「核大国と小国に包囲されている」…中国紙が強い警戒感

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090621-00000578-yom-int

 【北京=佐伯聡士】北朝鮮が3度目の核実験や新たな長距離弾道ミサイル発射準備の動きを見せていることを受けて、中国の有力紙「南方週末」は最近、「中国はすでに核大国と核小国に包囲されている」として、「核戦略を変更すべき時だ」との見出しを掲げた特集記事を掲載した。

 背景には、北朝鮮に対抗して日米韓がミサイル防衛開発を加速することへの強い警戒感があるものとみられる。

 同紙は、これまで「最小限核抑止力」とされてきた中国の核戦略について、中国自身が2006年の国防白書で「自衛防御」と定義したことを紹介。その上で、今年3月には、核専門家から新たに「有効防衛」という戦略方針が提起されたことを明らかにした。抑止力を一層効果的なものにするという方針とみられる。

 戴旭・空軍大佐は同紙で、「中国には現在、ミサイル早期警戒衛星がない」として、他国の発射する大陸間弾道弾(ICBM)への早期警戒能力を強化するのが急務であると強調。

 特に、米国主導のミサイル防衛について、「膨大な核兵器保有するロシアに対しては効果が小さく、ICBM保有数が少ない中国にとっては致命的だ」と懸念を表明した。

 また、戦略ミサイル部隊の「第二砲兵」に近い関係筋は、「核兵器を絶えず充実させ、完全なものにする必要がある」と、抑止力強化を訴えた。

中国と北朝鮮の仲も変わっているのかもしれませんね。ちょっと前には
「血の同盟」の危機!中国が北朝鮮を見捨てるのは「時間の問題」?―香港紙
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090616-00000032-rcdc-cn


15日、中朝関係については諸説入り乱れているが、香港紙は、中国と北朝鮮が反目するようになるのは、もはや時間の問題だと論じた。写真は北朝鮮

2009年6月15日、中朝関係については諸説入り乱れているが、香港紙・蘋果日報(アップルデイリー)は、中国と北朝鮮が反目するようになるのは、もはや時間の問題だと論じた。

国連安保理は12日、先月2度目の核実験を行った北朝鮮に対する新たな制裁決議案を全会一致で採択。中国は初めて北朝鮮を一切擁護せず、米国側についた。これまで米国や日本の厳しい制裁要求は必ず中国の強い反対に遭っていたが、今回は中国の態度が明らかに豹変。北朝鮮の再三にわたる自分勝手な行動に堪忍袋の緒が切れたという印象を与えた。事実、先月25日に北朝鮮が「核実験の成功」を宣言すると、中国はこれまでになく強い調子の非難声明を発表している。

【その他の写真】

「血の友誼」で結ばれた中国と北朝鮮はこれまで、問題が発生する度に必ず互いに特使を派遣し合い、解決に努めてきた。92年に中国が韓国との国交を回復させる際には、当時の銭其●(=王+深のつくり、チエン・チーチェン)外相が金日成主席を訪問。06年に北朝鮮が最初の核実験に成功した際はわずか10日後に唐家●(=王+旋、タン・ジアシュエン)国務委員が平壌に飛び、「核計画の続行を止めるよう」説得にあたった。

ところが今回は違う。中国は特使を派遣しないばかりか、陳至立(チェン・ジーリー)全国人民代表大会副委員長の訪朝までキャンセルした。記事は、両国が築き上げてきた最低限の対話ルートまでもがゆっくり閉じようとしていると指摘。両国は今のところ表面上の関係は維持しているが、堂々と反目するようになっても「全く不思議ではない」との見解を示した。(翻訳・編集/NN)

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というのもありました。しかし中国にとって北朝鮮敵視政策というのも朝鮮南北統合(あるかないか分かりませんが)に影響を与えそうですが。