アジアのパワーバランス「中国へ傾斜」 9カ国識者調査

http://www.asahi.com/international/update/0212/TKY200902120314.html

2009年2月13日6時17分

 【ワシントン=加藤洋一】10年後のアジアの姿をさぐる9カ国識者アンケートを米国の有力シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)と朝日新聞などが実施した。パワーバランスは中国に傾くと予測する一方で、「東アジア共同体」への支持は広く共有されていることが分かった。

 調査は、昨秋から年末に日米のほか、中国、韓国、豪州、インド、インドネシアシンガポール、タイの計9カ国で実施。在野の外交専門家計313人から回答を得た。

 10年後の「最も強大な国」は中国が65.5%でトップ「自国にとって最重要国」も59%で1位。一方「最大の脅威」でも38%で最多となり、評価と不安の入り交じった展望が浮き彫りになった。

 米国については、引き続き地域秩序の維持で主要な役割を果たすとの見方が強い。

 多国間の地域枠組みである東アジア共同体」の構想には81%が賛同。大枠合意はすでにできている

 ただ具体的な役割については「信頼と相互理解の促進」など、比較的緩やかな関与と連携への関心が高い。実際の課題処理では、それぞれの国や、地球規模の国際組織により大きな信頼を置く。

 05年に東アジアサミットが米国抜きで発足すると米は懸念をあらわにした。だが調査の結果、米国排除の空気はあまりなかった。米豪印ロなど域外国をどこまで含めるかで、東アジア諸国の足並みはそろっていない。

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最後の一節朝日新聞的には、アメリカ抜きでやるのが当然だろうという気持ちの表れでしょうか。

アジアサミット時の毎日新聞では
2005/12
東アジアサミット:クアラルンプール宣言を採択し、閉幕
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20051215k0000m030069000c.html

 【クアラルンプール山下修毅】マレーシアのクアラルンプールで開かれた第1回東アジアサミットは14日午後、東アジア共同体構築を目指した「クアラルンプール宣言」を採択し、閉幕した。会議で、小泉純一郎首相は「共通の課題について戦略的、大局的な観点から積極的に議論したい」とサミット参加「16カ国」の枠組みで議論する意義を強調した。各首脳はサミットを毎年開催することで合意。次回は来年12月13日にフィリピンのセブ島で開く。

 会議では、議長国マレーシアのアブドラ首相に続き、すべての首脳が発言。議長招待のロシアのプーチン大統領も開会式で演説した。小泉首相は「(サミットを)単なる対話の場でなく、具体的な協力の枠組みに進化させていけば、参加国の一体感が高まる」と述べ、海賊対策とエネルギー問題での協力を挙げた。

 一方、中国の温家宝首相は「東アジア協力は透明性と開放性を保つことを支持する」と述べ、米国の警戒感に配慮して、東アジア協力の「開放性」を強調した。ただ東アジア共同体の構築は、東南アジア諸国連合ASEAN)プラス3(日中韓)が主導すべきだとの立場から、サミット演説では「共同体」という表現は使わなかった

 各首脳は、ASEANプラス3とサミットとの役割分担についても議論したが、合意には至らなかった。サミットへの新規参加を希望しているロシアの取り扱いも議論され、来年4月にインドネシアで開くASEAN外相会議で協議することを決めた。次回から参加が承認される見通しだ。

 また鳥インフルエンザ対策についての宣言が採択された。マレーシアのアブドラ首相は、議長声明を発表した。

毎日新聞 2005年12月14日 19時53分

とありますね深いことは分かりませんけど。

追記:
信頼度、日本が米中上回る 世界16カ国の世論調査
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070530/1180535656
とかもありましたけどね。