ダルフール和平協議開く=主要反政府組織は不参加−リビア

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071028-00000001-jij-int

 【カイロ27日時事】スーダン西部のダルフール地方で続く政府と反政府勢力との紛争終結を目指し、国連とアフリカ連合AU)が仲介する和平協議が27日、リビアの地中海沿岸の町シルトで開かれた。しかし、協議には主要反政府組織が参加せず、和平に向けた大きな成果は期待できそうにない。

 ロイター通信によると、スーダン解放軍(SLA)統一派と「正義と平等運動(JEM)」が直前になって協議不参加を表明した。JEMはその理由として、「協議に参加すべき真の当事者が招待されていない」としている。

ダルフール紛争、和平の動き停滞…集落やNGOに襲撃続く
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070511/1178899898
でも反政府勢力は17派閥に分かれてたから難しいのかもしれません。真の当事者って誰のことなんだろうと思いましたが、良く分かりませんでした。

読売新聞によるとSLAが最強らしいですね。
ダルフール紛争の和平協議、リビアで開幕http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20071027i312.htm

 【ヨハネスブルク=角谷志保美】スーダン西部で続くダルフール紛争の和平協議が27日、リビアのシルテで開幕した。

 スーダン政府と反政府武装勢力の双方が参加する和平協議としては昨年5月以来。国連安全保障理事会が派遣を決めた最大2万6000人規模の平和維持部隊の展開に向け、和平に道筋をつけられるかどうか注目されるが、武装勢力側の主要2派が不参加を表明、協議の行方には暗雲が垂れ込めている。

 和平協議をボイコットした反政府武装勢力は、最強の戦闘力を持つ「スーダン解放軍(SLA)」の一派と「正義と平等運動(JEM)」。避難民らに大きな影響力を持つSLA創設者アブドルワヒド・ヌル氏も欠席の意向を表明した。AFP通信によると、参加したのは分裂した武装組織の6派のみだった。

 昨年5月の和平協議では、政府とSLA最大派閥が和平協定に調印したが、他の武装勢力が10以上の派閥に分裂して政府側との戦闘が激化した。政府側は再交渉を拒否、武装勢力側も各派閥の思惑が交錯し、治安が著しく悪化した。

 協議再開は、国連とアフリカ連合(AU)に加え、スーダン政府と武装勢力の双方に影響力を持つリビアカダフィ大佐が説得にあたり、今年9月、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長スーダン訪問でようやく決まった経緯がある。

 しかし、ダルフールではその後も、協議再開を前に影響力強化を狙う政府側と武装勢力側の戦闘が続き、「停戦なしに和平協議はできない」と反発を強める武装勢力指導者も出ていた。結局、協議参加者の選択などをめぐって、主要2派がボイコットを決めた。

 AFP通信は、政府側が協議で停戦を発表すると伝えているが、協議の実効性に疑問符がつくことは不可避。関係者は今後も、武装勢力各派に参加を働きかける方針だ。

(2007年10月28日1時1分 読売新聞)

リビアカダフィ大佐の記事はこちら↓ですね。
国連総長と会談、カダフィ大佐ダルフール情勢で協力へ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070909/1189296841

アブドルワヒド氏については過去記事調べようと思いますが、なんか出てくるかな。

と思ったらこちら↓にアブドルワヒド氏について詳しく書いてありますね。
2007/8/26海外BBC SLAアブドル・ワヒドのレポート
http://darfur-news.seesaa.net/article/52816382.html
同じブログ内で今回のことについても取上げてますね。
スーダンダルフール和平協議で停戦を宣言
http://darfur-news.seesaa.net/article/62947463.html

アブドル・ワヒド氏の記事見つけました。
2007/09/06
国連事務総長ダルフールを初訪問 国内避難民の抗議も
http://www.asahi.com/international/update/0906/TKY200709060039.html

 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は5日、紛争が続くスーダン西部ダルフール地方を初めて訪問した。200万人にのぼるとされる国内避難民の実情を知るためにキャンプを視察。「貧困と困難に直面する避難民の様子に衝撃を受け、粛然とした」と語り、治安の回復と和平への取り組みを強めることを強調した。

 事務総長は同日、ダルフール地方の中心都市の一つ、エルファシェールで地元指導者や避難民代表者、非政府組織(NGO)関係者らと会談。その後、約4万8000人が暮らすアルサラム避難民キャンプを訪ねた。

 避難民との会談では、周辺3カ所のキャンプの避難民が選んだ代表者を不服とする別の避難民グループが、国連スーダン派遣団(UNMIS)本部へ抗議に押しかけた。警備が緊急強化され、日程の一部が短縮された。

 抗議したのは、国連が後押ししている和平に背を向けているアブドル・ワヒド・ヌル氏勢力の支持者とみられ、避難民の考えも一様ではない紛争の複雑さをのぞかせた。

 記者会見で事務総長は「(抗議は)人びとのフラストレーションや怒りから出たものと思う。われわれは注意深く耳を傾けなければならない。避難民の間の意見の相違も長い苦しみの原因になっている」と話した。

アブドル・ワヒド氏は国連が後押しする和平に今も背を向けてるんでしょうか。詳しいことは分かりませんが。