バグダッドの防護壁に平和願う壁画 「街に潤いを」

「----英語を通して日本から「イラク」を見る。」さん
壁は暴力を悪化させる、と専門家
http://teanotwar.seesaa.net/article/41292873.html
を読んで
米軍、バグダッドの防護壁建設工事を中断 首相の要請で
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070424/1177427315
の壁はどうなったのかなと『イラク』『壁』で新聞記事を探してみましたが、これ↓くらいしかないみたいですね。
バグダッドの防護壁に平和願う壁画 「街に潤いを」
http://www.asahi.com/international/update/0512/TKY200705110362.html

 自爆テロなどから身を守るための防護用の壁があちこちにつくられているバグダッドで、壁に絵を描くプロジェクトが始まった。暴力と流血ですさむ市民の暮らしに潤いを与えようと、戦乱で作品を発表する場のない若手の芸術家たちが壁をキャンバスに変えた。

防護壁に農村の絵を描く画家たち=バグダッドのサドゥーン通りで

 中心部のサドゥーン通り。宗派対立の悪化で住民の分離が進むバグダッドで、各派が集まる数少ない地域だ。米国企業の社員らが泊まる高級ホテルなどが並ぶ通り沿いに、高さ2メートルのコンクリートの壁が約750メートルにわたり設けられている

 4月下旬から、約80人の画家や学生たちが壁に黙々と絵を描いている。牛がゆっくりと歩くイラク中部の農村、西部の広大な砂漠を駆ける馬、北部の森を流れる小川、南部の湿地帯……人びとの琴線に触れる、地方の風景ばかりだ。

 呼びかけ人の画家バーキル・シェークさん(32)は、サドゥーン通りの防護壁を「共生の輪」に変えたいという。

 「破壊ばかりが続くバグダッドにも、創造を志す人々がいるということを世界に知らせたい。そして、さまざまな地方から出てバグダッドで暮らす人びとに、ふるさとの光景でなごんでほしい」と、朝日新聞バグダッド支局の助手に話した。

 半年ほど前からアイデアを温めた。美術仲間に参加を呼びかけ、米国系援助団体から資金を得た。5月末までに壁の両側を絵で埋める予定だ。

 バグダッドでは防護壁や有刺鉄線が各地に張り巡らされ、検問もある。北部のスンニ派地域アザミヤ地区のように米軍が地区を取り囲む壁をつくり始め、「われわれを閉じこめるつもりか」と住民が抗議した例もある

 ただ、「壁の存在そのものが間違いだ」と話すシェークさんは壁画プロジェクトをほかの地区に広げたくはないという。

 「サドゥーン通りは宗派を問わず人が集まる地域だからこそ、平和に暮らした日々をみんなに思い出してほしくて壁画を描いた。あちこちで起きている街の分断を僕らの絵が彩る光景は見たくない」と顔を曇らせた。

やっぱり壁の建設は、中止ではなかったんですね。写真があったのでウェブ魚拓とっときました。
http://megalodon.jp/?url=http://www.asahi.com/international/update/0512/TKY200705110362.html&date=20070513165330