<国連核決議>日本、イラン案に反対

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071031-00000072-mai-int

 【ニューヨーク小倉孝保】国連総会第1委員会(軍縮・安全保障)は30日、日本などが提出した核兵器全廃を目指す決議案を圧倒的賛成多数で採択した。イランが提出した核兵器保有国に核軍縮を求める決議案も賛成多数で採択されたが、日本は反対票を投じた。日本の姿勢は核兵器の全廃を主張する一方で、核保有国の軍縮には消極的とも受け取られかねず、議論を呼びそうだ。

 日本提出の決議案は94年から毎年、採択されている。昨年同様、米国、インド、北朝鮮の3カ国が反対した。賛成は165カ国だった。決議案は核拡散防止条約(NPT)が国際的核不拡散体制の基礎であり、重要な役割を果たすとしたうえで、米露が核軍縮のための戦略攻撃兵器削減条約(モスクワ条約)を完全実施し、核兵器削減に着手することなどを求めている。米国は決議が核実験全面禁止条約(CTBT)の早期署名、批准を求めていることを理由に反対している。

 一方、イラン提出の決議案は、核兵器保有国に対し
(1)保有する核の一方的削減に努める
(2)核兵器の能力や、合意内容をどの程度実行しているか透明性を確保する
(3)安全保障上の核兵器の役割を減少させる
(4)早期に完全な核兵器廃棄への道筋を付けることを確約する
−−などを求めた。

 非同盟諸国を中心に102カ国が賛成し、日米や欧州連合(EU)諸国など48カ国が反対した。イランは核問題での非同盟諸国の支持を確認したことになる。

 日本の樽井澄夫軍縮大使はイラン案に反対した理由について「核保有国に軍縮を求める趣旨そのものに反対しているわけではないが、イランは核兵器開発疑惑を持たれており、イラン自身がその疑惑を晴らす努力をすべきだと考え反対した」と説明した。採択された決議は総会に送られ、改めて採決される。総会決議に拘束力はない

まぁ核廃絶とか口先だけで言っててもどうにもならんと思うのでいいのですが、イランの出した決議に日本反対したんですな。
イラン大統領「祖国に投資を」、ドバイで呼びかけ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070515/1179246679
に書きましたが、

岡本(行夫)氏が「日本はイランを普通の国だと思っている。日本とイランは友好関係にある。もしアメリカが日本に、イランに対する強硬路線に同調しろと迫るなら、もう日本はついていけない」と断言した

だったのですが、もう引き返せないところまで来てるような…