有毒物質廃棄で欧州企業がコートジボワール住民に和解金

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090922-00000010-cnn-int
ロンドン(CNN) 西アフリカのコートジボワールに有毒物質が廃棄され、10万人以上の住民が健康被害を訴えている問題で、関係を指摘されているオランダの石油販売大手トラフィギュラは21日、住民1人につき950ポンド(約14万円)を支払う内容の和解案を提示したことを明らかにした。

国連によると、トラフィギュラと契約した業者が2006年、コートジボワールの最大都市アビジャン周辺に有害廃棄物500トンを廃棄。これが原因で15人が死亡、69人が入院し、10万人以上が健康被害を訴えている。有害廃棄物はまだ除去されておらず、多くの住民が頭痛、皮膚病、消化不良、鼻や喉や肺の問題を訴えているという。

トラフィギュラ側は、有害物質を廃棄したのが同社の委託業者だったことは認めたが、独自調査の結果、住民の健康被害と廃棄物との因果関係は認められなかったと主張。同社に責任はないと強調し、この問題について報じた英BBCなどを提訴する構えも見せていた。

和解案ではトラフィギュラ側が責任を認めないまま和解金を提示。住民側の代理人を務める英国の法律事務所は21日、訴訟について一切のコメントを避け、和解について肯定も否定もしなかった。和解案は裁判所の承認を経て、最終合意が交わされる見通し。

この報道を見る限りトラフィギュラ社が悪いようにしか思えませんが、これで和解できるんでしょうか。