米司法省:テロ容疑者への虐待認める内部文書明らかに

 【ワシントン大治朋子】米司法省が05年、テロ容疑での被疑者取り調べについて、水死や凍死の恐怖を覚えるような「身体的、精神的痛みを伴う方法」を認める内部文書を作成していたことが明らかになった。4日の米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。ホワイトハウスのペリーノ大統領報道官は同日、文書の存在を認めた。同省はイラクアブグレイブ刑務所での虐待問題などを受けて04年12月、虐待は違法との指針を示してきただけに、政権への批判が高まっている。

 内部文書は極秘扱いで05年2月と同年後半に作成された。ホワイトハウスや司法省は4日、内部文書の存在を認めたうえで、「04年に示した指針は変更されていない」とと強調した。内部文書の詳しい内容については明らかにしなかった。

 米下院司法委員会は同日、司法省に対し、これら内部文書の提出や文書作成責任者らに対する聴聞を求めた。内部文書は辞任したゴンザレス前司法長官の就任直後に作成されていた。同長官は米国内での令状なしの盗聴などを強行したとされている。

毎日新聞 2007年10月7日 21時04分

これ↓の関連ですかね
ニューヨーク・タイムズ紙早版ヘッドライン(5日付)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071005-00000247-reu-int

 ★米中央情報局(CIA)によるテロ容疑者の過酷な取り調べを是認する米司法省の覚書の存在が明らかになったことで、テロ容疑者の取り扱いや議会への情報開示めぐる議論が高まる。

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