ベルギー、政治危機脱出か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071001-00000060-san-int

 ベルギー王室は29日夜の声明で、国王アルベール2世が組閣担当者にオランダ語地域の中道右派政党・キリスト教民主フランドル党(CD&V)のルテルム党首を改めて指名したと発表した。これによりベルギーは100日以上の政府不在という政治危機を脱しそうだ。ルテルム氏は6月の総選挙でCD&Vの勝利後、組閣を命じられ、南部フランス語圏地域の政党との連立政権作りを目指したが、調整が難航し、断念していた。(パリ 山口昌子)

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カテゴリ[ベルギー]作ってるくせに全然追ってませんでした。過去記事探してみましたが、

Yahooの過去記事見ると
2007/6/11にまとめて記事が上がってますね。
■8年ぶり政権交代へ=キリスト教民主が躍進−ベルギー総選挙
■ベルギー下院選は現政権が敗北宣言、8年ぶりに政権交代
■<ベルギー選挙>8年ぶりに政権交代の見通し
■ベルギー 8年ぶりの政権交代
とありますが、あんまり詳しくは書いてないようです。

一番未来を的確に予想して書いてる感じなのは朝日新聞ですね。今日他のエントリでアサヒるとか書いといてなんですがw
ベルギー総選挙、CD&Vが躍進 連立協議は難航必至
http://www.asahi.com/international/update/0611/TKY200706110203.html

 10日投開票されたベルギー総選挙では、北部オランダ語圏を地盤にする野党第1党のキリスト教民主フランドル党(CD&V)が躍進し、政権返り咲きが確実になった。だがCD&Vには、南部フランス語圏の反発が強く、連立協議が難航するのは必至だ。

 中道右派CD&Vの首相候補のイブ・ルテルム氏(46)は10日夜、「いっそうの安全と公正、国家の現代的改革をめざす」と述べ、連邦政府から地域への権限移譲を進める考えを強調した。

 経済的に豊かなオランダ語圏の北部フラマン地域では、フランス語圏の南部ワロン地域に失業手当などの形で金が回るのを嫌う雰囲気が強い。CD&Vは雇用保険医療保険を連邦から地域政府の管轄に移すことを主張し、与党フラマン系自民党(VLD)の地盤を切り崩した。右翼フラームス・ブラングの支持層も引き寄せた。

 ただルテルム氏の支持層は北部に極端に偏っている。4日付ルソワール紙によると、「首相にふさわしい」との答えは北部で37.6%と首位だが、南部では3.8%で7位。南北の連帯を訴えるフェルホフスタット首相が両地域で支持を集めたのとは好対照だ。

 今回の総選挙では、主要政党でCD&Vがほぼ「一人勝ち」だったことが、かえって連立協議を難しくするとの見方がある。有力な連立相手を見つけにくいからだ。

 連立与党の南北の社会党はともに大きく議席を減らした。それでも南部でなお勢力が強いワロン系社会党が今後、反ルテルム色をいっそう強め、南北対立が抜き差しならなくなるおそれもある。

まぁオランダ語圏の人がフランス語圏の人を支えていると言うことで、それを踏まえてからさっきの記事Yahooの記事を読み返してみると、ルテルム氏に関してはこの発言↓が、目に留まります。
<ベルギー選挙>8年ぶりに政権交代の見通し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070611-00000015-mai-int

 【ブリュッセル福原直樹】ベルギー下院(定数150、任期4年)選挙が10日投開票され、フェルホフスタット現首相率いるフランドル(同国北部のオランダ語使用地域)系自由民主党勢力が議席を減らし、キリスト教民主フランドル党勢力が第1党に躍進、8年ぶりに政権が交代する見通しとなった。

 11日午前0時21分(日本時間同日7時21分)の中間開票結果(開票率96%)によると、キリスト教民主フランドル党勢力が8議席増やし30議席を獲得する見通し。フランドル系自由民主党勢力は18議席と7議席減らした。フランドルを地盤に移民排斥や同地方独立を主張する極右政党・フラームス・ブラングは、ほぼ現状維持の17議席だったほか、環境保護政党が議席を伸ばした。

 次期首相の公算が大きいキリスト教民主フランドル党のルテルム氏は昨年、「ベルギーのフランス語使用地域の住民はオランダ語を学ぶ能力がない」と発言して批判を浴びた。今後の政権運営で、フランス語使用地域住民の支持を得ることが課題になりそうだ。

なるほどWikipediaによると『1993年に連邦制に移行した。』と言うことなんですが、うまく行ってると思えませんが、ちょっと今後に注目と言うことで。