軍が児童拉致、養子として売りさばくと グアテマラ内戦時代

グアテマラ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090912-00000012-cnn-int
(CNN) 中米グアテマラの政府調査委員会は11日、同国で1960年から96年まで続いた左翼ゲリラと右派政権の内戦時代、軍が少なくとも333人の児童を拉致し、外国に養子として売り飛ばしていた事実が明らかになったと報告した。被害を受けた児童の数はより多い可能性もある。

コロン大統領が設置した調査委がまとめた報告書で、昨年5月に1977年─89年の期間を対象に調査を開始していた。調べたのは計672件で、うち333人は明らかに拉致の被害者と判明した。多くは米国、スウェーデン、イタリア、フランスなどに養子となって渡っていた。拉致された児童が大人に成長した後、家族と再会出来た例もあった。

同報告書によると、児童の一部両親は殺害され、児童が政府の養子縁組団体に引き渡される例もあった。報告書は国家による児童虐待と批判している。児童の拉致は政治的理由のほか、軍の金銭的利害で実行された例もあるという。

調査期間を77─89年に限ったのは、この期間に養子縁組の件数が最も多かったのが理由。同委は期間を95年まで拡大して改めて調査、新たな報告書を来年初期に発表する予定。グアテマラ政府によると、内戦時代には約4万5000人が行方不明となった。このうち、約5000人が子供とされる。死亡者は約20万人と推定されている。

同国の検察当局は今回の報告書を踏まえ、訴追の対象となる人物がいるのかどうかを調べる方針だ。

ひどい話です。とはいえ両親が死んでいたらどうするべきかよく分かりません。