タリバン、アフガニスタン南部集落を占拠 脱獄のタリバンの仕業か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080617-00000924-san-int


 【バンコク=菅沢崇】アフガニスタン南部のカンダハル近郊で15日夜、イスラム原理主義勢力タリバンの戦闘員が、複数の集落を占拠した。同国政府軍をはじめ北大西洋条約機構NATO)軍が周辺を包囲しているが、先に発生したカンダハルの刑務所襲撃に続き、タリバンの攻勢による緊張が高まっている。

 AP通信によると、占拠されたのは、カンダハル北東のアルガンダブ地区の数カ所の村で、タリバン約500人が襲撃した。集落の居住者はほとんどが避難したとみられるが、アルガンダブ地区の政府職員によると、同地区西部はほぼ全域がタリバンに占拠され、戦闘員が豊富な果樹の陰に身を潜めている。地雷も埋設したとしているという。

 カンダハルでは13日夜、タリバン勢力による約30分間にわたる急襲の末、タリバン390人を含む受刑者870人以上が脱走。集落の占拠が脱獄と関連しているかどうかは現在判明していないが、改めて一向に回復しない同国の治安の現状を見せつけた。

 カルザイ大統領は刑務所襲撃事件の翌日、隣国のパキスタンから流入するタリバンに対し、パキスタン側の対応が十分でないとして「国境を越えて軍によって制圧を図ることも辞さない」と述べ、限界にきている不満を表明。大統領支持派が多数を占めるアフガニスタン東部の一部地域では、大統領発言を支持してパキスタン政府への抗議デモも起き始めている。

 駐留米軍などの混成部隊は15日までの2日間で南部のへルマンド、ザブール両州でタリバン兵35人を掃討するなど、作戦を強化しているが、政府は南部と東部の多くで治安を掌握できていない。こうしたなか、パリで12日から行われたアフガニスタン支援会議では、各国から支援表明の継続が相次いだが、これまでの拠出の実態は、表明額の6割程度にとどまっており、同国の復興は容易ではないことを印象づけている。

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タリバンが刑務所襲撃、1100人が脱走…アフガン
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080615/1213537947
では、脱走したタリバンの人数は出てませんでしたが、390人だったということで。ともかくアフガニスタンの情勢は悪いようです。