<コソボ>独立1年…向上しない市民生活 無法状態の地域も

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090216-00000087-mai-int

 【プリシュティナ中尾卓司】コソボは17日、セルビアから独立を宣言してから1年を迎える。コソボ人で構成される「コソボ治安部隊」が発足し、米国や欧州など主要18カ国の大使館開設が進むなど、防衛や外交の面でも新生国家の体制を整えつつある。しかし失業率は40%を超えるなど人々の生活は向上せず「独立後も暮らしはよくならない。期待が膨らんだ分、失望は大きい」と落胆の声も漏れている。

 多数派アルバニア人セルビア系住民がイバ川をはさんで分かれて住む北部ミトロビツァ。民族分断を象徴する町で、民族間の交流を促進する地元住民団体「コミュニティー建設ミトロビツァ(CBM)」のバルデータ・イドリズィ代表は「生活を取り巻く環境は悪くなる一方だ」と表情をくもらせた。

 今もたまに爆発騒ぎが起こる。1月初めにセルビア系住民が住む北側で、アルバニア系住民が営む店舗2戸が火災に遭った。消火に当たった消防士3人が負傷し「爆弾による火災」との憶測が広がった。ナンバープレートがない乗用車が公道を走り、銃や麻薬の密輸など組織犯罪が横行する。イドリズィ代表は「民族対立は関係ない。北側では、司法の空白による無法状態が続いている」と嘆く。

 双方を隔てる橋を人々が頻繁に行き交うようになった。しかし、治安維持は、北大西洋条約機構NATO)軍のコソボ駐留部隊に頼り、民族衝突が繰り返されないように警戒を続けている。国際社会からの支援の担い手は、国連から欧州連合(EU)に移ったものの、セルビアやロシアはコソボ独立を承認せず、形式上は国連暫定統治が続いたままだ。

 コソボのサチ首相は12日、自治体関係者を前に「コソボ独立が、だれかの脅威になることがあってはならない」と強調し、セルビア系を含めた多民族国家としての結束を呼びかけた。しかし、セルビアのタディッチ大統領は14日、セルビア北部ノビサドで「コソボの独立を認めない。セルビアは、コソボに住むわが同胞の権利を守る」と語った。

 【ことば】コソボ紛争と独立

 旧ユーゴ連邦セルビア共和国コソボ自治州が独立を求めてセルビア軍に抵抗。NATO軍が99年に空爆を実施後、国連の暫定統治下に置かれた。アハティサーリ国連特使が07年、「国際社会の監視下での独立」を認める調停案をまとめたが、セルビア側は拒否。コソボは08年に一方的に独立を宣言した。米国や日本など54カ国が国家承認している。

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コソボ>住民「決断の時が来た」
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071212/1197465191

独立すれば経済復興につながり、EU加盟の芽も出てくるとの期待がある。

住民の多くは「独立」が実現すればEU加盟への道も開け、40%超の失業率も改善されるのではないかと期待を抱いている

今の失業率でもじゅうぶん高いのに、その以前の
露反発、他地域に飛び火も コソボ安保理協議打ち切り
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070722/1185104131
の時は

コソボ内の失業率が70%に上り

みたいです。

コソボ独立100日 承認わずか40カ国 北部分離、動き加速
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080529/1212067580
とありましたが、54カ国に増えてますね。

コソボは独立後1カ月間に100カ国から承認を得たい意向だったが、「年末までに」(クチ副首相)と目標を後退させた。

には年末までにも、まだ届いていませんが。

コソボ独立承認、非承認国名集めてみました。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080218/1203339824