<グルジア>露との和平会議物別れ+ロシアはどこから撤退するべきなのか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081016-00000041-mai-int

 【ジュネーブ澤田克己】ジュネーブで15日開かれたグルジア紛争をめぐる国際会議に出席したフリード米国務次官補は会議後に会見し、会議が実質的な内容に入れないまま閉幕したことを明らかにした。当事国のロシアとグルジアの代表が8月の紛争後初の直接対話に臨む場だったが、両国代表は会議場で同席すらしなかったという。

 参加各国・機関は次回会議を11月18日にジュネーブで開くことには合意したが、ロシアとグルジアの溝は深く、予定通りの開催を危ぶむ声も出ている。

 会議で問題となったのは、グルジアからの独立を主張している南オセチアアブハジアの代表に「国家代表」として参加資格を認めるかどうか。ロシアは両地域を「独立国」と認めて会議への参加を要求し、グルジアは強硬に反対した。

 フリード次官補の説明によると、午前10時の全体会議に両地域が招かれなかったため、まずロシアが欠席。その後、同11時から開かれた非公式協議には両地域の代表も「個人」として参加を認められ、ロシアも出席したが、今度はグルジアが欠席した。両地域の代表は、非公式協議を途中で退席したという。

 次官補は「両地域は国家代表団として扱われることを今後の協議に出席する前提条件としているが、これはロシア以外には受け入れられない要求だ」と言明。ロシアに両地域の説得を求めるとともに、仲介役の欧州連合(EU)が次回協議までに妥協点を探ることへの期待を表明した。

 会議は、EUと国連、全欧安保協力機構(OSCE)が主催。ロシアのカラシン外務次官とグルジアのワシャズ外務次官らが参加した。

【関連ニュース】
グルジア紛争:和平に向け初の国際会議 冒頭から紛糾
グルジア:開戦責任問う声強まる 反露結束に亀裂
南オセチア独立派政府:首相に北オセチア高官を指名
旧ソ連各国:露、米、EUが資源争奪戦…外交攻勢激化
グルジア:日本支援のトラクター22台盗難

話合いの前にまずロシアは本当に停戦合意通りに撤退してるんでしょうか。

一週間程前の記事ですが、
ロシア軍、完全撤退せず=グルジアが非難
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000194-jij-int

 【モスクワ10日時事】インタファクス通信によると、グルジアのトケシェラシビリ外相は10日、ロシア軍が南オセチア自治州周辺からの撤退義務を完全には履行していないと非難した。訪問先のエストニアで語った。

 同外相は、南オセチアアブハジア自治共和国周辺の「緩衝地帯」からロシア軍が撤退をほぼ完了したことを認めながらも、「南オセチア周辺の幾つかの地点になおロシア部隊がとどまっている」と指摘。軍事衝突が始まる前の8月6日のラインまで戻るようロシアに要求した。

【関連ニュース】
・〔写真特集〕ロシア軍グルジア侵攻
国連グルジア監視団の任務延長=安保理
・ロシアとグルジアに食い違い=南オセチア周辺からの軍撤退で
・ロシア軍が撤退完了=南オセチア周辺から-グルジア
・ロシア軍、検問所撤去を開始=南オセチア周辺の緩衝地帯-グルジア

とありました。軍事衝突が始まる前のラインまで戻るという点で合意したという事は、多くの人が覚えていると思うのですが、じゃぁ何日に軍事衝突したかと言うと、
2008/08/07
グルジア南オセチアで独立派勢力と治安部隊が交戦
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080807/1218122387
と7日にエントリ作りましたが、その前に
2008/08/02
グルジアと南オセチヤ境界で銃撃、自治州側兵士6人が死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080802-00000031-yom-int

 【モスクワ=緒方賢一】インターファクス通信などによると、グルジアと同国からの分離独立を主張する南オセチヤ自治州の境界地域で、1日夕から2日朝にかけてグルジア軍と自治州独自部隊の間で銃撃戦があり自治州側の兵士ら6人が死亡、15人が負傷した。

 グルジア側では4人が負傷した。

 グルジア軍幹部は2日、ロシア軍兵士が銃撃戦に加わった可能性があると主張し、ロシアが強く反発した。

 ロシアは南オセチヤ自治州に平和維持部隊を駐留させ独立派勢力の後ろ盾となっている。

と衝突は起こってるんですよね。

細かいことをと思うかもしれませんが、
グルジア問題、アブハジアの方が危ないと思ったが、南オセチアに火がつくとは。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080809/1218268768
に書いたように4月くらいから軍隊の動きはあったようですから、このほんの数日の間にも軍隊の動きがあったのではないかと思うと同時に、この問題をグルジアが攻め込んだからグルジアが悪と決め付けてしまう人も多いようですが、いつどっちが軍事行動を始め紛争が始まったのかという問題につながると思うんですよね。

まぁあえてその辺をあいまいにする事でやっと和平合意に達したという可能性もあるのですが、ロシアでさえ独立を認めていなかった、南オセチア自治州で、ロシア軍とグルジア軍が戦闘になった原因をグルジアだけに押し付けてしまうのは、酷だと思います。

新聞報道によると南オセチア自治州の紛争にロシアが参加したと言う報道は8月8日からですが、この日を紛争の開始日として良いのか。いろんな報道から、○日と明記しているものをピックアップしてみました。

毎日新聞
<ロシア>18日グルジアから撤退開始…仏大統領に伝える
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080817-00000052-mai-int

 【モスクワ大木俊治】ロシアのメドベージェフ大統領は17日、欧州連合(EU)議長国フランスのサルコジ大統領と電話協議し、グルジア南オセチア紛争に軍事介入したロシア軍が18日に撤退を開始すると伝えた。ロシア大統領府が明らかにした。

 メドベージェフ大統領は16日に和平合意文書に署名したが、ロシア軍はグルジア中部ゴリなどで駐留を継続。欧米は即時撤退を求めていた。ロシア軍の撤退が完了すれば、軍事衝突開始(8日)前の状態に戻り、和平に向けた一歩となる。

 ただ、それ以前から南オセチア自治州に駐留していたロシア平和維持軍はそのまま残る。合意文書は「国際的なメカニズムの導入までロシア平和維持軍が追加的な安全措置を履行する」と規定。報道によるとロシア軍は同自治州内とその周辺10キロ以内でパトロール活動を行うことができ、グルジア側との摩擦も予想される

【関連ニュース】
グルジア:「和平合意」ロシアも署名…即時撤退に応じず
グルジア:停戦監視体制の構築が課題に
グルジア:ロシアの迫害停止を…国際司法裁判所に申請
グルジア:露がクラスター爆弾使用…記者ら11人死亡
露大統領:独首相と会談 グルジア情勢で主張平行線

グルジア>和平合意のあいまいさが原因 露軍撤退で対立
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080825-00000023-mai-int

 【モスクワ杉尾直哉】ロシア軍のグルジアからの撤退が完了したかどうかをめぐり、ロシアと欧米諸国との対立が深まっている背景には、サルコジ仏大統領の仲介で、ロシアとグルジアが16日までに署名した6項目の和平合意文書のあいまいさがある。ロシアがグルジア側に食い込む形で設定し、ロシア軍が平和維持部隊として駐留を続けている「緩衝地帯」の扱いを巡って、ロシアと欧米に合意文書の解釈の違いが生じているためだ。

 和平合意の第5項では、「ロシア軍は戦闘勃発(ぼっぱつ)前の地点まで撤退しなければならない。国際的なメカニズムが導入されるまで、ロシアは追加的な安全保障の措置を取る」と規定されている。欧米諸国は、8日の紛争勃発(ぼっぱつ)前の地点へのロシア軍の撤退を期待していたが、ロシア側は、「追加的安保措置」を根拠に南オセチアの周辺に緩衝地帯を設け、その中に平和維持部隊を残している。

 サルコジ大統領は23日、メドベージェフ・ロシア大統領との電話協議で、緩衝地帯の全欧安保協力機構(OSCE)への権限委譲を求めたが、合意に至らなかった。

 国際的に権威のあるシンクタンク「国際危機グループ」(ICG、本部・ブリュッセル)は22日に出した報告書で、ロシアが合意文書の「抜け穴」を利用して、長期間グルジア領を支配し続ける可能性を指摘する。だが、いったん合意した和平の解釈を巡り、ロシア側が譲歩するのは難しい情勢だ。ロシアは、「先に侵略を行ったグルジア側に平和維持活動を行う道義的権利はない」(ノゴビツィン露軍参謀次長)として、南オセチアの平和維持をロシア軍のみで行う構えだ。緩衝地帯を設けたことについても参謀次長は「グルジア側とは一切協議していない」と述べ、ロシア側が一方的に設置したことを明らかにした。

 グルジアのサーカシビリ大統領を「ジェノサイド(大虐殺)を行ったファシスト」と批判するロシアは、同政権を交渉相手とみなしていない。一方的な緩衝地帯の設置もグルジアに対する根深い不信感が背景にある。和平合意はグルジアとロシアの直接交渉が行われないまま結ばれたが、両国間の交渉の実現は今後も難しく、ロシアと、グルジア寄りの欧米諸国との対立も深まりそうだ。

【関連ニュース】
グルジア紛争:「緩衝地帯」巡り欧米とロシアの対立強まる
グルジア:「戦時状態」さらに15日間延長 議会が承認
グルジア:「戦時状態」宣言を15日間延長
グルジア紛争:ソチ五輪再考も…対露圧力でシンクタンク
ロシア:軍参謀次長が欧米の批判に反論 グルジア紛争

(和平後のロシア軍の配置について双方の意見は
グルジア内のロシア軍の展開について、双方の主張。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080827/1219856969
にまとめました。)

グルジア>ロシア軍、緩衝地帯から撤退
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081008-00000119-mai-int

 【トビリシ小谷守彦】グルジア紛争後に同国に駐留を続けていたロシア軍は8日、南オセチアアブハジアの両地域の周縁部に設置した緩衝地帯から撤退を始めた。メドベージェフ露大統領は同日、訪問先の仏エビアンで、同日中の撤退完了を言明。インタファクス通信によると、欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表は同日、グルジアに派遣されたEUの監視団がロシア軍が撤退していることを確認したとして歓迎を表明した。

 EUとの合意では、今月10日が撤退期限だった。

 南オセチアと隣接する緩衝地帯に駐留するロシア軍司令官は、全6カ所に設けた検問所を撤去したことを明らかにした。またロイター通信によると、すでにロシア軍が撤退した一部地域では、グルジア人警察官がパトロールを始めた。同通信によると、グルジア西部でも50〜60台のロシア軍車両が駐留地を出発し、アブハジア側へ移動した。

 ロシア軍はグルジア領内からの撤退を進める一方で、同国からの独立を宣言した南オセチアアブハジアの駐留軍を8月8日の紛争開始前に比べ倍増させる方針を表明している。

【関連ニュース】
グルジア:露軍侵攻2カ月 略奪の跡生々しく…緩衝地帯
クラスター爆弾:EUがロシア、グルジアに不発弾処理要請
独露関係:エネルギー協力に再着手 天然ガス共同開発へ
ロシア:南オセチアの爆発はテロ グルジアは関与否定
南オセチア:自動車爆発でロシア兵ら7人死亡

グルジア関係のロシア軍配置についても、このエントリ内で後でまとめたいと思います。

ロシア軍、完全撤退せず=グルジアが非難
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000194-jij-int

 【モスクワ10日時事】インタファクス通信によると、グルジアのトケシェラシビリ外相は10日、ロシア軍が南オセチア自治州周辺からの撤退義務を完全には履行していないと非難した。訪問先のエストニアで語った。

 同外相は南オセチアアブハジア自治共和国周辺の「緩衝地帯」からロシア軍が撤退をほぼ完了したことを認めながらも、「南オセチア周辺の幾つかの地点になおロシア部隊がとどまっている」と指摘。軍事衝突が始まる前の8月6日のラインまで戻るようロシアに要求した。

【関連ニュース】
・〔写真特集〕ロシア軍グルジア侵攻
国連グルジア監視団の任務延長=安保理
・ロシアとグルジアに食い違い=南オセチア周辺からの軍撤退で
・ロシア軍が撤退完了=南オセチア周辺から-グルジア
・ロシア軍、検問所撤去を開始=南オセチア周辺の緩衝地帯-グルジア

って苦労して探したんですが、これしか見つからなかったー。毎日新聞は8日、グルジアの政治家は7日に紛争が開始したと主張してるようですね。

で、軍の配備ですが、上で挙げた
グルジア内のロシア軍の展開について、双方の主張。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080827/1219856969
以降は、

グルジア>露軍の増派を非難「撤退合意に違反」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080910-00000036-mai-int

9日深夜、トビリシの民放ニュース番組に生出演し、ロシア軍の増派を非難するグルジアのトケシェラシビリ外相=同テレビより、杉尾直哉撮影

 【トビリシ杉尾直哉】ロシアが9日、グルジア南オセチア自治州アブハジア自治共和国への駐留軍増派と新たな軍事基地の設置を決めたことで、紛争終結へ向けた道筋に暗雲が垂れ込めている。グルジアは9日、ロシアと欧州連合(EU)の撤退合意に「違反する」と非難。「グルジアの主権保全」で一致する欧米諸国からの反発も必至の情勢だ。

 グルジアのトケシェラシビリ外相は9日夜、民放ニュース番組で「増派は(8月中旬の)和平合意と、8日に合意した(露軍撤退の)文書のいずれにも違反する」と述べ、ロシアを強く非難した。グルジアにとって、自国領とみなす南オセチアアブハジア両地域へのロシア軍の基地進出は到底容認できない。

 ロシアは両地域の兵士を各3800人まで増派する計画を明らかにしたが、「アブハジア南オセチアの指導層からの軍事的支援要請」(ラブロフ外相)を根拠にしている。平和維持活動にとどまらず、両地域の本格防衛を想定している模様だ。トビリシの外交専門家の間では、今後、両地域のロシア軍基地が恒久化され、戦車やミサイルなどの兵器が配備される可能性を懸念する声が出ている。

 来月15日にジュネーブで両地域に関する国際会議が開かれるが、紛糾する可能性が高い。

 ロシア軍が一部の検問所から撤退を始めたとの報道もあるが、グルジアの民放テレビによると、グルジア中部ゴリ周辺のロシア軍の検問所などで、以前はなかったコンクリートの障害物で警備が強化され、撤退の様子はないという。

 ロシア軍は、8月7日の紛争開始前まではアブハジアに3000人、南オセチアに500人の平和維持部隊を駐留させていた。8月の紛争で、ロシア軍は両地域をはみ出してグルジア内部に駐留したが、8日の合意で、約1カ月後までに以前の状態に戻すことになった。

【関連ニュース】
国防総省グルジア軍再建に向け評価チーム派遣へ
ウクライナ:「欧州国家」と位置付け EUと首脳会議
ロシア:南オセチアアブハジアと外交関係樹立
ウクライナ:親欧米政権崩壊の危機…大統領と首相が確執
グルジア:露撤退計画を承認 地位問題は平行線…EU会談

南オセチアアブハジア 露、分離政権と国交 帰属問題の長期化必至
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080909-00000122-san-int

 【モスクワ=遠藤良介】グルジア紛争をめぐり、ロシア外務省は9日、先に独立を承認したグルジア南オセチア自治州アブハジア自治共和国の分離派政権と同日、外交関係を樹立する公式文書を交換すると発表した。ロシアは8日、紛争の調停役を務める欧州連合(EU)議長国、フランスのサルコジ大統領との間で、両地域を除くグルジア領から1カ月以内に部隊を撤退させることで合意したばかり。ロシアは両地域の「独立」を盾に部隊を駐留させ続けるものとみられ、紛争解決に向けた前途には暗雲が漂ったままだ。

 サルコジ大統領は8日、モスクワに次いでグルジアの首都トビリシを訪問し、同国のサーカシビリ大統領と会談。サーカシビリ大統領は仏露首脳会談の合意内容について「前進だ」と評価しながらも、アブハジア南オセチアが「固有の領土」であることを改めて強調し、「グルジアが主権と領土の一部を放棄することはあり得ない」と述べた。

 ロシアは8月12日、「部隊を紛争開始前の位置まで撤退させる」ことを柱とする「和平6原則」に調印したが、その後もグルジア中部まで軍を侵攻させ続け、国際社会の非難を浴びている。今回の仏露会談はロシアに和平6原則の履行を促すのが目的だったものの、アブハジア南オセチアでのロシア軍の展開については言及されなかった。

 紛争発生後、70億〜100億ドルにのぼる欧米資金が逃避したとされるロシアでは、株価とルーブル通貨が急落するなど経済状況の悪化が進んでいる。ロシアが独立派地域以外からの撤退で妥協した背景には、欧米との関係をさらに悪化させるのは得策でないとの判断があった可能性もある。

 とはいえ、アブハジア南オセチアについては軍事支援も行って事実上の併合へと突き進む方針は変えておらず、天然ガス供給の3分の1をロシアに頼る欧州の出方をうかがっているようだ。サルコジ仏大統領は「EUは両地域の問題を国際的に認められたグルジア国境の枠内で解決することを支持する。いかなる国にも国連加盟国の国境を見直す権利はない」としており、紛争は両地域の帰属問題をめぐって長期化が避けられない情勢だ。

                   ◇

【露・EU合意文書要旨】

 一、ロシア軍部隊は、南オセチア自治州アブハジア自治共和国の周辺地帯で10月1日までに実施されるEUの200人を含む国際監視団の展開後10日以内に、同地帯から完全に撤退

 一、ロシアは1週間以内に(グルジア西部の港湾都市)ポチとセナキの間に設置されている5カ所の監視所を撤去。

 一、グルジア軍部隊は10月1日までに(紛争前の)元の配置に戻る

 一、南オセチア情勢をめぐる国際協議を10月15日からジュネーブで開始。

 一、この協議では、当該地域の安全保障、避難民への対応などを協議。

【関連記事】
・紛争の長期化、避けられず グルジア紛争一カ月
・独立派地域「人工的問題」露、統制手段として活用
・欧米見限ればグルジアは死活問題 開戦の失策、脆弱な経済
グルジア紛争めぐり協調と苦悩の欧州
・EU、国際的調査と監視団派遣で一致 グルジア紛争

これよく見ると同地帯南オセチアアブハジアを含むのかどうか微妙な表現ですね。調べたいですけど、今日中に出来るかどうか。

グルジア、境界を特殊部隊で警備 警官射殺相次ぎ
http://www.asahi.com/international/update/0914/TKY200809140140.html
2008年9月14日19時32分

 【トビリシ=喜田尚】ロシアがグルジアからの独立を承認した南オセチア自治州アブハジア自治共和国の境界付近で、グルジアの警察官が射殺される事件が相次ぎ、同国内務省は13日、付近の警備を警察から武装した特殊部隊に切り替えることを明らかにした。ロシア側が反発する可能性が高く、欧州連合(EU)による10月の停戦監視員の展開を前に、現場の緊張が高まっている。

 グルジア内務省によると13日午後、西部のガンムフリ村にあるアブハジアとの境界線検問所で、警察官が何者かに撃たれ、病院への搬送中に死亡した。境界ではアブハジア分離派政府とロシアの平和維持部隊の検問所の手前に、グルジア警察が別の検問所を設けており、銃弾は前者の方向から飛んできたという。

 南オセチアと中部ゴリ市の間にあるカラレティ村の近くでも、10日に警察官が頭などを撃たれて死亡。政府は付近に検問所を設けるロシア部隊が発砲したとして、「停戦合意違反だ」と強く批判していた。

 内務省によると、特殊部隊の配置はメラビシビリ内相が決定した。同省所属の特殊部隊は、正式には軍ではないものの重武装だ。ロシアと結んだ6項目の合意では「軍は武力衝突前の常駐地点に帰還する」とされている

 ロシア部隊は港湾都市ポチなどグルジア西部地方から13日朝に撤退したばかり。双方の事件について、ロシア軍やアブハジア南オセチア両地域の分離派政府は強く関与を否定している。

グルジアの2地域を除いて撤退方針、ロシア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081002-00000518-san-int

 【モスクワ=遠藤良介】グルジア紛争の戦闘終結後もロシア軍がグルジア領での駐留を続けている問題で、ロシアのメドベージェフ大統領は1日、「(部隊を)今月10日の期限内にグルジア領から撤退させる」と表明した。サンクトペテルブルクでスペインのサパテロ首相と会談後、記者会見で語った。

 1日に欧州連合(EU)などの停戦監視団が活動を始めたのを受け、それから10日以内に撤退するとした和平合意の履行を確認した発言。ただ、ロシアはグルジア北部の分離派地域、アブハジア南オセチアについて、さきに両地域の独立を承認したことを盾に駐留を続ける方針だ。この点では「紛争開始前の位置まで部隊を撤退させる」とした8月当初の和平合意が反故(ほご)にされており、グルジアの領土保全を求める米国などが今後も反発を強めるのは必至だ。

【関連記事】
・【グルジア紛争】緩衝地帯から銃声 歓迎と不安入り交じる住民
・【グルジア紛争】欧州の停戦監視団が緩衝地帯入り
・「対テロ政策すべて仕切る」露外相、国連で米批判
・【主張】大統領選討論 経験と若さの差が見えた
・米露外相会談 グルジア以来初、根深い意見対立

グルジア>ロシア軍、緩衝地帯から撤退
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081008-00000119-mai-int

 【トビリシ小谷守彦】グルジア紛争後に同国に駐留を続けていたロシア軍は8日、南オセチアアブハジアの両地域の周縁部に設置した緩衝地帯から撤退を始めた。メドベージェフ露大統領は同日、訪問先の仏エビアンで、同日中の撤退完了を言明。インタファクス通信によると、欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表は同日、グルジアに派遣されたEUの監視団がロシア軍が撤退していることを確認したとして歓迎を表明した。

 EUとの合意では、今月10日が撤退期限だった。

 南オセチアと隣接する緩衝地帯に駐留するロシア軍司令官は、全6カ所に設けた検問所を撤去したことを明らかにした。またロイター通信によると、すでにロシア軍が撤退した一部地域では、グルジア人警察官がパトロールを始めた。同通信によると、グルジア西部でも50〜60台のロシア軍車両が駐留地を出発し、アブハジア側へ移動した。

 ロシア軍はグルジア領内からの撤退を進める一方で、同国からの独立を宣言した南オセチアアブハジアの駐留軍を8月8日の紛争開始前に比べ倍増させる方針を表明している。

【関連ニュース】
グルジア:露軍侵攻2カ月 略奪の跡生々しく…緩衝地帯
クラスター爆弾:EUがロシア、グルジアに不発弾処理要請
独露関係:エネルギー協力に再着手 天然ガス共同開発へ
ロシア:南オセチアの爆発はテロ グルジアは関与否定
南オセチア:自動車爆発でロシア兵ら7人死亡

EUは歓迎を表明という事は同地帯南オセチアアブハジアを含んでないのかもしれません。でもまだこの日は撤退期限前なので、歓迎してるだけかも知れません。

ロシアとグルジアに食い違い=南オセチア周辺からの軍撤退で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000002-jij-int

 【モスクワ9日時事】ロシア外務省のネステレンコ情報局長は9日、グルジア内の南オセチア自治州アブハジア自治共和国の周辺に設置されている「緩衝地帯」からロシア軍部隊が撤退を完了、欧州連合EU)の停戦監視団が同地帯全域を管理下に置いたと述べた。

 しかし、AFP通信によると、グルジア安全保障会議のロマイヤ書記は同日、南オセチア東部のアハルゴリ地区にロシア軍がとどまっていると非難。和平合意に盛り込まれた期限である10日までに撤退するよう要求した。

 アハルゴリは8月の軍事衝突前にグルジア側が実効支配していた地区。グルジア政府高官は「ロシア軍が期限までに撤退しなければ、和平合意違反になる」と警告した。撤退をめぐるロシアとグルジアの主張の食い違いが表面化した格好で、ロシア側の対応によっては火種が残りそうだ。

【関連ニュース】
・〔写真ニュース〕ロシア軍が撤退完了=グルジア
・〔写真特集〕ロシア軍グルジア侵攻
・ロシア軍が撤退完了=南オセチア周辺から-グルジア
・ロシア軍、検問所撤去を開始=南オセチア周辺の緩衝地帯-グルジア
南オセチアで爆弾テロ、7人死亡=独立派政府がグルジア非難

アハルゴリは調べてみましたが、情報が無い様で。

EUとロシアの意見の相違があるのかどうかGoogleで調べてみましたけど、よく分かりませんでした。
EUとロシア、2地域の独立承認巡り溝 国際会議
http://www.asahi.com/international/update/1015/TKY200810150352.html
という記事があったようなのですが、リンク先は
グルジアとロシア、深い溝 国際会議紛糾し仕切り直しに
という記事に代わっていました。EUの事が知りたいのに。

調べたところ、
ロシア軍、1ヵ月後にグルジア領撤退で合意 2地域除き
http://www.asahi.com/international/update/0908/TKY200809080335.html

2008年9月9日1時37分

 【モスクワ=国末憲人、星井麻紀】ロシアとグルジアの衝突を巡り、欧州連合(EU)議長国フランスのサルコジ大統領は8日、モスクワを訪問し、ロシアのメドベージェフ大統領と会談した。両大統領は、1カ月後にロシア軍を南オセチア自治州アブハジア自治共和国以外のグルジア領から撤退させることなどで合意。だが、ロシアが承認した両地域の独立についての立場は一致しなかった

 会見で両大統領は、8月に合意した基本原則(停戦合意)に追加し、
(1)グルジア武力行使をしないとの条件で、1週間以内にグルジア西部ポチとセナキ間の監視所を撤去する。1カ月後にロシア軍を両地域以外のグルジア領から撤退させる
(2)10月1日をめどに両地域周辺の緩衝地帯にEUの200人を含む停戦監視員を配置する
(3)10月15日をめどにジュネーブで両地域の安全保障に関する国際会議を開始する
――ことで合意、署名したと明らかにした。

 メドベージェフ氏は、ロシア軍のグルジア領からの撤退は、両地域周辺の緩衝地帯に国際的監視団を配置した後、10日以内と説明した。

 サルコジ氏は「信頼を得て、完全撤退の約束を得た。世界は冷戦に逆戻りしないし、その必要がないことも示し得た」と主張。仲介に自信を見せた。

 メドベージェフ氏は「独立の承認を巡る見解の違いはあるが、EUは私たちにとって建設的でカギとなるパートナーだ」と話した。

 両地域のグルジアからの独立をロシアが承認した問題についてサルコジ大統領は「合意できない。グルジアの国境を決めるのはロシアでない」とした。メドベージェフ大統領は「私たちは、最終的で戻ることの出来ない選択をした」と述べ、撤回する意思がないことを重ねて強調した。

 また、1日のEU緊急首脳会議で決まった「撤退がない限り戦略的パートナーの協議を延期する」という決定について、サルコジ大統領は「撤退の確約が得られた以上延期する理由はなくなった。EUとロシアはパートナーだ」と話し、予定通り開催する意向を示した。

 サルコジ氏は8日中にグルジアに移動し、サアカシュビリ大統領と会談。人道援助や復興支援の具体策についてEUの立場を伝える。

と合意できないまま、合意できる部分だけで署名したようですね。

ともかくロシア軍が南オセチアアブハジアから出て行くべきかどうかは、読んだ人の判断に任せるしかないですね。長文失礼しました。