EU、米州と排出権取引を準備 豪州・NZとも協議

http://www.asahi.com/business/update/1021/TKY200710210168.html

 欧州連合(EU)が、排出権取引市場導入をめざす米カリフォルニア、ニューヨーク両州などと共通の基盤づくりに向けた準備を進めていることが分かった。欧州委員会のサイモン・マー氏が朝日新聞のインタビューで明らかにした。オーストラリアやニュージーランドとも市場の接続について協議を始めている。同氏は「国際的な共通の市場をつくり、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの削減能力を向上させたい」と述べた。

欧州委員会のサイモン・マー氏=東京都内で

 マー氏は欧州委員会排出権取引制度担当官。欧州域内で05年から始まった排出権取引制度(ETS)で、他国との連携や、CO2排出枠の配分を担当している。

 米国は京都議定書から離脱したが、カリフォルニア、ニューヨーク両州は、それぞれ他の州とともに大規模な排出権取引市場の準備を進めている。マー氏は「州レベルとの協議では近く共通プラットホーム構築に向けた枠組みができるだろう」と語った。さらに「連邦レベルでは、ブッシュ政権退陣後、温室効果ガスの排出枠を企業に割り当て取引する(キャップ・アンド・トレード)に基づく法律が成立すると見込んでいる。EUの市場とリンクさせる準備を進めている」と述べた。

 日本では産業界がキャップ・アンド・トレードに強く反発、「自主行動計画」に基づき温室効果ガス削減を進めている。マー氏は「欧州でも産業界から反発があり、自主的か義務的か議論を重ねた結果、排出権取引制度をスタートした。日本も排出権取引市場に動き出すことが重要だ」と指摘した。

何が一番いいんすかねぇ。良く分からんです。