【インド】ムンバイのテロ犯、デリーにも警告

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081202-00000103-nna-int

 ムンバイで起きた同時多発テロ事件で犯行声明を出した「デカン・ムジャヒディン」を名乗る組織が、デリーのインディラ・ガンジー国際空港と3つの主要鉄道駅でのテロを警告する内容の電子メールを警察当局に送っていたことが明らかになった。

 1日付タイムズ・オブ・インディアなどによると、デリーでは繁華街で3輪バイクに爆弾が仕掛けられる可能性が高いとの情報当局の分析を受け、警戒態勢が強化された。警察は空港周辺を中心に3輪バイク(オートリキシャ)に対する検問を実施している。ムンバイ、デリー両地区の鉄道駅、地下鉄駅でも厳戒態勢が敷かれた。

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ムンバイにも予告は出てたんですよね。

「テロの国産化」に危機感 インド連続爆破テロ
http://www.asahi.com/international/update/0914/TKY200809140163.html

2008年9月14日20時54分

 【ニューデリー=小暮哲夫】ニューデリーで13日に起きた連続爆破テロは、これまでインド国内のテロが敵対関係にある隣国パキスタンの主導とみられてきた中で、インド人のイスラム過激派が主体となって実行したとの見方が強まっている。犯行声明を出した「インディアン・ムジャヒディン(IM)」は、最近起きた複数のテロを実行した疑いも持たれており、テロリストの「国産化」に危機感が高まっている。

 IMは13日夜、地元報道機関に電子メールで犯行声明を送り、テロの理由を「国中にあるイスラム教徒への不公平と抑圧が招いた悲惨な結果」と説明し、首都に続く標的は商都ムンバイ(ボンベイ)と明言。このメール自体がムンバイ市内から送られたことが、捜査当局の調べで判明した。

 インドでは昨年11月に、北部ウッタルプラデシュ州の3都市の裁判所前で連続爆破テロがあり十数人が死亡。今年に入ってもテロが続き、5月に西部ジャイプールで約60人、7月に西部アーメダバードで約50人が死亡した。いずれのテロでも声明を出したのがIMだ。そして今回、ついに首都にもその手が及んだ。

 インドでは従来、テロはパキスタンによる関与が指摘されてきた。印パはカシミール地方の領有権を巡って対立しているが、軍事力で劣るパキスタンが情報機関を使って過激派を養成。インド国内を混乱させるためにテロを起こしているとの見立てだ。約200人の死者が出た06年のムンバイの列車爆破テロでも、警察は「パキスタンの情報機関が首謀した」と断定した。

 だが、7月のアーメダバードのテロ事件で警察が逮捕した容疑者19人は、全員がインド人。警察は、イスラム教徒の組織「インド学生イスラム運動(SIMI)」の強硬派がIMと名乗って計画、実行したとしており、パキスタン側の関与は裏付けられていない。昨年来のテロは、いずれもこのグループの犯行との見方が強まっている。

しかしずっと警戒態勢をしいているのも無理でしょうし難しいんでしょうね。