タイ内閣、論功人事露骨 外相にPADアドバイザー

http://www.asahi.com/international/update/1219/TKY200812190391.html

2008年12月19日23時36分

 【バンコク=柴田直治】タイのアピシット首相は19日、新内閣の閣僚名簿をプミポン国王に提出した。外相には、民主主義市民連合(PAD)のアドバイザーとして空港占拠を正当化する演説を繰り返したカシット元駐米大使を起用。今回の政権交代劇を主導したアヌポン陸軍司令官と親しいプラウィット元陸軍司令官を国防相に選ぶなど露骨な論功行賞人事となった。

 解党されたタクシン元首相派の国民の力党(PPP)を割って民主党中心の政権に乗り換えたネウイン元首相府相派には4閣僚を割り振って厚遇。なかでもソムチャイ政権崩壊後に暫定首相を務め、タクシン派による下院の解散を防いだチャワラット前副首相は内相に起用された。同時に解党された国民党に属し、他の中小政党とともにいち早く民主党への合流を表明したサナン前副首相はそのまま副首相ポストに横滑りした。民主党で他党や軍との折衝を引き受けたステープ幹事長も副首相に就任する。

 駐日大使も務めたカシット氏は、PADが5月に活動を再開して以来、連日のようにステージに立ち、タクシン元首相の外交旅券を剥奪(はくだつ)しない外務省を批判。空港占拠については「抗議活動に新しい境地を開いた」と絶賛していた。

といってもここら辺の名前は、今までの報道からはほとんど見つけられませんでした。

アヌポン陸軍司令官は
タイ陸軍は政局に介入せず、争いは法によって解決すべき=司令官
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080602/1212416980
と言っていた人ですね。

アピシット首相にかんしては
<タイ・アピシット新首相>どんな人? 端正な顔立ち、オックスフォード首席…英国生まれ「優等生」 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000014-maiall-int

 映画俳優のような端正な顔立ち。英オックスフォード大を首席で卒業し、経済学修士を取得した華やかな学歴。特に都市部の女性の間で人気が高い。タイで最も伝統ある政党、民主党が「タイ政治を担うエース」として期待をかける若き指導者だ。

 英国生まれで愛称は「マーク」。両親ともに医者の裕福なバンコクの家庭に育ち、スラム地区でボランティア活動に取り組むなど青年時代から政治・社会的意識が旺盛だった。大学講師などを経て、「腐敗したタイ政治を変えたい」と92年の総選挙で民主党から立候補し、27歳の若さで下院議員に当選した。

 民主党チュアン政権下で首相府相や副党首などを歴任し、党内のエリートコースを歩んできた。タクシン派政党に大敗した05年2月の総選挙後、「切り札」として党首に選出された。

 タイ語でも英語でもそつのない語りぶりで外交上手。一方、受け答えが優等生的でおもしろみに欠ける面もあり、「指導力、決断力はまだ不足している」とも評される。

 趣味はサッカー観戦で、自らもボールをける。特に英プレミアリーグには詳しく、「解説ができる」といわれるほど。チュラロンコン大学講師で歯科医のピンペン夫人との間に1女、1男がいる。【バンコク藤田悟】

とありました。

ネウィン氏に関しては
「普通のタイ国民になりたい」タクシン元首相、法廷闘争に専念
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080228-OYT1T00787.htm

 【バンコク=田原徳容】軍事クーデターで放逐され約1年5か月ぶりに帰国したタイのタクシン元首相(58)は28日、首都バンコクのホテルで記者会見し、「政治には二度とかかわらない。普通のタイ国民になりたい」と政界引退を強調した。

 同氏は同日、汚職防止法違反容疑で逮捕されたが、最高裁判所などで計900万バーツ(約3000万円)の保釈保証金を納め、保釈された。同氏は無罪を主張しており、当面は法廷闘争に専念する構えだ。

 タクシン氏は妻子4人と会見に臨み、「タイを愛しており、タイで家族と過ごしたかった」と心情を吐露。「今後は慈善事業やスポーツ、教育の分野で貢献したい」と述べた。一方で、会見には、国外亡命状態にあった同氏の法律顧問を務めたノパドン外相や、首相時代のタクシン氏を支えたネウィン元首相府相らが同席し、タクシン氏の政治的影響力が依然として強いことをうかがわせた。

 最高裁は、3月12日に同法違反事件の初公判開廷を決定。同氏のスポークスマンは、「(タクシン氏は)公判期日までスケジュールはない。国内外の移動も、政治家への接触もない」と説明したが、報道陣からは政界復帰をめぐる質問が相次ぎ、「本人がないと言ったはずだ」と声を荒らげる場面もあった。
(2008年2月28日23時45分 読売新聞)

とあったのを最後に他は見つかりませんでした。

チャワラット氏は
新首相、8日の臨時国会で選出=チャワラット氏が暫定首相に−タイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081203-00000182-jij-int

 【バンコク3日時事】タイ暫定政府は3日、臨時閣議を開き、ソムチャイ前首相の失職に伴い、チャワラット前副首相を暫定首相に指名した。さらに、8日の臨時国会で新首相を選ぶ方針も決めた。ソムチャイ前政権の最大与党で、憲法裁判所から違憲判決を受け解党された旧国民の力党は、首相候補選定に向け協議を進めた。

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とあったぐらいです。