「オバマ政権はブッシュと同じ」、アルカイダ幹部が声明

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090804-00000010-cnn-int
(CNN) 国際テロ組織アルカイダのナンバー2、アイマン・ザワヒリ容疑者のビデオ声明が3日、イスラム系過激派のウェブサイトに掲載された。オバマ米大統領の中東政策はブッシュ政権時代と何も変わらないと批判している。

90分のビデオ声明でザワヒリ容疑者は、「オバマがどれほど雄弁な言葉で語ろうと、それは幻想にすぎない」と一蹴。「オバマがわれわれにもたらしたものは何か。ガザ爆撃では1000人が死亡した。アフガニスタンイラクパキスタンでは破滅をもたらした。無実のイスラム教徒を収容するため米国の刑務所を拡張した」と述べた。

アルカイダ指導者のビンラディン容疑者が提案したとされる停戦案にも触れ、「ムジャヒディン(イスラム聖戦士)が新しい関係の確立に向け門戸を開いたのに対し、(米国は)イスラム世界との関係はわれわれを傷つけ、抑圧するものでなければならないと固く信じている」と非難した。

2001年9月11日の同時テロ以降、米国が取ってきたテロ対策については「7年半がたち、イラクアフガニスタンでの作戦はソマリアでの作戦と同様、失敗に終わった。パキスタンでも失敗するだろう」と予告。「ムジャヒディン(イスラム聖戦士)はイスラム教徒の権利とその誇りにかけて、降伏も、敗北も、服従も、退却もしない」と宣言している。

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まぁアルカイダの存在は米国も許さないだろうから、アルカイダからしたらオバマ政権も同じでしょうね。

停戦案というのは
2005/01
イラク武装組織、3年内の撤退条件に停戦提案 米側拒否

http://www.asahi.com/international/update/0130/003.html
 イラクイスラムスンニ派の10武装組織が統一指導部をつくり、30日の国民議会選挙をめぐって「米軍の3年以内の撤退」などを条件とする停戦案をつくっていたことがわかった。統一指導部の幹部が朝日新聞記者の取材に明らかにした。この提案は1月初めにバグダッドの米大使館に示されたが、米側は拒否したという。

 反米武装勢力側が停戦へのシナリオを示したのは初めて。今後の政治プロセスで重要な役割を担う可能性もある。

 この組織は「イスラム民族抵抗連合」。統一指導部の幹部によると、昨年4月に米軍が中部ファルージャを攻撃した際、地元の3組織がまず結集し、その後、規模を広げたという。

 幹部は「われわれの戦闘員は計5万人。イラク全土の武装勢力の約4割を占める」と語った。日本人人質殺害事件などで犯行声明を出した「イラクアルカイダ機構」などイスラム過激派は、この連合に加わっていないという。

 幹部の話では、停戦案は昨年12月末、10組織の代表による会議でまとめられた。
(1)米軍はイラクから3年以内に全面撤退
(2)米軍は半年以内に都市部から撤退し、選挙も半年延期
(3)政治犯の釈放
(4)選挙制度を、現在の比例代表制から州単位の小選挙区制に変更
――などを求める内容。

 米軍が受け入れれば、米軍やイラク警察・軍への攻撃を停止し、スンニ派勢力も選挙に参加する案だったという。

 幹部によると、この案は1月初め、米軍関係者を通じて米大使館に伝えられた。外国人人質の解放などで影響力を示した「イスラム宗教者委員会」にも送られた。

 宗教者委員会との関係について、「米軍撤退を求める立場などでは同じであり、我々の主張を代弁する存在」と同幹部は説明。その後、「ネグロポンテ米大使が宗教者委員会のダーリ代表と会談した。米側は撤退期限の明示はできないと回答した」との連絡を受けたという。

 米大使館側と宗教者委員会側の会談は1月8日にあったとされ、米大使館はAP通信に「意見交換をした」ことを認めている。

 中東の衛星テレビ、アルジャジーラも「スンニ派の選挙参加を求める米大使館に対し、宗教者委員会は米軍撤退期限を示すよう求めたが、米側は拒否した」と報じていた。スンニ派の宗教組織や主要政党は、昨年11月の米軍のファルージャ掃討作戦に抗議し、選挙ボイコットを決めている。

(01/30 10:09)

2005年から3年以上たっても米軍は撤退していないので名実ともにこの案は拒否されたわけですね。