489億円賠償求め提訴 石原産業旧経営陣に株主

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200704240051.html

2007年04月24日

 化学メーカー石原産業大阪市)によるフェロシルト不法投棄事件で、同社の株主3人が24日、旧経営陣23人を相手に、フェロシルトの撤去と原状回復にかかる費用約489億円を会社に賠償するよう求める訴訟を大阪地裁に起こした。株主側から役員23人に賠償請求するよう求められた同社が1人しか訴えなかったため、株主として全員の責任を問うことにしたとしている。

 株主側によると、土壌汚染などの環境破壊を引き起こして損失を出した会社の経営陣に対し、賠償責任を問う訴訟は全国で初めてという。

 訴状によると、同社は98年以降、有害物質の六価クロムなどを含む土壌埋め戻し材のフェロシルトを製造。05年4月の販売中止までに京都府や愛知県など4府県で埋められた。同社は約489億円をかけて撤去を進めているが、株主側は「経営陣には早期に対策を取る責任があった」と主張している。

 石原産業の話 訴状を入手していないのでコメントできない。

全然知らなかったけど、これはひどい。調べてみると、2005/11の記事がありました。
「フェロシルトは産廃」 市民団体など真相解明を期待 石原産業捜索
http://www.sankei.co.jp/news/evening/09nat002.htm

 三重県が「リサイクル製品」として“お墨付き”を与えていた物質から有害物質が検出されるという前代未聞の産廃問題は、ついに刑事事件に発展した。八日、三重県警が強制捜査に乗り出した日本有数の化学メーカー「石原産業」(大阪市)の土壌埋め戻し材「フェロシルト」。疑惑の物質は「商品」なのか、それとも「産業廃棄物」だったのか。関係者からは「一刻も早い真相解明を」と捜査への期待の声があがった。

 「赤茶色の変な土が持ち込まれている」。産廃問題に取り組む愛知県愛西市の市民団体代表、吉川三津子さん(51)のもとに、同県瀬戸市の男性から相談が寄せられたのは平成十四年七月。専門家に分析を頼むとウランなどが検出された

 「リサイクルをかたった不正処理では」と訴えても行政の動きは鈍かった。だが昨年十一月、野積みされたフェロシルトが大雨で流れ出し、川を赤く染めてから状況が一変した。

 リサイクル製品に認定していた三重県が翌月、工場に立ち入り、測定した結果、微量ながら放射性物質を検出。その後、六価クロムやフッ素も検出され石原産業が業者側に販売価格を大幅に上回る金額を渡していたことも判明。三重県産廃にあたると判断した。

 吉川代表は「最初は、何かおかしな土が運び込まれているということから調べ始めた。フェロシルトは産廃だ、ということを解明してほしい」と話した。

 また、「四日市公害」を記録し続けている元労組職員、沢井余志郎さん(77)は、石原産業が昭和四十四年に廃硫酸を中和処理せずに伊勢湾に捨て、有罪判決を受けたことを指摘し、「過去の教訓が全く生かされていない」と同社の体質を厳しく批判した

 一方、石原産業の炭野泰男取締役は「今後の捜査に誠実に対応するとともに、早期の信頼回復に努めてまいる所存です」とのコメントを発表した。

これはマジでひどい。三重県も責任負わないといけないんじゃないのか?