コンゴ、停戦維持も緊張続く 国連関係者らが発言

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000003-cnn-int

(CNN) アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)の東部ゴマ近郊で政府軍と反政府勢力が交戦した問題で、複数の国連関係者は3日夜、停戦が維持されているものの、緊張は続いていると語った。

アラン・ドス国連事務総長特別代表は、ゴマ市内は平穏であり、大勢の人々が外出して仕事をしていると述べた。また、国連平和維持部隊の関係者は、数日前と比較して略奪や暴力行為が大幅に減少し、市内の治安が改善したと指摘。ただし別の国連関係者は、反政府勢力がゴマを包囲しているため、情勢が依然緊迫していると語った。ゴマ市内では反政府勢力の攻撃から3日経過した2日午後11時から午前5時まで、夜間外出禁止令が出された。

ツチ族のヌクンダ将軍が率いる反政府勢力、人民防衛国民会議(CNDP)は先月24日に東部で攻撃を開始し、29日に停戦を宣言した。同将軍は先日、英テレビ局チャンネル4に対し、治安や経済の安定などが対話で実現不可能な場合は「血を流す用意がある」と述べた。

潘基文国連事務総長はニューヨークで、ナイジェリアのオバサンジョ前大統領を特使に任命し、紛争の政治的解決を目指す方針を表明。コンゴのカビラ大統領とルワンダのカガメ大統領が、潘事務総長との会談に説教姿勢を示したことも明らかにした。会談は来週週明けにも行われる見通し。潘事務総長は、必要であればアフリカを訪問する意向にある。

コンゴは反政府勢力を支援しているとルワンダを非難しているが、ルワンダはこれを全面否定。潘事務総長によると、アフリカ連合AU)は地域サミット開催に向けて調整中という。

この日は医薬品や水が、国連車両12台でゴマ市内から反政府勢力の拠点に輸送された。反政府勢力の拠点に人道支援物資が運ばれたのは初めて。戦闘を逃れてゴマ市内に避難した大勢の住民はここ5日間何も口にしていないが、食糧が調達できるまであと1─2日かかる見通し。

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一応停戦は29日から維持されているようですが、コンゴが再び問題になっているようです。

EUも仲介に乗り出しているようで。
コンゴ戦闘激化 20万人避難、EU仲介
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081102-00000014-san-int

 【ロンドン支局】アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)東部で、反政府勢力と政府軍との戦闘が激化し、すでに20万人以上の避難民が出るなど緊張が高まっている。この地域は、ダイヤモンド、金、希少金属など豊富な地下資源に恵まれ、開発利権をめぐる要衝でもあり、欧州連合(EU)は、周辺諸国を巻き込んだ国際紛争の勃発(ぼっぱつ)を恐れ、仲介に乗り出した

 反政府勢力「人民防衛国民会議(CNDP)」はツチ族出身の元軍人、ヌクンダ将軍が率いており、今年1月に政府との停戦に合意。しかし、「ツチ族の保護」を名目に、同8月、戦闘を再開させた。

 コンゴ東部では、隣国ルワンダで1994年に起きた虐殺に関与し逃げ込んできたフツ族民兵化。ツチ族との間で軋轢(あつれき)が生じており、ヌクンダ将軍は「コンゴ政府軍はルワンダフツ族と共謀している」と非難。CNDPは中核都市ゴマの北方10キロの地点まで迫っている。

 フランス通信(AFP)によると、政府軍はすでにゴマから撤退、周辺地域で略奪行為や住民への暴行を行っているという。ゴマには国連部隊約800人が駐留しており、反政府勢力との衝突も懸念されている。

 仲介に乗り出したEUは10月31日、コンゴルワンダの両大統領がケニアで開かれる停戦交渉のための緊急会議に出席すると発表。EU議長国フランスのクシュネル外相と英国のミリバンド外相も1日、コンゴを訪問、EUが人道支援を行う方針を表明した。

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今年1月の停戦はこれ↓ですね。
コンゴで和平協定 政府と反政府組織
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080125/1201208641

今年8月の戦闘再開は記事見つかりませんでした。