「消えた貨物船」で脅迫? 著名海事専門家がロシア退去

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090907-00000598-san-pol
 【モスクワ=佐藤貴生】ロシア人が乗り組んだ木材貨物船が消息を絶ち、8月下旬に同国海軍が救出した問題で、「経過が不自然だ」と指摘してきたロシアの著名海事専門家が何者かの脅迫を受け、海外に退去した。同氏は脅迫した人物や組織について明らかにしていないが、口封じのための不法行為が横行している実態を改めて示した形だ。

 この専門家は、海事情報を伝えるインターネットサイトを運営していたミハイル・ボイチェンコ氏インタファクス通信などに対し3日、「友人から『大きな影響力を持つ者たちが復讐(ふくしゅう)したがっている。3、4カ月、ロシアを離れろ』と連絡を受けた」とし、トルコに出国したと述べた。その後、タイに移った上、サイトの編集長を辞任すると表明した。

 ボイチェンコ氏は、同船が消息不明になったことを国内で最初に広めた。「貨物船は海賊に襲われた」という政府見解に対しても、「(現場は)世界で最も厳しい警戒態勢がしかれた海域の一つ。政府の関与なしに1隻の船を何週間もかくまうことは不可能だ」などと反論していた。乗組員は解放後、1週間も家族と面会できなかった上、船長らはいまもロシア政府当局に拘束されているもようだ。

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しかしこの件についてはこういう答えがでているようです。
「消えた貨物船」はイランにミサイル密輸 イスラエルが阻止

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090907-00000597-san-pol
 【ロンドン=木村正人】英仏間のイギリス海峡で7月24日に消息を絶ち、8月17日に西アフリカ沖で発見されたマルタ船籍のロシア貨物船「アークティック・シー」(3988トン)が、イランに密輸するロシア製対空ミサイル「S300」を積んでいたと、6日付の英紙サンデー・タイムズがロシアやイスラエル情報筋の話として伝えた

 同船にはロシア人乗組員15人が乗り込み、130万ポンド(約2億円)相当の木材を積んでフィンランドからアルジェリアに向かう途中に姿を消し、世界中のメディアから「消えた貨物船」として注目を集めたロシア海軍が同船を確認し、乗っ取り犯のロシア人やエストニア人ら計8人を逮捕。犯人は身代金100万ポンド(約1億5千万円)を要求していたとされたが、その後、箝口(かんこう)令が敷かれた。

 しかし、同紙は情報筋の話として、核開発を進めるイランがイスラエル空爆を恐れ、ロシアの犯罪組織から対空ミサイルを密輸しようとしたと指摘。これを察知したイスラエルの対外特務機関モサドが介入し、同船をめぐって騒ぎを起こしてイランに着くのを妨害したとの見方を伝えた。

 同紙によると、同船が発見された翌日、イスラエルのペレス大統領がモスクワを訪れ、メドベージェフ露大統領と4時間にわたって非公式に会談。ペレス大統領は高性能兵器がイランやシリアに流れるのを阻止するよう要求し、メドベージェフ大統領も口頭でこれに応じたという。

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ロシア、イランへのミサイル売却再検討で合意─イスラエル大統領=通信社
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090820/p3
が貨物船発見の数日後ですね。つじつまはあっているようです。