中国石油天然ガス集団、ミャンマーから調達 雲南省までパイプライン整備

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080626-00000013-fsi-bus_all

 中国国有石油大手、中国石油天然ガス集団(CNPC)がミャンマーから天然ガスを調達する。ベンガル湾ミャンマー沖合で2つのガス田を開発している韓国の大宇インターナショナルやインド国営天然ガス公社などの国際共同事業体は25日までに、2012年に産出を開始する天然ガスをCNPCに供給する覚書を締結した。ミャンマーと国境を接する中国の雲南省までパイプラインで天然ガスを送る方式が有力とみられる。

 ミャンマー沖合でガス田を開発している国際共同事業体の出資比率は大宇が51%、韓国ガス公社が8・5%で、インド国営石油天然ガス公社(ONGC)が17%、インドガス公社(GAIL)が8・5%となっている。ミャンマー側からは石油ガス公社が15%出資している。共同事業体では同ガス田の25年間の操業で約100億ドル(約1兆700億円)以上の利益を確保できると試算している。

 同ガス田には、国外での資源開発を強化している韓国とともに、国内の需要増への対応が急務となっているインドが参加したのが特徴。天然ガスはインドやタイなども輸入をもくろんでいたが、市場関係者はミャンマーによる政治的な判断で、まず中国への正式供給が決まったと見ている。

 ミャンマーへの投資に関しては、軍政による人権問題などから欧米諸国の投資は限定的だが、中国の国営石油会社は障壁なしに積極的に資源開発に乗り出している。人口13億人のエネルギー需要増に対応するため資源確保に躍起になっている中国にとって、国境を接するミャンマーは重要な開発地。同時にミャンマーへのパイプライン整備によっって、中東産石油をマラッカ海峡東シナ海を経ずしてミャンマー経由で中国内陸に吸い上げるインフラをもつことが可能になる。

 ミャンマー天然ガス埋蔵量は90兆立法フィート、原油埋蔵量で32億バレルを発見している。外貨を稼ぎたいミャンマーと資源確保を狙う中国の思惑が一致している。中国の共産党政権によるミャンマー軍政への影響力も強まることになりそうだ。(坂本一之)

確かにミャンマーは中国に接してますからね。しかもミャンマーの政治情勢を考えたら、中国ぐらいしか手が出ないのかもしれません。損得勘定はよく分かりませんが、中国は西気東輸もやりましたしね。