台湾の台風災害支援で競う米中 日本は出遅れ?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090817-00000598-san-int
 【台北=山本勲】台湾史上最大の台風災害を機に、米中の救援・復興支援が本格化している。米国が1979年の米台断交以来初の軍用機による救援に踏み切った16日、中国も遅れまいとばかりに軍用ヘリコプター派遣を含む全面支援の意向を表明した。台湾の将来をめぐる米中の勢力争いを反映した動きといえるが、10年前の台湾中部大地震で先行した日本の出遅れが目立つのが気がかりだ

 「ウエルカム・トゥ・タイワン 米軍が支援にやってきた」(台湾紙「蘋果日報」)。17日の台湾各紙は一斉に1面トップで米軍輸送機C130の到来を大々的に報じた。

 同機は16日午後3時(日本時間同4時)前、沖縄県米軍普天間飛行場から台南の台湾空軍基地に防水用プラスチックシートなどの救援物資を携え到着。40分前後の積み卸し作業の後、帰還した。

 米国は99年9月21日の台湾中部大地震の際に民用機による支援を行ったことがある。しかし軍用機を使ったのは断交後初めてで、17日には第二陣が到着した。さらに船で運ばれた重量物輸送ヘリコプターCH53と多目的ヘリコプターSH60(各2機)も近海に到着、18日から山間部を中心に救援活動に入る

 台風の救援・復興支援とはいえ、米軍が台湾本土で活動することに中国が心穏やかであるはずもない

 中国国務院(中央政府) 台湾弁公室の楊毅・新聞(報道)局長は16日、台湾メディアに対し「重量物輸送ヘリコプターを含め、台湾が必要とするあらゆる支援をする用意がある」と言明。17日には仮設住宅(1000戸分)の資、機材を深セン市塩田港から送り出した。台湾政府が中国の軍用機による支援を受け入れる可能性は低いが、10年前の台湾中部大地震では中国のすべての援助を断っただけに大きな変化だ。

 台湾外交部によると、イスラエル(浄水機)、シンガポール(救援医療品)、オーストラリア(水消毒剤)などの援助が決まった。欧州連合(EU)は調査団を派遣後、支援の具体策を決めるという。諸外国の支援が台風通過(9日)後1週間もして本格化したのは、台湾側の内部混乱で支援要請が遅れたためだ。

 日本はすでに日本交流協会が1000万円の緊急支援を発表しているものの、出遅れ感は否めない。台湾中部大地震で日本は、世界に先駆け救援隊の派遣や仮設住宅(1500戸)提供などの支援を行っている

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今朝
米軍機、断交後初の台湾入り=支援本格化、台風被害拡大の様相
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090817/p2
では、日本の支援は「台湾側から断られたらしい」と書いたのですが、支援要請が遅れたためとありますね。どちらが正しいとも言い難い状況だったのでしょうか。

与那国町長選>日本最西端の孤島で陸自誘致争点 自公推薦「推進」現職が再選
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090803/p5
で、台湾のすぐそばまで陸自誘致とやっていたのにと思います。