施し、京義線と東海線の南北縦断鉄道試運転は5月17日に行うことなどで合意して閉幕した。

 韓国側は合意文書に6カ国協議の「初期段階の措置」の履行に向け共同で努力するという文言の盛り込みを提案していた。しかし、北朝鮮は「6カ国協議と南北経済協力は無関係」と反発、コメ支援を核問題と切り離す北朝鮮の意向を韓国側が全面的に認め、盛り込まれなかった。

 韓国メディアによると、18日からの協議で北朝鮮は終始強気だった。

 19日、北朝鮮は食糧(コメ)借款提供合意書の草案や全体会議の基調演説文の事前交換を要求。韓国側がこれを拒否すると、北朝鮮は全体会議開催を拒んだ。韓国側が演説文を出し会議は始まったものの基調演説で6カ国協議合意の「初期段階の措置」の早期履行に触れたところ、北朝鮮側が反発し会議開始30分で退席した。

 北朝鮮は当初から「徹底した政経分離で仕事をする」(北朝鮮の権浩雄内閣責任参事)として南北経済協力と核問題の分離を主張。これに対し韓国側はコメ40万トン(輸送費を含め約138億円相当)という「支援カード」を持ちながらも交渉テーブルに乗せないなど、弱腰が目立った

 南北経済協力推進委員会の開催は昨年6月以来のことだ。前回双方は北朝鮮軽工業や地下資源開発での協力など9項目の合意文を採択したが、昨年7月のミサイル発射ですべての南北対話が中断していた。

 南北は今年2月、6カ国協議合意直後に開いた閣僚級会談で、6月の南北首脳会談記念日や8月15日の(日本統治からの)解放記念日などの共同行事を決めた。今回、コメ支援を棚上げすれば北朝鮮の反発を招く恐れがあり、南北融和政策を取ってきた盧武鉉政権としては年末の大統領選を控え、南北関係をこじれさせる火種は回避しなければならなかった

 ひたすら北朝鮮に譲歩を重ねてきた盧政権のコメ支援はすでに計130万トン(約575億円相当)にのぼっている。今回の合意について野党ハンナラ党は「北朝鮮に引きずられ、支援だけ取られた」と批判しており、今後世論の厳しい批判も予想されている。

盧武鉉大統領は米韓FTAで支持率上げたんですよね。
韓国大統領の支持率回復=米国とのFTA合意で
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070405/1175773688

しかしその割には
重油5万トンは韓国が全費用負担の見通し、とロシア次官
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070215/1171492666
とかそんなのばっかりですね。