<レバノン>ベイルート近郊で将軍候補ら4人暗殺

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071212-00000110-mai-int
レバノンのテロ現場
12日、ベイルート東郊の爆発現場で警戒に当たるレバノン軍兵士ら(ロイター=共同)その他レバノンのブログ内検索結果と中東タグの画像と[レバノン テロ|暗殺]のニュース検索結果
(写真はhttp://excite.co.jp/News/world/20071212183919/Kyodo_OT_CO2007121201000507.html より)

 【カイロ高橋宗男】レバノンの首都ベイルート近郊で12日、自動車爆弾を使った暗殺事件とみられる爆発が起き、政府軍のフランソワ・ハジ准将や兵士ら計4人が死亡したレバノンでは05年2月のハリリ元首相暗殺事件以降、反シリア派議員らの暗殺が続いてきたが、軍幹部の暗殺は初めて。

 11月23日のラフード前大統領退任後、空席状態が続く大統領ポストに政府軍のスレイマン将軍の就任が最有力視されている。ハジ准将は、将軍が大統領に就任した場合、後任将軍の有力候補だった

 レイマン将軍率いる政府軍は欧米や親米アラブが支持する反シリア派と、シリア・イランと関係の深い親シリア派との対立から距離を置き、中立立場を保ってきた。暗殺事件はシリアによる「将軍と軍に対する警告」との見方が反シリア派の間で強まっている。

 レバノン紙アンナハルは、シリアのシャラ副大統領が11日の与党連合「国民進歩戦線」の定期大会で「レバノンでのシリアの同盟者は勢いを増している。レバノン内の何人たりとも、シリアとの戦いに勝てない」と述べたと報じた。

 レバノンの反シリア派と親シリア派はスレイマン将軍を次期大統領候補とすることで大筋合意した。だが、選出手続きや新内閣の陣容を巡って対立を続けている

レバノン情勢については前も書きましたが、とりあえず現状について。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071127/1196182570
と書きましたが、その後書いてませんでしたが、スレイマン将軍の選出に関しては、現役司令官は大統領になれないとする憲法改正手法をめぐって争っていました。しかしスレイマン氏はシリア寄りだと思ってました↓
レバノン大統領選出、7度目の投票延期
http://www.asahi.com/international/update/1207/TKY200712070323.html

 大統領不在の異常事態が続くレバノンで、ベリ国会議長は7日、同日予定していた国会議員による大統領選出投票を11日に延期すると発表した。延期は7度目。

 反シリア派与党と親シリア派野党は、ミシェル・スレイマン国軍司令官を大統領候補とすることで原則合意している。ただ、現役司令官は大統領に選出できないとする憲法の改正手法をめぐって対立。野党の6閣僚が離脱して「違憲」状態にあるとするシニョーラ内閣のもとでの改憲を野党側は認めない構えだ。

 また、野党側有力者のミシェル・アウン元国軍司令官が提示した、スレイマン氏を09年総選挙までの暫定大統領とする妥協案の扱いや、閣僚ポスト配分など新たな難題も浮上している。

 米国の支援で「脱シリア」の大統領選出をめざした与党側は、シリア寄りとも言われるスレイマン擁立に難色を示していた。だが、シリアが参加した先月末の米国アナポリスでの中東和平国際会議直後に容認に転じた。「中東和平でシリアの協力を得たい米国が方針転換したのでは」(外交筋)ともささやかれる。

しかし、シリアがレバノンのあり方に不満を持ってそれがテロにつながったと言うことのようですから、シリア寄りというのは間違いだったのかもしれません。