アフガンの新法案は女性の人権侵害か 各国から非難集中

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090407-00000015-cnn-int

カブール(CNN) アフガニスタンの議会がこのほど可決した法案をめぐり、女性の人権を侵害するものだとして国内外で批判が高まっている。カルザイ大統領は、憲法に違反する内容があれば法案を差し戻すと表明した。

問題の法案は国内少数派であるイスラムシーア派の独自性を認める内容。下院の賛成多数で可決され、上院に送られた。反対派の女性議員らによれば、この法案では女性が男性家族の許可なく外出する権利を認められない一方、夫は妻に拒まれても性交を強要できてしまうという

オバマ米大統領は法案を強く批判、カルザイ政権に反対の意を伝えたことを明らかにした。先に開かれた北大西洋条約機構NATO)のアフガニスタン対策会議でも各国から非難の声が上がった。

これに対しカルザイ大統領はカブールで記者団に対し、「同盟諸国の懸念は分かるが、そうした懸念は西側メディアの誤訳や誤解から生じたものだ」と釈明した。

法案については司法省でじっくり検討し、両性の平等を定めたアフガニスタン憲法に違反していないことを確認すると表明。「懸念事項があれば議会に差し戻すことを約束する」と語っている。

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関連記事ですが、
アフガニスタン女性差別的なイスラム法案を見直しへ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090405-00000006-cnn-int

カブール(CNN) アフガニスタンカルザイ大統領は4日、先月承認したイスラム法案に対する国際社会の懸念を理解し、見直しに着手すると述べた。

法案は、男性が配偶者に拒否された場合も、配偶者と肉体関係を持つことを容認する内容。夫婦間レイプを合法化すると批判され、オバマ米大統領は「忌まわしい」とコメントした。メルケル独首相やサルコジ仏大統領もオバマ大統領に同意しており、メルケル首相は法案撤回を求めている。

カルザイ大統領が記者会見で語ったところによると、法相が法案を見直し、仮に懸念される点があった場合はイスラム聖職者と協議して対応し、法案を議会に戻すという。

西側メディアでは、法案に批判的な報道が相次いでいる。3月31日付の英紙インディペンデントは、カルザイ大統領が今年8月の大統領選に向けてイスラム原理主義勢力を懐柔するため、議会に「女性の権利に大きな打撃を与える」(同紙)法案の可決を急がせたと伝えた。

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と言うことでどっちが本当なんですかね。

一方パキスタンでは
タリバンの恐怖 パキスタン衝撃 少女むち打ち映像
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090407-00000103-san-int

 【ニューデリー=田北真樹子】パキスタンの北西辺境州のスワト地区で、17歳の少女が、夫でもない男性と家にいたのはイスラムの教えに反するとして、イスラム原理主義勢力タリバンのメンバーからむち打ちを受ける場面がテレビで放映され、国内に衝撃が広がっている。スワト地区では州政府と武装勢力の合意によりイスラム法が導入され、市民はタリバンの勢力拡大を懸念しており、むち打ちの映像をその脅威と受けとめているようだ。

 映像では、大勢の男性が取り囲む中、2人の男性に上半身と下半身を押さえられた少女が、もう1人の男性からむちを打たれ、「やめて」と懇願する様子などが映し出されている。

 タリバン側は事実を認めたうえで「少女は罰を受けなければならない」と、むち打ちを正当化している。むち打ちの理由をめぐっては、ある少年が少女に求婚したが、少女の父親が拒否したため、それに対する報復との説などもある。ただ、真相は不明だ。

 一部の報道によると、むち打ちの様子は携帯電話で撮影され、テレビでも繰り返し放映された。世論の反響は大きく、このため中央政府は、北西辺境州への権限が及ばないのにもかかわらず、地元政府などに事実関係の調査を指示した。最高裁も6日、関係者から事情を聴いたもようだ。

 スワト地区では、イスラム武装勢力による治安の悪化が著しく、地元政府は武装勢力側が求めるイスラム法の導入を受け入れ、これと引き換えに、2月に和平合意を結んだ。地元政府と武装勢力は「映像は1月の出来事だ。和平合意を妨害しようとする勢力の謀略だ」と反発している。

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http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090223/1235405221
のスワートですね。この時から分かっていたようなものとは思いますが。