<アブハジア>大統領「独立目指す立場不変」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080516-00000117-mai-int

 【スフミ(グルジアアブハジア自治共和国)大木俊治】親露派でグルジアからの分離独立を主張する「アブハジア共和国」のセルゲイ・バガプシ大統領(59)は中心都市スフミの大統領府で毎日新聞と会見した。大統領は「(国際社会の独立承認を目指す)我々の立場は変わらない」と述べた。またグルジアとの仲介に動き出した欧米には「グルジアの主張は正しいという偏見がある」と強い不信感を表明した。

 昨夏以来のグルジアとの緊張の高まりに関し、大統領は「(紛争再発の)可能性は十分ある」と懸念を表明、「グルジア側は(和平協定違反の)無人偵察飛行など挑発行為をやめるべきだ」と非難した。一方で、グルジア側の代表と12日、緊張が高まった昨夏以来、初めて交渉を行ったことを明かし、「信頼醸成のため今後も交渉を続ける用意がある」と表明した。

 グルジアのサーカシビリ大統領が政権への参画や高度の自治を呼びかけていることについては「すでに我々は事実上独立しており、ナンセンスだ」と、あくまで独立を目指す考えを表明した。

 一方、先週末にブラウザ米国務次官補がアブハジアを訪れるなど米英独仏の仲介の動きについては「彼らは国連事務総長の友人と称しているが、現実はグルジアの友人であり信用できない」と述べた。

 ◇アブハジア独立問題

 黒海沿岸に面し、ロシア南部に接したグルジア北西部の「アブハジア自治共和国」が92年に主権を宣言。グルジアとの間で紛争状態になり、10万人が死亡し、94年に正式停戦した。先月20日、グルジア無人偵察機アブハジアで撃墜され「ロシアの戦闘機が撃墜した」とするグルジアと全面否定するロシアが武力行使をちらつかせ対立している。

アブハジアではコソボとは反対にロシアが独立派、NATOが独立反対派となっているようですね。
アブハジア>ロシアの部隊増派方針にNATOが懸念表明
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080502/1209699755
民族自決はできるだけ認めた方が良いのかなとは思いますが。